アラミスト点鼻液(1)
初めての記事は、私のペンネームの由来となった医薬品について。
アラミスト点鼻液(フルチカゾンフランカルボン酸エステル点鼻液)は私自身も使ったことのある薬剤で、花粉症などに対する優れた効果を実感していました。
しかし薬剤師の仕事として扱う上で不満だったのが、使用方法を説明するための製剤見本が途中から入手できなくなったことです。
この製剤はデバイス(点鼻の器具)が非常に特徴的で、他の点鼻薬にはない、横押しレバー式なんですね。しかもそのレバーが固くて(重くて)、高齢者や女性、子供が使う場合は両手で持った方が良い等、コツを説明するのに、製剤見本を使いたかったんです。
ところが、最初のうちは提供されていた製剤見本が途中から手に入らなくなりました。私もメーカーに何度か問い合わせ、要望したのですが、社内の事情により?提供はできないとの回答でした。
そして今年。2023年6月に武田テバからアラミストのオーソライズド・ジェネリック(AG)が発売され、私の勤める薬局では全てそちらに切り替えました。その後、MRさんが薬局を訪問してくれましたので、さっそく「製剤見本は?」と訊ねましたら、こちらも提供はできないとのこと。AGなので、デバイスも先発品と全く同じ物を使ってますからね。
いずれにしても。この製剤には使用上の注意点がいくつかあり、それを守らないでクレームが発生することもありますので、特に初回の説明はていねいにするよう心がけてます。
せっかくの良い薬も、正しい使い方をしないと効果が発揮されませんからね。
その説明のポイントについては、次の記事に続きます。
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