一切皆苦
自分の内気で、内向型で、神経質な性質がどうしても好きになれなかった。
こんな私ではこの世界でちゃんと生きていけない。だから治そう!変わろう!明るく物おじせず、小さなことに拘らず、ポジティブで、好奇心旺盛で、行動的で、、つまり、外向型になろう!と、ずいぶん幼い頃から心がけてきた。
自分の性質に気がついたのは、周りとの間にずれを感じたからだ。なぜだろう?面白いと感じるものがちがう?私はなぜだかみんなと同じように感じない。どうしてだろう…
好きな子と二人組になって…また、余っちゃった。気がつけば周りに人がいない…。人気ないな。支持されてない。なんか恥ずかしいなぁ。
もしかして私浮いてる?なじめてない感じがする。嫌われてる、とは思わないけど、なんか敬遠されてない?距離置かれてる。寂しいな。
なんか、なんとなく、が、だんだんと強迫観念に変わっていく。このままの私じゃダメだ、外向型に変わらなくちゃ、この世界でやっていけない!!!
実は、内向型・外向型という概念は、つい最近まで意識していなかった。
私が多くの人とズレを感じるのは、なんとなく馴染めないのは、ほんの少し、何かコツのようなものがあって、それを私が会得できてないからだと思っていた。
何か「コレ」というポイントがあって、そこに気がついて修正すれば、治せる、変われるものだと思ってきた。
ところが、内向型・外向型の違いを知って驚いた。これは脳の仕組みの違い、生まれつきの性質で、変わらないものだと、はっきり書いてあった。
そのショックから、まだ立ち直れていない。変われないんだ。このまま生きるしかないんだ。こんな自分はとても受け入れられない。自己受容できない。苦しい。とても苦しい。
こんな自分じゃ生きてる意味ない、人の中にいて、泣いたり笑ったり怒ったりしなきゃ、生きてるって言わないし、もちろん幸せにもなれない。
そう思うと、もう外へ出る気も、食事を摂る気も、お風呂に入る気も、身だしなみを整える気も、ベッドから出る気も起きなくなった。
思い通りにならない。
そのことに、今、この歳になって、本当に打ちのめされている。もちろんこれまでだって思い通りにならないことはいくらでもあったけど、ここまで諦めのつかない執着はなかったということだろう。
なんて苦しいんだろう。息が苦しい。胸が痛い。ベッドの上でのたうち回っている。イヤだ、イヤだ、こんな自分なら生きていたくない。こんな自分いらない。消えたい。死にたい。苦しい。
いい歳してほんとバカだねぇ、何言ってるんだか。あきれて物も言えないよ。罰が当たるよ。こんなこと口にしたら、本当に誰にも相手にされないよ。
そうだと思う。
でも本音。
だからここにそっと書く。