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運営スタッフAと元カレ殺し。ADDress生活【DAY11】

都農の街づくりイベントで受付&体温測定

イベントの運営補助をして、資料を設置したり受付で体温を測って誘導したりした「こんにちは。はじめに検温させていただきます!」と言うと皆さん額を出してくれた。東京だと手首で測ることが多いので宮崎ではおでこなんだと新鮮だった。60人分のでこに向けてピストル型の体温計を押した。

「つの未来会議」という町民発で街のこれからを考える企画の1回目。私は個人的にものをつくる上で当事者性を大事にしているのでああすごくいいなあと思った

大学時代のサークル(ビジネスコンテストの企画運営をする学生団体)に始まり人生でイベント運営した回数はだいぶ多いけど、あるときから企画や登壇に切り替わっていたので純粋なスタッフAとして対応するのは久しぶりで原点回帰感がありいい感じだった。
私は3人以上集まると謎の義務感を発動し誰に頼まれたわけでもないのに幹事、進行役を引き受けてしまうくせがあるので、ほかの人が決めた流れの中にただいるだけでよいことに驚きを感じる。慣れていなくて居心地悪いところはあるが、こういう楽さを享受していきたい。

外と中が入り混じり交換が生まれる場所

都農はいい街で、外からきた人/中の人、若者/高齢者が入り混じってたがいにやってあげる/もらうを自然に交換していると感じた。イツノマと中川さんはじめとするスタッフの努力のたまものだろう。

カフェ「BUNMEI」。高校生(?)が高齢者にiPadの使い方を教えていたり中学生が集っていたりと街の交差点感がすごかった

都農で自分も暮らしたいと少し思ったが、居心地がいい場所を選ぶよりもまだ始まっていないところ、課題があってそれがそのままになっているところに一から入っていくほうが私には向いている。ママリもirohaもGINZAもそうだった。まあ、それはこころの面ではつらいステップをたどることになるんだけど。

「さきさんは好きなストーリーありますか?」

打ち上げに同席させてもらい電話を終えて帰ってくると、暗いリビングで横のドミトリーに宿泊している24歳の青年が一人座っていた。せっかくなので星を見ないか誘って、ベランダのリクライニングチェアに腰掛けて空を見ながら話した。

彼は目が悪くて中2から眼鏡をかけているのだと言う。「眼鏡をかけはじめて初めて、ああ、まわりが言っていた星ってこういうものなんだと分かったんです。感動しました」。

月が明るい

ただ生きるだけでつらいという話で共感しあった。彼はことばづかいがおもしろくて、ほかにもいいフレーズを言っていたが忘れてしまった。私はすぐ忘れる。
流れ星が何度か流れた。さっきの眼鏡と星の話はおもしろかったね、と私が言うと彼は「あれ、僕も好きなストーリーなんですよ」と言った。「さきさんは好きなストーリーありますか?」と聞かれたので、高校2年生のときにムラピに普通とは違った目線をもらった話をした。

すこし前、別の男にこの話を軽んじられたことを思い出して腹が立った。お世話になっている60代女性に報告すると「人の大事なものにバツをつけることで自分の存在を鮮明にするような人間っているよ」と言われた。人間界は私には難しすぎる。はやくボノボになりたい。

3年半ごしの「元カレ殺し」

そういえば頭の中で3年半生かしていた不健全な元彼氏が消えた。家をなくしてものを捨てて、根っこから変わることを決めてからその人のことを考えることがなくなった。この3年半は本当に大変だった。ずっと彼が頭の中から消えず毎日彼と暮らしているみたいだった。べらぼうにつらかった。そんな彼が私の中で死んだ。お祝いです。

イベントに向かう運営二人の背中。いい感じだ

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私が起業している会社「セカミー」の掲載事例もよかったら。


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