空き地
呑み会でメシを作ったり、ライブをやったり、今まで自分は、場を作って来た。
なかなかあなたと会えない最近、
自分の心の中に、空き地ができている。
誰もいない、だけど、とても芳醇な滋養を含む水が湧き出る空き地。
そこを散歩できるのは、自分だけだが、いつか守ってきたこの空き地に、友人を招いて宴をしたい。
コロナ以降、何を思い、何をやってきたか?人に誇るようなものがなくてもいい。ただ生きて再会できることを喜ぶ、集まれる場所が必要だ。
それは、それぞれの心に、作ることができる。
大型客船の母体のエンジン音に、自らの心音を重ね、安らかに眠った二等客室に居たあの海の上。
帰る場所はどこにもなく移動こそが我が故郷だと。
カモメ達の行方を追う前に、この心、行方知らずにしないために。
今、考えてることは、この先を生きる人にとって、とても大切な叡智を養っている時間だと、捉えたい。
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