経営者が変わり店員も変わった
近所に野菜や果物がやたらと安いスーパーがある。
輸入物が多いのかと思いきや国産(スウェーデン)のものもちゃんとあり、さらにオーガニックの物も「時々」中に混じって売られている。
そう、いつも同じ商品があるとは限らないのです。
ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎなどのベーシックなものはいつもある。スウェーデン産もあるが輸入物が多い。品物は日によって変わる。
そしてこのスーパーで注意しなければならないのは、ちゃんと見て触ってチェックして買った方が良い、ということ。
これ、このスーパーを知る人たちの間では常識のよう。
つまりどういうことかというと、傷んでいるものも混じっているということです。
期限が近いとか、大量に仕入れ過ぎた、などの理由で別の店から卸してきたものが売られているのかもしれない(アウトレット?)。デンマークのスーパーチェーンのパッケージだったりするからだ。
日によって並ぶ品物が違うのはそういう訳か。
ということで、選ぶときはよーく見る必要がある。明らかにもう食べるのにはぎりぎり、腐りかけて汁がしたたっている、、、というのもある。でもその「ぎりぎり品」がビニール袋に再度まとめられ(スーパーの人が袋詰めしなおしている)、3~4kgぐらいのミカンが10kr(15円)とか、と書いてあると、多少ダメなのが混じっていても、まあいいか、と買ってしまったりするのだが。
他の店で売れなくなったものを引き取っている、ということは、ある意味とてもエコで良心的(?)なのではないかと思う。きっとタダ同然で引き受けて売っている(違ってたら失礼ですね。先に謝っときます、ごめんなさい)ので、店としてもそれで儲けが出ているわけだし。
そんなわけで私もよくお世話になっているのだけれど、最近経営者が変わったらしいと聞いた。
もともとはトルコ人一家が経営していたらしく、スーパーの名前も若干エキゾチックだ。それが今、名前はそのままだけれど、旧ユーゴ出身の経営者に変わったらしい(スウェーデン人ではなく、外国人から外国人に変わるところがこの街らしいところ)。
ちなみにこれは旧ユーゴ出身の大家さんに教えてもらった(同国出身者の間では情報が早いのだ)。
だからと言って、店は今までのままだし、売っているものも同じように見える。なので経営者交代を聞いた時は、へぇ―と思っただけだった。
でも最近あることに気が付いた。
定員さんも変わったのである。
元の従業員をいちいち覚えていたわけではない。ただ、彼らが話す言葉が変わったのだ。以前は店員さんは皆(あるいはほとんど)トルコ人で、互いにトルコ語で話していた。それが最近クロアチア語とかボスニア語とかの系統の言葉に変わっていることに気が付いたのだ。上司が変わって従業員のトルコ人が急に上司の言葉を話し始めたわけでは、もちろんない。従業員が総入れ替えになったようだ。
こういうことってよくあることなんだろうか。
元のスーパーがひとつの家族とその親戚、関係者で成り立っていたので、経営者が変わると同時に全員が事業から退いたということか。結構大きなスーパーだったので従業員の数も多かったと思う。みんな失業してしまったんだろうな。と余計なことを考えてしまう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?