フィーカしましょう!~スウェーデンの大事なお茶の時間
”Fika フィーカ”
スウェーデンに興味がある人ならば誰でも一度は聞いたことがあるこの言葉。日本語でいう「お茶(名詞)」とか「お茶する(動詞)」に当たる意味を持つ単語である。
語源はコーヒー(カフィー)がひっくり返ってフィーカになったのだそう。
手元の辞書には
と書かれているので、厳密に言えば「コーヒー」が対象のようだが、
普段使うときには、コーヒーや紅茶などの飲み物だけでなく軽食まで含まれる。
さらにWikipediaスウェーデン語版の内容も紹介しよう。
(ご存知の方も多いかもしれませんが、Wikipediaは言語によって書いてある内容やボリュームが違うことがあります。興味のある方はGoogle翻訳などを使って別の言語のWikipediaを見比べてみると面白いかも。ちなみに日本語Wikiで見てみると、「フィーカ」はスウェーデン語版より情報量が多かったです。それだけ日本で需要があるということ?)
コミュニケーションツールとして意外に深い意味合いを持つようだ。
あるときマルメ(スウェーデン第3の都市)の地方新聞で「マルメ人は『フィーカ』なんて言葉使わないわ、普通に『コーヒー飲む』って言うわよ」なんていうインタビューを見たことがあるが、地域によって使い方が違うのだろうか。その辺は分からない。
しかし確実に言えることは、外国人のためのスウェーデン語学校ではフィーカという単語を必ず教えているということ。教科書に出てくるのでこれは全国共通のはずだ。外国人に取りあえず教えておきたいスウェーデンの習慣No.1なのかもしれない。
学校で「はい、フィーカ!」と言ってしょっちゅう先生が教室から消えていた思い出がある。
スウェーデン人がフィーカを楽しむカフェやケーキ屋さんは全国いたるところにあるが、マルメでフィーカするなら”Hollandia”がおススメ。
ここは隠れた名店とかではない。誰もが知っている老舗のケーキ屋さんであり、マルメで一番古いカフェだ(1903年創業)。
昼間に行けばお年寄りが集い、午後からは学生風の人がヘッドフォンして座っていたり、仕事帰りのグループもおしゃべりにやって来る。休日になると家族連れも加わって大賑わい。
見た目からすでに美味しそうなケーキたちは(スウェーデンの物にしては)程よい甘さ。食事をしたければ大きなオープンサンドイッチも選ぶことができるし、グルテンフリーやヴィーガン対応のケーキもある。
お値段は決して安くはないが、美味しいケーキが食べたいときや、ちょっとした記念日なんかにプチ贅沢したいときはぴったり。そんなお店だ。
マルメへお越しの際はぜひスウェーデン人と一緒にフィーカの雰囲気を楽しんでみてください。
↑これまで撮り溜めていたケーキの写真、気付けばベリー系ばっかりだったので、画像を借りて違う種類の物も貼っておきます😊
Konditori Hollandia
ホームページ
https://www.hollandia.se/
住所
Södra Förstadsgatan 8, Malmö
営業時間
平日: 08.00 - 19.00
土曜日: 09.00 - 19.00
日曜日: 09.00 - 19.00
*写真は冒頭の物はFacebook、それ以外は記載の通り。
記載のない物は自前の写真です。
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