事業投資と金融投資とYシャツと私
メリークリスマス。
と書き出してから約5分後にはもうクリスマスなんて浮かれた日は終わっておりまして、もうなんなら夜も明けて今真昼間なわけですから、もうすでにメリークリスマスなんてのは死語、いまこの瞬間、この日から来年まではもはや死語なんです。
ということで一気に年の瀬ムード、残り営業日もわずかとなってまいりました。27日(金)なんてもう昼間っからオフィスで酒かっくらってやろうって思っていますよ。つまり本日26日(木)がほぼ活動限界、というわけです。
振り返りましょうよ、過去を! ということで、2019年振り返ります。
一昨年の2018年当初、うちの葛城さん(共同経営者:38歳)と『投資』をいくつかしていきたいね、という話をしていました。2018年には社内メンバーから発生したアイデアをベースに会社を2つ作ってそれぞれに事業投資、1社は既にある会社の株式を保有させてもらう形での金融投資を実施しました。
2018年~2019年、それらを稼働してみて、振り返ってみると、、、結果的に、全然理想とはかけ離れた結果になりまして。結論、そうそう簡単にうまくはいかないですね、という感じなわけなんですが。
で、2019年はと言いますと、1社に金融投資を実施させてもらっております。MOSHBIT.という、近未来型恋愛エンターテインメント”バーチャルカノジョ”というサービスを出している事業会社に、半ば強引にお金を入れさせてもらいました。
創業社長の樋田くんとは彼が独立する前、カウンターパートとしての彼と仕事をしていたんですが、それはもう激烈今っぽくもあり昭和っぽくもある、そんでありきたりな言葉で言えば死ぬほど優秀な若者ござんした。
結果、独立するときはお金入れるからね! 入れさせないと自宅に強引に押しかけて暖かいほうじ茶を煎れて帰りを待ってるっていう日々を数か月続けるからね、朝晩、って言っていたこともあって投資を受け入れてくれました。
β版として夏くらいにローンチして、今は本格稼働させるべくブラッシュアップしているというフェーズですかね、多分。いずれ世の中にどーんと出てくる日もあることでしょう。楽しみです。
で、2018年-2019年の投資を総括してみると、
『とにかくやってみるっていう多動力、多分大丈夫だから進んでみようっていう熱狂、そして最後までやりきろうという根性とエネルギー、それがないとお話にならない』
っていう感じでした。もう完全に。反省も含めて。
事業にしろ投資にしろ始め方は大事で(流されて始めたりするとあんまり良い結果にならない)、(僕)自身の関与度が低いことも良くなくて(忖度は本当に良い結果にならない、反省)、関与しないと判断したらやらないほうがもしかしたら良い(中途半端な関与は良くない、相手のテンションも下げる結果になるときもある)、そこらへんがものっすごいキーになってくるんだなと。
『いくら高学歴で頭が良くても、ベンチャー・スタートアップ企業は「普通の人」が働く先ではない。』
という記事が最近話題ですが、まさにタイトルの通りだなと。ベンチャーでやりきれる、ベンチャーを立ち上げたりするのはもうちょっと異常者だと思いますから。その異常感は、事業への欲望であったり、お金への欲であったり、環境への欲であったり、どこかの欲望への異常性からくるものだとは思うんですが、それが原動力になってる以上、高学歴であっても普通の人はそこに巻き込まれてもパフォーマンス出せるわけないんですよ。
そもそものエネルギー源が違うんですから。
ちなみに誤解なきよう言いますが、ベンチャーでやり切ることが至高、なんてことは全然ないですしベンチャー自体、自分の未来を保証してくれるものでもないので大したものではないと思うんです。大企業でしっかりパフォーマンス出すこともかなり大変で、それで適正な待遇を受けるのは絶対にその人にとって至高なわけですからね。
ただ、ちきりんさんも『時代の大きな変わり目が来てます』でクリスマスに書いていらっしゃったように、言われたことを正確に素早くこなす時代から、価値のあること、市場が求めていることは何かを自分の頭で考えて実行していく時代に変わったんだなと。
それが考えられて最後までやりきれる人は、多分事業で失敗したところで人は離れないしお金も集められるし、結果的に次の勝負が打てる。どこでも生きていける、バトルマスター的なスキルになってると思われます。
で、話はそれますが、ここまでYシャツの話は出てきていません。語感だけでタイトルを付けてしまったことを猛省しているんですが変えるのも面倒なのでそのまま続行します。この先もYシャツの話は出ません。
2019年の投資の話にちょっと戻ると、これは投資というよりも単純にもう応援、っていう感じに近しいですが、ずっとオフィスをシェアしているメンバーが新規事業を始めるということでお金を出していたりします(返ってこなくていいお金として)。
化粧品の成分比較サイトの『ポケットタイムコスメ』、通称ポケコスですね。これ結構すごい良い感じのサイトで、高級ブランドの化粧品と、同じ有効成分とか有用成分(つまるところ肌にいい成分的なもの)を含んでいるリーズナブルな商品を比較することが出来るっていうサービス。
で、これもまた3,000を超える商品が今ポケコスには掲載されているんですが、成分を全部調べてデータベースに登録して、新商品が毎月毎月じゃんじゃか出るコスメ業界の新作をウォッチして、時には買って、雑誌も全女性誌買って情報を集めて、成分が判明したらすぐに追加で登録して、っていう頭がおかしくなるような作業をひたすらコツコツと繰り広げているのを見ていると、先述のMOSHBIT.と同じ匂いがしてくるわけなんです。
『とにかくやってみるっていう多動力、多分大丈夫だから進んでみようっていう熱狂、そして最後までやりきろうという根性とエネルギー、それがないとお話にならない』(再掲)
多分今の時代に必要な要素は、これなのかなと。自分もさもありたいと思いつつなかなか新しい一歩を踏み出す勇気が出てこなかったりします。大したことないのに今いる場所を守ろうとしてみたり。ああ、良くないな、と年末思うことが多く反省している次第です。
投資でも、自分のやっている事業でも、もっと熱狂的にやっていきたいな、と思った2019年令和最初の年末でした。
ということで投資に関して言えば、自分の興味範囲(人、モノ、サービス)での投資をしていきたいなと。2020年も事業投資であれ金融投資であれやっていきたいなと思っているので、もし周りにこれはお前さんに合うやろ、っていう何かそういうものががあれば話聞かせてください。
メリークリスマス。死語だけど。