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売れる本のタイトルの具体的な決め方 15選

売れる本のタイトルはどうやって決めるのか?

「売れるタイトルを付けたい!」

そう思っている方は非常に多いです。

しかし、本のタイトルの決め方は皆が思っている以上に非常に難しいです。

もちろん当然自分で良いタイトルのアイデアを閃いたというケースや、インパクトのある印象的なタイトルを思いついたというケースもあります。

しかし自分では良いタイトルを本に付けたと思い込んでいたが、実際に販売してみたら読者は手に取ってくれず売れなかった・・・

50冊中49冊がこのケースに当てはまるというアンケート結果もあります。

また、そもそもタイトルの付け方、書き方、作り方が分からず、その作成だけで何日間も悩んでしまう方もいるようです。

このように印象的かつ売れる本のタイトルのつけ方は、非常に奥が深いです。

この記事では、大量の本を分析してわかった、売れる本のタイトルの決め方 パターン15選を具体的にご説明します。

インパクトのあるタイトルの書き方、印象に残る本のタイトルの作り方のエッセンスを是非、皆さんの本のタイトル作成に活かして欲しいと思います!

■売れるタイトルの作り方 パターン15選:

  1. 長くする

  2. 短くする

  3. 質問型にする

  4. 命令形にする(〜なさい)

  5. 断定系にする(〜である)

  6. 矛盾している内容を盛り込む

  7. 数字を入れる

  8. 読み方が分からない字を入れる

  9. 変なギャップで違和感を与える

  10. 流行に乗る

  11. 流行に乗る

  12. 常識の逆を言う

  13. 常識的に人前で言わないことを言う

  14. 新しい概念を提示する

  15. 文章型のタイトルにする
    *なお、紹介しているタイトル例は、複数のパターンを満たしている場合がほとんどですが、紹介しているパターンに関してのみ解説します。


売れている本のタイトルの決め方 その1:長いタイトル

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。
長い本のタイトルは、書籍の内容を丁寧に説明しやすいので、読者の脳みそにはすっと入り易くなります。

従って、読者の琴線に刺さる内容を書けるのであれば、長い文章にするというのも一案です。

特にライトノベルなどで人気のタイトルです。


売れている本のタイトルの決め方 その2:短いタイトル

氷菓
もうぬげない
多動力
極端に短い本のタイトルは、インパクトを強める効果があります。

選んだタイトルワードの印象が自分の求めるインパクトを読者に与えられるのであれば、極端に短いタイトルを付けるのはありだと思います。

売れている本のタイトルの決め方 その3:質問型・疑問型のタイトル

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?
さおだけ屋はなぜ潰れないのか?
仕事が速い仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?
質問型や疑問型のタイトルは、本のタイトルを見た人に、同じ疑問を抱かせることが出来ます。

「さおだけ屋」のように答えが分からないような質問であれば、「え?答えはなんだろう?」と興味を抱かせることが出来ます。

答えが推測出来る質問でも、回答に賛同出来る層の読者は「きっとこんなことが書いてあるんだろうな」と想像を膨らませながら、手に取ってしまう傾向があります。

売れている本のタイトルの決め方 その4:〜なさい、命令形のタイトル

1分で話せ-世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術
置かれた場所で咲きなさい
図解 40歳からは食べ方を変えなさい!
肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい
上から目線のタイトルですが、自分のニーズにマッチしている内容であれば、まず間違いなく興味を持ってしまうこのタイトル。

健康系や自己啓発系、ビジネス系のテーマの本と相性が良いようです。

特に健康系ではこの付け方をしたベストセラー本は多いです。

他には「〜するな」というパターンもあります。


売れている本のタイトルの決め方 その5:〜である、断定型のタイトル

統計学が最強の学問である
超筋トレが最強のソリューションである
頭を揉むと病気が治る
断定型のタイトルも、「〜なさい」という命令形のタイトルと同様に、健康系や自己啓発系のテーマの本で人気のフレーズです。

命令形のタイトルよりは少し弱くしていますが、いずれにせよはっきり断定しており、「そうなの?」と疑問を抱かせることが出来ます。

この手の本は、内容でタイトルをしっかり補強する論理構成になっていないと、Amazonのレビューでボロカスに叩かれるので要注意です。。

売れている本のタイトルの決め方 その6:矛盾している内容を盛り込んだタイトル

見るだけで勝手に記憶力がよくなるドリル
九十歳。何がめでたい
学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話
一見して矛盾している2語を盛り込んだタイトルです。

