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映る姿

価値観とか、視座とか、視野とか、感受性とか、私たちのお道具箱には色々なものが入っているわけで。

丁寧だったり、大雑把だったり、神経質だったり、ピカピカだったり、錆び付いていたり、その一つ一つの取り扱いをどうしているかは、その人による。お道具箱の中も、乱雑だったり、整理整頓されていたり、テキトーだったり、千差万別。

正解が何かなんて決まっていないけど、せっかくのお道具なので有効に、有意義に使えれば本望か。これも私の価値観か。枠付きの先入観か。

たとえばこの美しい器も、どんな風に使うかは持ち主次第。料理を盛り付けようが、花を生けようが、何をしようが自由。ルールなんて無い。

時に、光のあたるままに置いておくという行為ですら、アリ。
光のあたり具合で変わる影を心ゆくまで愛でることができる。

ガチンコの理屈や既成概念を捨てて、自由に、自在に、そんな自分でいられたら、身の回りの日々はもっと心地良いに違いない。

だから、自分の大切な道具を錆びつかせてどうする、と思うのだ。

研修講師やコンサルという仕事は、道具の使い方や手入れの仕方を伝えることに似ている。

研師(とぎし) ? 笑笑

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*夏に珠洲市のギャラリー『舟あそび』さんで
*美しい器と影


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