幸福の力が人生に奇跡を起こす!仮面ライダーの変身ベルトを手に入れた息子の話。
息子がまだ小学生の低学年だった頃、
僕の幼い頃と同じように、仮面ライダーに夢中になっていました。
ポーズをとって「変身!」の掛け声とともにソファからジャンプします。
何度も繰り返し遊んでいる様子を僕は微笑ましく見ていました。
すると彼は、私のところに来て、真顔でこう言いました。
「パパ、あのさ、僕が仮面ライダーに本当に変身するところ見たくない?」
というのです。
「それは、とても見てみたい」
というと、
「やっぱりそうだよね、そうだと思ったんだよね。
パパそれにはね。変身ベルトが必要なんだよ。
そのベルトを付けて変身すると、本当に仮面ライダーに変身できるらしいんだよね」
といいます。
僕は苦笑しながら、週末、仮面ライダーのベルトを買いに行く約束をしました。
フリーで仕事をしている僕は、週末を休日にするために、毎日かなり無理をして仕事を前倒しにして約束通り休みの日に、一緒に仮面ライダーのベルトを買いに行きました。
帰宅してから早速、息子は仮面ライダーになりきって、いつもの3倍増しのテンションで何度も変身するところを見せてくれました。
(彼の中では完全に変身しきっていました。)
その時のことが今でも振り返ると幸福感とともに蘇ってくる素敵な想い出となっています。
ここで、伝えたいことは、まだ、10歳にも満たない子供が、いとも簡単に自己実現していく姿です。
彼はまだ、知識もわずかで、財力も数百円、地位も我が家では一番下、物事を組み立てて話すロジカルな思考もできません。
にもかかわらず、
忙しい僕のスケジュールを押さえ、
僕の仕事を加速させ、
僕から8000円ほどのお金を支払わせ、
自らの願望を実現しました。
そして、僕をも幸福にさせたのです。
よくある微笑ましい話かもしれませんが、ここに自己実現の原点があると思うのです。
そうです。
彼は、「幸福の力」を使ったのです。
彼は、能力や財力は少なかったけれど、幸福の力を使うことができたのです。
仮面ライダーのベルトを付けて変身した自分をありありとイメージして、嬉しくて仕方がない。
その時点で、幸せすぎてウキウキワクワクしていたんですね。
「幸福の力」を使うことで、彼にとっては大きな目標を幸福なうちに実現したのです。
僕たちも、もともとは「幸福の力」使って、様々な自己実現をしてきたのです。
それが、いつしか、多くの知識や経済力を身につけていきながら、大変な思いをしなければ、苦しさに耐えなければ、かなえたい夢は、そう簡単に実現はしないと思いこんでしまったのです。
そして、この一番重要な、幸福の力を封印してしまったのです。
人は、幸福を追い求めますが、未来の幸福のために今を犠牲にしてはいけない。
今を犠牲にしているなら未来でも犠牲にしている自分が実現してしまいます。
幸福な状態にこそ、最大の力が宿っているということに気がつく必要があるのです。
今日は、今作っている本からもれた事例を紹介しました。