まさか石田までも!それって森彦の影響?
休日の午後、札幌駅の横の紀伊國屋書店に行ったら目的の本はなくてがっくり。
でも、そのかわり以上に興味をそそられる本に出会いました。
それがこれ。
ベートーベンに興味のない人には、何だそれ感じだけど、晩年ベートーベンの秘書をしていて、初のベートーベン伝を書いたシンドラーは大嘘つきだった!という、ベートーベン像が根底からひっくり返るようなミステリースキャンダル歴史ノンフィクション。
これは、すぐ読みたいと思ったので、本屋に隣接しているスタバにはいろうと思って行ってみると激混みだったので、そこはやめて、帰り道にある、こだわりのコーヒーが飲めて、店内も静かで本を読むのに適している「石田珈琲」というお店に行きました。
あ、まえにも書いていた。
場所は、地下鉄南北線北18条駅から徒歩2分です。
天気もいいので、札幌駅から歩いていきます。15分位。
喉が渇いていたのでコンビニでお茶を買おうと思ったのだけれども、カフェでお水も飲めるかと、まっすぐ向かったのですが、
そこで驚きの光景を目にしたのです。
なんと、混んでいる。まさかの行列ができている!
待つ人用の席が5席すべて埋まっていて、その後に来た人は立って待っているのです。何人かあきらめて帰っていく人もいました。
結局僕は30分くらい待ったのですが、これまで、こんなことは一度もありませんでした。
今まで、日曜だろうが、平日だろうが、混んでいることなどなかったのに、このカフェに何が起きているのでしょうか。
これは、もしかして森彦の影響かもしれない。
森彦というのは、札幌で今もっとも有名なカフェなんです。
古民家を改装して、懐かしく温もりのある空間で自社焙煎のコーヒー楽しむ、いつしか行列ができるカフェになりました。今は、レストランなども含めると10店舗もあって、でも、それぞれのカフェのコンセプトが違って、オープするたびに話題になっています。この秋オープンした、札幌芸術文化センター創生スクエアにもテナントとして入っています。ここもいつも混んでいます。
森彦は、どんどんスタイリッシュになっていきますが、やっぱり、古民家を改装した1号店は根強い人気です。
そして石田珈琲も古民家を改装してあり、自家焙煎のこだわりのコーヒーを出すお店ということで、少しずつ口コミで広がっていったのかもしれません。
僕は5、6年前に初めてここのコーヒーを飲んだ時、あまりの美味しさに衝撃を受けてから、ファンで定期的に通っています。
昨日は窓側に座ってコーヒーを飲みました。
窓は、下半分がスリガラスで、それが懐かしい。
上の透明のガラスから、その向こうに庭が見える席でした。
いつもは、石田骨喜(こーぴー)石田珈琲オリジナルブレンドを飲むのですが、
今日は、甘苦(あまにが)という深煎ブレンドを注文しました。
その席から眺める風景が、実家の窓から覗くものと似ていました。
口に含んだ珈琲の苦さが時を止め、
あとからくる甘さが、
幼少期の幸福な時代に連れ戻してくれるような感覚になりました。
そうか、僕はこのノスタルジーを毎回体験しに通っているのだなと思いました。
あ、最近見た映画「コーヒーが冷めないうちに」の影響受けてます。
札幌に来たときには、石田もよろしくおねがいします。