スピリチュアルをやっていてもお金が稼げないし体現もできずに天使の声を聞くだけで満足しちゃってる人を救いたい。
私がまだこの宇宙の仕組みを理解できていなかったころ、恥ずかしながら「霊気(レイキ)」に興味を持ち、近くでレイキ伝授が出来るという人を探して申し込みをしてみたことがある。
当時はまだいまのように占いやスピリチュアルが表立って認知されていなかったため、もちろん「レイキ」なんてめちゃくちゃ怪しいものだった。(まぁ、今でも怪しいかもだけど)
当時の私の認識では、レイキを使えるようになると、口にするものに当てればソレがパワーアップする、
体の不調がよくなる、遠隔で気を送ることができる、
というような感じだった。
何か自分に付加価値をつけたいと思ったのだろう。
私はとりあえず見つけた〝レイキ伝授ができる先生〟とコンタクトを取り、日時を決めて先生の自宅にお邪魔することになった。
未知の世界に期待を抱き、ワクワクしながら先生の自宅へ向かった。
無事に到着し、先生と対面。
(あれ?何か思ってたような先生と違うぞ?)
何故ならそこには、ごく普通の、少しわがままボディなおばちゃんが立っていたから。
そして自宅に案内されて中に入ると、自宅のリビングがめちゃくちゃ散らかっていて汚かった。
レッスンを受けるために通されたのは、狭いダイニングキッチン。恐らく普段家族でご飯を食べているであろうテーブルだ。
テーブルの上はめちゃくちゃ散らかっている。
この時点で私はこの先生、いや、おばちゃんを疑いはじめた。レイキを使える=自分も良い気で保たれている、と思ったからだ。
始める前から帰りたかったが、当時の私は言われるがままにレッスンを開始するしかなかった。
伝授がはじまる
通称、「レイキアチューメント」と呼ばれる伝授だが、どんな感じなのかまったく想像してなかった。
とりあえず、レイキについての概要がまとめられたテキストをもらい、おばちゃんが読み進め、理論?がある程度終わり、いよいよ実際におばちゃんのレイキによって私のエネルギーの通り道を開けてもらう段になった。
「レイキが当たると暖かくなります」
と言われ、おばちゃんは私の頭頂部に手を当てていたとおもう。
しかし、私は特に何も感じず、(うーん…暖かくなった?……なった…か…も?…)みたいな感じだった。
このレイキ伝授は一回一万円、お弁当付きだった。
すっごい高い弁当を食べた。
私は帰りの道中、なんとも言えない気持ちと面持ちでぼーっとしながら帰宅した。
レイキは開いてなかった
それから数年後、人生のなかでちょこちょこ出会う、いわゆる〝みえる人〟の中のひとりから、「うん、あなたレイキ開いてないよ」と言われた。
薄々気づいてたが、やはりか。と思った。
そりゃそうだろう。あんな家が汚いし質問してもアバウトな答えしか返ってこないおばちゃんが、レイキ使えてるわけがない。
私はあのおばちゃんより分かっていたのだ。本当は。
独学の道へ進む
そんな苦い思いから、私は「誰かに教えてもらう」事よりも、自分の力で調べ、試し、体感を得てアウトプットしながら学ぶ方法をとった。
タロットも占星術も、エネルギーに関しても、本を読んで実践の繰り返しをしてきた。
「なんでそんなストイックなんですか?」
と言われるが、結局のところ自分しか信用していないのかもしれない。
こういった経験から学んだことは、
『他人から教わることはその人のフィルターを通して発せられるものだから、師は選ばなくてはならない』
ということ。
私にとっての師は、本ばかりだ。
幸い私には、その時学びたい事について適切な内容であり、しかも著者の思想が偏っていないものが、目次を見るだけで分かったので、本を買って失敗することは無かった。
スピリチュアルに憧れる人に突きつける現実
スピリチュアルな世界に足を踏み入れると、夢が叶うと思っているアナタ。お金が得られると思っているアナタ、龍に会えると思っているアナタ、ゴールドのシャワーを浴びれると思っているアナタ、天使と会話出来ると思っているアナタ、宇宙人と会えると思っているアナタ、煌びやかな生活を送れると思っているアナタ。
残念ながら、それらは結果論であり、スピリチュアルとイコールではありません。
スピリチュアル、つまり、精神性には、ポジティブなものだけではなく、怒りや悲しみ、傲慢さやエゴなども全て含まれています。
スピリットを体現するということは、人間のエゴ的な思考に左右されない状態です。
闇を受け入れなければいけない
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