Masters of Beef Association

和牛についての協会です。「和牛の教科書」は、和牛についての情報を、教科書のように広くカ…

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和牛についての協会です。「和牛の教科書」は、和牛についての情報を、教科書のように広くカバーすることを目的にしています。一般向けに分かりやすさを重視し、学術的に厳密な表現を使っていない部分もあります。 https://mastersofbeef.org/

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  • 和牛の教科書(畜産関係者向け)

    「和牛の教科書(畜産関係者向け)」は、和牛の飼養管理や、おいしさの科学など、より専門的な知識をまとめたものです。

  • 和牛の教科書

    「和牛の教科書」は、和牛についての情報を、教科書のように広くカバーすることを目的にしています。一般向けに分かりやすさを重視し、学術的に厳密な表現を使っていない部分もあります。

最近の記事

和牛の肥育管理のコツ②(肥育中期)

(1)概要 肥育中期は、生後月齢では概ね14ヶ月齢~24ヵ月齢の期間になる。この期間は胸最長筋(ロース芯)の脂肪交雑が最も高まる時期で、枝肉成績を左右する重要な期間となる。ここでは、いくつかの肥育中期に重要ないくつかのキーワードごとに留意点をまとめた。 (2)ビタミンAコントロール 肥育中期では、濃厚飼料の摂取量を最大限に増加させて増体と脂肪交雑を高めるための飼養管理となる。肥育中期以降の粗飼料は主として稲わらとなる。稲わらは、繊維含量が多くて第1胃内での分解・消化が遅い特

    • 和牛の肥育管理のコツ①(肥育前期)

      (1)概要 和牛は、8~10ヶ月齢までの育成期間の後、肥育に向けての準備を行う「肥育前期」と呼ばれる期間に入る。この期間は、肥育中期から後期(仕上げ期)に大きく影響する大事な期間となる。 (2) 肥育前期の粗飼料の重要性 肥育前期は消化器官や内臓組織が発達中なので、粗飼料を十分給与する必要がある。粗飼料を十分に給与することは、第1胃の容量を大きくし、肥育中期での濃厚飼料摂取量を高めることにつながり、さらには、枝肉重量や脂肪交雑に大きな影響を与える。肥育前期の段階までに飼料摂

      • 和牛テイスティングのすすめ

        ワインにテイスティングがあるように、和牛でやってもおもしろいかもしれない。これが和牛テイスティング会を開催したきっかけです。 これまで2回開催し、大好評でした。 何をテイスティングするのかについては、大きく2つ考え方があります。 生産者による違いか、部位による違いかです。 これらの食べ比べにより、自分好みのお肉というのが分かってくるようになります。 生産者による違い異なる生産者の和牛の同じ部位(例えばヒレ)を食べ比べて違いを確かめます。 当然ですが、生産者によって、肥育環

        • 和牛の用語集(歴史を始めいろいろな用語をまとめてみました)

          和牛の歴史や肥育方法、流通、等級、部位、おいしさなど、和牛のことがざっと分かる用語集です。 ○和牛の歴史・和牛のはじまり  日本の牛は、昔から農耕のための役用(えきよう)として、または食肉用として飼育されており、役肉用牛と呼ばれていた。役肉用牛は、時代とともに農耕での役割を終え、肉用牛として改良され始めた。明治時代には、日本固有の在来種と外国種との交配が始まったが、肉質が不評であり、短期間で中止された。当時、ほとんどの牛が外国種の影響を受けてしまったが、奇跡的に、兵庫県北部

        和牛の肥育管理のコツ②(肥育中期)

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