荻野の勇者を育てる数学Ⅲの「はじめに」に凄いことが書いてあった!
仕事机の上に娘の数学の参考書が紛れ込んでいました。
何気なく「はじめに」を読んでみると、胸が熱くなりました。
数学の参考書の「はじめに」で心を動かされるとは思っても見なかったので、結構衝撃でした。
著者は代々木ゼミナール講師の荻野暢也さんです。
「荻野の勇者を育てる数学Ⅲ」の「はじめに」を全文掲載します。後半は突然深い人生訓になっています。
はじめに
この本は、初めて数学Ⅲを学ぶ人にもわかるように教科書レベルから始め、一流校志望者にも満足してもらえるようにかなりハイレベルな内容も紹介してあります。ですからほとんどすべての数学Ⅲの入試に対応できると自負しています。
初めて学ぶ人、苦手な人は学校の教科書を読みながら見る回数を増やし、目を問題に慣らすと良いでしょう。だんだん入試の数学Ⅲの流れが見えてくるはずです。また一度、学校で学んだことのある人は、好きなところからやっていってください。別に順番通りにやらなくてもいいですよ。
人が大きな夢に向かって努力する姿はとてもこっけいでムダに見えます。
その人の能力がそのレベルに足していなかったらなおさらです。でも、そのみっともない努力こそが不可能を可能にする唯一の手段なのです。あなたも奇跡を起こしてください。そういつかの少年みたいに。
最後に次の言葉を送ります。私の人生観そのものです。
「運命とは受け入れるべきものではなく、自ら選び作り出すものである」
「もし未来を決める神様が居るとしたら、それは今のあなたです」
「あなたの葬式に出席している人を想像してごらんなさい。彼らはあなたの人生について何と言っていますか?そして何と言って欲しかったですか?」
人生と言うレベルでものを考えたとき、決して楽な人生は望まないはずです。充実した人生のほうを選びますよね。
代々木ライブラリー 荻野の勇者を育てる数学Ⅲ 荻野暢也著より
「そのみっともない努力こそが不可能を可能にする唯一の手段なのです。あなたの奇跡を起こしてください。そういつかの少年みたいに。」
グッと来ました。
新しい仕事を始めた時は、自信もなく、成果もでなく、すべてが無駄に思えて、すべてが不可能に思えて、何度も投げ出したくなります。でも、不可能を可能にする唯一の方法は、何度失敗してもみっともなくやり続ける努力なんですね。
「運命とは受け入れるべきものではなく、自ら選び作り出すものである。」
どんな環境でも、どんな状況下でも環境や人、状況のせいにすることなく、運命に立ち向かい自分の意志で選択し、作り上げていく自分であり続けたいと思いました。
まさか数学の本に励まされるとは思いませんでした。
こんな素晴らしい「はじめに」が書かれた参考書に出会っていたら、もう少し数学できたかもしれない、と思いながら、これからの、未来を作り上げるために、今日もまた、みっともない努力を続けていこうと思います。