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ペーター佐藤さんのイラスト
先日noteで原田治さんについて書いたのですが、パレットクラブの流れでペーター佐藤さんも好きなんです。
後日また別に書こうと思いますが安西水丸さんも好きだし、パレットクラブの皆さんのイラストは子供の頃から良く目にしていたので、眺めているだけで懐かしい気持ちで心が穏やかになります。
20年くらい前のカレンダーのイラスト部分を保管しておりまして、今でもたまに見ては温かい気持ちを蘇らせて心の安寧を図っています。世知辛い世の中でアートはオアシスですね。
ちょうど私が生まれた年に発売された名盤、荒井由実『COBALT HOUR』ジャケットなど、70年代のエアブラシでのイラストもかなり印象的ですが、私はやはり80年代の小学生の時に見たパステル画です。
原田治さんもそうですが、ミスタードーナツで見たイラストがいまだに私の心に残っているのですから、子供の頃に感じた物事の影響は本当に大きいんですね。
イラストに登場する人達がとても美しくて眩しい限り。そしてファッションなどの分野でも活躍していたペーターさんだけあってお洒落。この空気感にどれだけ憧れたでしょう。
ペーターさんがご健在なら絵のタッチがどんな感じに変化や成熟をしていたのだろう、そんな事をふと思いました。旅立った人も時間も決して戻る事はないのですが、何だかそんな淋しさと懐かしさが重なると、潤んだガラス窓から滲んだ街を見た時のような美しさを感じるから不思議です。
いくつかのイラストを見るだけで、何かまた明日から生きていく力をもらえるのだから、人の心とはいったい何だろうと思わずにいられません。