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HSK6級 得点率87%の私が考える、効率的な対策

HSK6級の結果

昨年11月にHSK6級を受け、12月に成績報告書が届きました。

成績報告書
成績分析報告書が付いてきました

リスニング92点・リーディング92点・ライティング78点、合計262点。
目標は各分野80点(%)以上、総合点240点(80%)以上と定めてましたが、ライティングは目標達成ならず(テスト中に起きたトラブルは後述)。
ただ合計で目標達成してたので、OKとすることにしました。
これ以上HSKのために勉強しても、マニアックな方向へしか進まないので。

客観的に見ても、なかなか良いスコアだと思っています。
ということで、中国語勉強法について共有したいと思います。

私のベースレベル

そもそも私の中国語の歴史は、2016年の来中からスタート。
0ベースの状態から、中山大学語学(広州)、江漢大学(武漢)、武漢大学(武漢)、とそれぞれの大学内の語学学校に半年ずつ、計1年半通いました。
中山大学語学学校卒業時にHSK4級、武漢大学語学学校卒業時に5級合格。
その後は特に学校には通わず、仕事も始めてしまったので特に自学もせず。
ただ、基本的にローカル企業にいる期間が長く、仕事で関わる人も友人も日本語NGの中国の人たちが多いので、日々中国語を使う日々を送っています。

HSK6級対策

本格的にHSK6級対策を始めたのは、テスト2ヶ月前。
やったことは、過去問10回分を一周+週一回60分の作文添削レッスン(後述)+たまに単語&その例文書き写しです。
HSK6級はテクニックや慣れが点数を大きく左右すると振り返って思うので、このやり方で正しかったと後から思いました。

この3つの教材を使いましたが、単語帳はピンインの誤りをいくつか発見したのであまりおすすめできません。
知ってる単語も多く、結局1/3くらいしかやってません。
単語とその例文の書き写しは、基本的に過去問を解くエネルギーがない時にやっていました。

18年版&15年版過去問+単語集

リスニング対策

1問ずつ、リスニング文章→問題文の順で読み上げられていきますが、問題文が読み上げられる前に回答を選んでおくのが効率的だと思います。
①リスニング文章が読み上げられる前に選択肢に目を通し、
②リスニング文章を聞きながら問題を予想して回答を選択、
③問題文が読み上げられるのと同時に自分の予想した問題文と合っていたか確認、
④予想と合っていれば、次の問題の選択肢を読み始める…という流れで進めていました。
ひねくれた問題は登場しませんが、1問あたりの時間は短いので、回答に迷っているとすぐ次の問題が始まってしまう。
「十分な時間がない」というのが大きなプレッシャーだと思います(リーディングも)。
が、過去問を解いていくうちに徐々にスピードに慣れましたし、問題文も予想が立つようになりました。
知らない言葉が出てきても動じない鉄の心を作る訓練も大事だと思うので、過去問を解いていて「聞き逃した」と思っても、集中力を切らさないようにしていました。

そして、「喜马拉雅(ヒマラヤ)」という朗読APPを移動時間に聞いていました。
現実の中国語とテストの中国語は別物なので、耳を慣れさせるため。
知り合いのオススメしてくれたAPPですが、学術的な文章から小説、漫才まで、色々な朗読を聞くことができます。
しかも、非常にきれいな発音の普通語で。
まずは字幕のある朗読を一部暗記する程度まで何度か聞き、その後字幕を見ながら聞き取れなかった箇所を確認したりしてました。

聞き入り過ぎて何度か乗り過ごしたことも

リーディング対策

リーディングは日本人としては点の稼ぎどころ。
最大の難関はいきなり始まる病句選択かなぁと思います。
時間が少ないのと苦手意識からどうしても焦りながら読んでしまいがちですが、落ち着いて読むことが大事だと思います。
過去問をこなしていくうちに「ここが間違い」と具体的な指摘はできなくとも「なんか違和感がある」と思うようになってくると思います。
難しい単語ばかりの文や古文のような文でも、意外と初歩的な誤りだったりするので、ひるまないのが大事だと思います。
ここでも鉄の心が必要。
また、病句問題は文法や語法の知識を測るもので、読解力を測る問題ではないということ。
初めの頃は各文の意味を理解しようとしていましたが、この点に気づいてからは単語の性質や文の構造にのみ注目するようになりました。
接続詞は適切か、単語の位置・使われ方は正しいか、「,」の前後繋がりが正しいか、同じ意味の単語が重複して使われていないか等。
過去問を解き、答え合わせをして、何度どう考えてもおかしな部分が分からない問題は、中国人の知り合いに聞いてました。

誤りの箇所をピックアップ

長文問題は、設問順序は文章の流れに沿っているので(段落ごとの場合も多い)、まず問題文から読み、読み進めながら回答することで効率よく進められるはず。
リーディングも時間との戦いですが、ひねくれた問題はないので、落ち着いて進めれば見直しの時間も取れるようになります。

ライティング

作文に関しては、知り合いの中国語教師に週一回60分の作文指導を依頼してました。
時間のある時に過去問の作文問題を書き、その写真を先生に提出→授業時に修正後の作文をディクテーション(听写)、というやり方。

↑添削前
↑添削文のディクテーション後

点を取りに行っているので、間違っていないという自信のある言葉しか使っていません。
なので、中国人から見たら、恐らく添削前の文章は中国の小学生が書いたような稚拙な文章だと思います。
成績分析報告書にももっとボキャブラリーを増やしなさいと書かれています。
ここは、私の語学に対する「私の言いたいことが正しく伝わればOK」という考え方が出てしまった部分だと思います。
が、採点方式は恐らく持ち点100点からの減点法だと思うので、単語不足は私の中国語の要改善点ではあるものの、テストの進め方としては問題ないはず、と思っています(懲りていない)。
私の場合、お題の文章を読むときは1回目で全体を把握し、2回目で起承転結を意識しつつキーワードを頭に焼き付け、3回目にどう要約するか考えながら読む、としていました。
要約文を書く際は、お題の文章の流れに沿って。そしてできる限りお題文の各段落の内容を入れるようにしていました。

余談;やっぱり起きたトラブル

中国で何かをしようとする限りトラブルは付きもの。
今回はライティング中にPCが何度もフリーズするというトラブルが発生し、途中から試験監督のうちの1人が私の隣の席で常時待機する体制に。
隣に試験監督がいたところでフリーズするものはフリーズするので、結果、書き終われませんでした。残念。
さすがに勘弁してくれと思いましたが、仕方ない。
テストなので、できることをしたら、後はもう運任せ。尽人事,听天命です。

総括

やっぱり過去問の回数をこなすことが最も重要だと思いました。
「AならB」というテクニックはないものの(少なくとも私は発見できず)、回数を重ねると、知らず知らずのうちにクセやコツが見えてくるので。
時間が十分でないことにも、慣れることで対応できるようになります。
知らない言葉が出てきても動じない鉄の心も持てるようになります。
過去問でも本番のテストでも、終了後は毎回どんな問題があったかほぼ記憶になかったです。
恐らく、テクニックメインで機械的に解き進めていたからだと思います。
今回の勉強は中国語をブラッシュアップするための勉強ではなく、ただHSKに合格するのための勉強だったのであまり楽しくありませんでしたが、そこは割り切りだと思ってやっていました。

新HSK制度がもうすぐ始まるので、どこまで役に立つかは分かりませんが、これから6級を受ける方への参考になればと思います。

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