見出し画像

「いま心地いい?それとも窮屈?」ADDress生活【DAY15/愛媛】

フェリー内で購入した鮭おにぎりを有無を言わさずチンされて「なぜ?」と思っていたら冷凍だった。冷凍おにぎりを袋から出すのに熱すぎて故・上島竜兵と寸分違わぬ動きをする。

キラキラの代償

昨日も私は過度にエネルギッシュで魅力的だった。別府プロジェクトというアート系のNPOにアポイントなしで飛び込んで、手持ちのキラキラしたカードをチラつかせながら自分を売り込んだ。

私ってほんとうにこういうこと得意だなあと思ったけど、それはエネルギーの前借りだ。一日たくさんの人と会って話して、いろんなものを勧めてもらって・・・絵に描いたように充実した日だったはずなのに、宿に帰ったらどっと疲れた。汚れものを洗濯機に入れて乾燥までかけて、終わるまでの時間寝ようと電気を消して目を閉じたが全然眠れなかった。

この後いろいろ書いて現状分析したらちょっとましになった。自分の状況を認識できることは救いだ。身体は私よりも私のことをわかっているのでつらいときにはそれなりの理由がある。

しっくりごはんとちょうどいい自転車

愛媛の八幡浜に着き、まずは漁港で昼食。日替わり定食。よくある話だが「ごはん少なめにしてください」と言って出てきたご飯が私からすると普通盛りで2度調整してもらい自分にとっての少なめをつくってもらう。定食、今回の旅で食べたものの中でいまの自分に一番しっくりきた。

おいしかったなあ。また食べたい

港の観光案内所に寄ってレンタサイクルを借りた。ママチャリタイプは300円。都農で乗った自転車がいい意味で状態が悪すぎて(サドルが低く、空気入れが見つけられずタイヤがふにっててU字でギアがない)それ以降乗る自転車がすべて楽すぎる。自らの意思で身体的にきつい体験をするのは悪くない。

相棒

案内所の担当者の34歳女性が29歳のときまさにいまの私と同じ状態でいろんなものを手放したと言っていた。「私たちは人に親切にしてもらうことはいつだってできるんだから、断る練習をするのが大事」と言っていてそうだよなあとそれが難しいんだよねと共感しあった。
5年経って、彼女は結婚して子どもを生んだそうだがまだそういう自分とのたたかいは終わらないと言っていた。そうなんだよな、終わりなくゆっくりとした変化なんだよな。劇的、はない。

漫画のセレクトがいい市民図書館

日焼け止めが切れそうだったので大きい薬局で買い八幡浜の市民図書館へ。ここもまた本のセレクトがよくて、しかも漫画の揃えがよく、山岸涼子さんやくらもちふさこさんを揃えているのが印象的だった。ここで数日すごせると思った。

思いもしないところで出会った漫画が自分を支えてくれるというのは往々にしてあることだ。沼津の免許合宿で出会った「HUNTER×HUNTER」を筆頭に・・・!実は「日出処の天子」を読んだことのない私はそわそわした。が、四国の雑誌と読みたかった坂口恭平さんの『躁鬱大学』を読むことにした。

『躁鬱大学』で躁スイッチON

坂口さんはよくて、私は自分=まるきり躁鬱とは思わないが、かなり躁鬱に近いところがあるので自分への対処法を知るためにという気持ちでノートにメモをとりながら読んだ。

以前『自分の薬をつくる』を読んだときもそうだったが、坂口さんのことばは自然と背中を押してくれる、躁のスイッチがオンになるので読んでいる途中で移住者と地域をつなぐサイト「SMOUT」に会員登録して熱意を込めてプロフィール文を書いた。40−60代女性が主人公として活躍する地域づくりの一端を私に担わせてくれる行政、地域の方身近にいらしたら教えてほしいです。

「いま心地いい?それとも窮屈?」

坂口さんに触発されてスマホの画面も変更。宮崎さんに共有したら「まさに今の増田さんだね」と言われた。

八幡浜駅近くの蒲鉾屋さんに自転車を返却し、駅でバスを待つもバスが来ない。今回の旅でバスは時間通りに来ることが多かったのでプチパニック。10分ほど待つがこず、やっとこさ切り替えてパターンBをググったら電車が出るのが2分後で爆走。ぜいぜいしながら高校生ばかりの1両編成の電車に乗り込む。

うつくし

下を見ると新しい待ち受けと目があって笑う。窮屈ではないけど心地よくはないです。

ショーウィンドウにうつる自分の変化

今日のグッドニュースとしては久しぶりにうんこが出たこともある。うんこの「出」と身体の状態は明確に連動しているので、うんこが出るのは本当にいいことだ。

大洲。宿の近くの景色。いとうつくし

あと、街中でショーウィンドウにうつる自分の身体がかっこいいのもいいことだった。おもしろくて、日焼けしたからなのか、自転車乗って動いてるからなのか、自分の見方が変わったのかわからないんだけど、自分の身体がいいように見えてきた。これはなんなんだろう。不思議だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?