言葉のアパルトマン 230316
・振り払うワイパーが追いつかないほどの、止む気配のない差別や罵詈雑言の雨。
・仲間たちだけで金も席も回して、居心地の良い常春の古い遺跡にいつまでも住み続ける者たち、政治家。
・効率良くやろうと考えすぎて時間を使ってしまう。執着を手放す事にいつの間にか執着している。自分らしく生きる事にこだわりすぎて己を見失う。
・心が散らかると身体が乱れる。体調を崩すと精神も寝込む。それぞれが足を引っ張り合い、坂を転がり落ちる。
・人工知能が自分たちを超える事が恐怖だったはずなのに、いつの間にか託宣を求めている。自分の考えや悩みを聴いてくれる存在であれば、特異点を超えた存在であっても構わないのかもしれない。
・もしかしたら人工知能がこの世に出現するためのスイッチを入れるために私たち人間が生まれたのではないか。
・脱ぎ捨てられた芽鱗を拾い上げると、剥がれたばかりなのだろうか、生命力という温度がまだ残っていた。ほのかに漂う青い香りは、何をしでかすかわからない少年を想わせる。