見出し画像

アカヒレ

アカヒレは、中国南部(広東省)やベトナム北部を原産とする小型の淡水魚です。美しい赤いヒレが特徴で、非常に丈夫で飼育が容易なため、初心者に適した魚種です。また、低水温にも耐えるため、ヒーターなしの飼育にも向いています。


学名

Tanichthys albonubes


生息地・原産地

アカヒレの原産地は中国南部の広東省やベトナム北部にある流れの緩やかな河川や池です。近年では飼育個体が多く流通しており、野生の生息地は減少傾向にあります。


サイズと寿命

  • 体長:最大約4~5cm

  • 寿命:約3~5年


飼育環境

  • 水温:10~26℃(低水温にも適応可能)

  • pH:6.0~8.0(弱酸性~弱アルカリ性)

  • 硬度:5~15(適応幅が広い)

  • 水槽サイズ

    • 小型水槽(30cm程度)でも飼育可能ですが、群泳させる場合は45cm以上の水槽が理想的です。

  • その他

    • 酸素要求量が少なく、水槽やボトルアクアリウムでも飼育可能です。

    • 水草や隠れ家を設置すると、ストレスの軽減につながります。


餌と給餌

  • 人工飼料:フレークや小粒のペレットをよく食べる。

  • 補助餌:冷凍アカムシ、ブラインシュリンプなどを与えると、発色が向上します。

  • 頻度:1日2回、少量ずつ与えるのが理想的。


性格と混泳

  • 温和で群泳を好む性格のため、5匹以上のグループで飼育すると安定します。

  • 同じくらいのサイズの小型熱帯魚(ラスボラ、テトラ類、グッピーなど)との混泳が可能です。

  • 活発に泳ぐため、動きの遅い魚(ベタや長いヒレを持つグッピーなど)との混泳は避けた方がよいでしょう。


病気と対策(比較的かかりやすい病気)

白点病

  • 低水温やストレスが原因で発症しやすい。

  • 対策:水温を26~28℃に上げ、塩浴または専用薬剤で治療。

尾ぐされ病

  • 水質の悪化が原因でヒレが溶けるように腐敗します。

  • 対策:水質を改善し、観賞魚用抗菌薬を使用する。


増やし方

雌雄の識別方法

  • 成熟したオスはスリムな体型で、ヒレの発色が鮮やかになります。

  • 成熟したメスはやや丸みを帯び、腹部が膨らみます。

繁殖方法

  • 繁殖は比較的容易です。

  • 別の産卵用水槽を用意し、マリモやウィローモスを産卵床として設置します。

  • 親魚は卵を食べてしまうため、産卵後は親魚を別の水槽へ移動させます。

  • 稚魚は孵化後2~3日で泳ぎ始め、ブラインシュリンプや微細な餌で育てます。


注意点

  • 水温管理:低水温に強い魚ですが、急激な温度変化は避けるべきです。

  • 水質管理:丈夫な魚ですが、小型容器では水質悪化が早いため、定期的な水換えが必要です。

  • 群泳の重要性:単独飼育ではストレスがたまりやすいため、複数匹での飼育を推奨します。


アカヒレは丈夫で飼育が容易なため、初心者に最適な魚種として広く知られています。特に低水温にも耐えられる性質を持ち、ヒーターなしでも飼育可能な点が魅力です。さらに、群泳する姿は観賞価値が高く、ボトルアクアリウムや小型水槽でもその美しさを楽しむことができます。また、中国では「白雲山魚(ホワイトクラウドマウンテンフィッシュ)」とも呼ばれ、地元の自然環境を象徴する魚とされています。


📢ちょっと覗いてみませんか?🌿✨
素敵な商品がきっと見つかります!ぜひチェックしてみてください。
■商品ページはこちら

■その他の生体も多数取り扱い中!ぜひご覧ください:


■協力


いいなと思ったら応援しよう!