見出し画像

ジャジャジャジャーン♪ ジャジャジャジャーン♪


 ベートーベンというと・・・

 ジャジャジャジャーン♪ ジャジャジャジャーン♪と、

 メロディが流れるほど、有名な曲の紹介です。

 交響曲第5番、通称「運命」です。

 この曲は、ベートーベンというより、クラシック音楽の代表的な曲じゃないかなというほど、冒頭のメロディは多くの人に知られているでしょう。

 文字で、ジャジャジャジャーン♪と書くだけで、音がなるっって凄いことだと思います。

 日本でも海外でも「運命」と呼ばれ親しまれていますけど、正式名にベートーベンが「運命」とつけたわけではなく、秘書のシンドラーが「先生、この出だしのジャジャジャジャーン♪は、何を表しているのですか?」と質問してみたところ、ベートーベンが「それは、運命がドアを叩く音だ」と答えたことから「運命」という表題で呼ばれるようになったと言われているのです。

 シンドラーも大嘘つき疑惑があるので、本当のところわかりませんけどね。

 ベートーベンが「運命」のメロディを着想したのは、1798年と言われていて、この頃、音楽家としては致命傷ともなる難聴を自覚した時期なんです。

 ベートーベンは、耳が聞こえなくなる中で、自分の振りかかってきた「運命」に対して戦いを挑んだのです。
 だから、交響曲第5番は、人生で降りかかる苦難困難を、打ち破り勝利する力強いエネルギーに満ちています。初版が出版されたのが1809年ですから、200年以上に渡って多くの人たちに、希望と勇気を与え続けてきた曲なのです。

 交響曲第5番は、冒頭の「運命」の旋律ばかりが有名ですが、これは、第1楽章なんですね。交響曲は、第1楽章から4楽章の4曲で、ひとつの曲を表しています。

 僕がこの曲を、1楽章から4楽章までしっかりと聴いたのは、クラシック音楽を聴きはじめてかなり時間が経った頃でした。マーラーやブルックナーから入ったので、超有名なベートーベンの中でも、さらに有名な交響曲第5番は、有名すぎて今さら聴けないと思っていました。
 それでも人生長く生きていれば挫折があります。
 僕も、事業で失敗した時に、自然とこの曲を聴いてみようと思いました。
 心が求めていたんでしょうね。本当に勇気づけられました。

 人それぞれ、曲を聴いて感想が違うと思うけど、簡単にこの曲を解説します。
 第1楽章で、嵐のように運命が、人生を翻弄します。自分の運命を呪いたくなります。第2楽章では、苦難を受け入れる覚悟、3楽章では、そんな人生であっても負けずに生きていこうという力強く一歩を踏み出し、第4楽章では、人生に勝利するという感じでしょうか。

 交響曲は、同じ楽譜でも指揮者の解釈によって、かなり曲の雰囲気が変わってきます。

 曲を覚えたら、指揮者の違いを楽しむことが出来ます。

 おすすめの指揮者は、パーヴォ・ヤルヴィ指揮&ドイツカーマンフィルハーモニー・ブレーメン
 
 ジャジャジャジャーンがグイグイ迫ってきます。

名盤中の名盤カルロス・クライバー&ウィーフィルです。スピーディです。

感情込めまくりのレナード・バーンスタイン/バイエルン放送交響楽団です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?