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日記④(2019.06.29)

とくになにもない。
ひさびさに何か書こうかなって。

ぼくにしては長めの小説(百枚弱)と文フリ用原稿(二十枚)を書き上げたばかりで、次のプロットをうようよと練りはじめていた。

夜。
嫌いな梅雨が真っ盛りで、なおかつ台風も近づいているらしい。ベランダに出て煙草を吸うと、心地良いくらいのやわらかな降雨に髪が湿らされる。
低気圧の頭痛と、熱帯夜の夏バテが相まって、ここのところ心身ともに不調でしかない。それは活動するな、君に適切な環境じゃないから寝ていろ、とでも言われているようで、ぼくはそれにただただ従順になる。

ぼくは夏を越せるだろうか。もう二十一回も経験しているというのに、回を重ねるごとに、それに対する憂慮は色濃くなっていく。

それでもぼくは小説をつくることで自分の価値を再認識し、もう少し粘ろうと思えるのだから、ただ書くしかない。もちろん向上付きで。

ぼくの歳でデビューが少ないのは、きっと二十代が自己形成期だからだろう。どこかの作家もそんなことを言っていた気がする。たしかに今を逃しちゃいけないと思う。
あーでもデビューしたい。いい作品を書きたい。
だからぼくは、今日も今日とて自己の追求をやめません。それがなかなかに苦しいことだと知りながら。

徒然に書いた文章を読んで頂きありがとうございます。ぼくの成長をどうか見守っていてください。

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鱒子 哉
今まで一度も頂いたことがありません。それほどのものではないということでしょう。それだけに、パイオニアというのは偉大です。