本を手に取った人に違和感を生じさせることで、「内容が気になる」と感じさせることが出来ます。

「見るだけで記憶力が良くなる」「90歳なのにめでたくない」「学年ビリなのに慶応」

え?なんで、と思わず思ってしまいますね。

売れている本のタイトルの決め方 その7:数字を入れたタイトル

7つの習慣
人は見た目が9割
伝え方が9割
12万円で世界を歩く
数字は人の想像力を掻き立てます。

「7つの習慣」であれば、「7つとはどんな内容だろう?」と考えさせることが出来るでしょう。

また、もし6つは想像がつく場合、どうしても最後の1個が気になって仕方がなくなってしまうと思います。

また、割合やパーセントを記載するタイトルであれば、その数字がしっくりこないものである限り、多くの人は「え?どういうこと?なんで?」と感じてしまうでしょう。

自己啓発書、ビジネス書でよく見られる手法です。


売れている本のタイトルの決め方 その8:読み方がわからないタイトル

第七女子会彷徨
月島慕情
クズの本懐
読み方が分からないタイトルや、意味がわからない漢字を使うと、ちょっと興味を惹くことが出来ます。

文芸書や小説、俳句や歌集のようなテーマ・ジャンルでよく見られる手法です。

ただこの手法を使っている事例自体はあまり多くありませんでした。

参考までに紹介します。

売れている本のタイトルの決め方 その9:変なギャップで違和感を与えたタイトル

100円のコーラを1000円で売る方法
ホームレス中学生
余命一ヶ月の花嫁
君の膵臓をたべたい
相反する内容を入れたり、一見して関連性がなさそうな内容を組み合わせることで、あまりに「変」なタイトルになります。

これにより非常に強い興味を惹くことが可能です。

上記は全てベストセラーで、下3つは映画化までした作品ですね。


売れている本のタイトルの決め方 その10:流行で人気のタイトル

Excel 最強の教科書
コミュ障でも5分で増やせる超人脈術
世界一やさしい 株の教科書 1年生
最強の暗記術
無職転生 ~異世界行ったら本気だす~
本には流行りのタイトルというものがあります。

この記事を執筆している2019-2020年では、出版社にインタビューしたところ、オールジャンルで見ると「最強の〜」「〜の教科書」「〜術」「〜の説明書」が特に売れているそうです。

また売上部数上位に良くランクインをするライトノベルでは、「異世界」「勇者」「転生」というのが流行りのキーワードのようです。

売れている本のタイトルの決め方 その11:メリットを伝えるタイトル

たった1分で人生が変わる片づけの習慣
一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書
自分史上最高の柔軟性が手に入るストレッチ
メリットを伝えるタイトルは恐らく鉄板といっても良いでしょう。

本のタイトルの冒頭で「たった1分で人生が変わる」「一度読んだら絶対に忘れない」などとメリットを提示することで、ニーズにあった読者の心に直接訴えかけることが出来ます。

王道の書籍を出版する方、実績がある著者の方にはオススメです。


売れている本のタイトルの決め方 その12:常識の逆を言うタイトル

嫌われる勇気
老化は食べ物が原因だった
炭水化物が人類を滅ぼす
お金は銀行に預けるな
薬剤師は薬を飲まない
前田敦子はキリストを超えた
明確に常識と反する事実をタイトルにすることで強烈な印象を残す手法です。

「変なギャップ系タイトル」や「矛盾系タイトル」とかぶる部分もありますが、「どのように変なギャップを作るか?」「どのように一見矛盾しているように見せるか?」と考えた際に、「常識の逆」をタイトルにしているケースが多かったので、特別に抜き出しました。

健康系、ビジネス系、自己啓発系に加え、エッセイや政治系のテーマの書籍でもこのパターンのベストセラータイトルは多いです。

売れている本のタイトルの決め方 その13:常識的に人前で言わない内容を言うタイトル

夫のちんぽが入らない
金閣寺の燃やし方
お父さんがキモい理由を説明するね
キミは他人に鼻毛が出ていますよと言えるか
性的な内容や、倫理的に問題がある内容など、非常識な内容をあえて本のタイトルに入れることで、強いインパクトを残す手法です。

このパターンのタイトルは小説やエッセイのようなテーマが多いですが、ベストセラーが多い反面、色物となり全く売れないケースも散見されますので、注意してください。

売れている本のタイトルの決め方 その14:新しい概念を提示するタイトル

薬指の標本
月曜断食
妻が椎茸だったころ
なぜグリーン車にはハゲが多いのか
軽自動車に乗る人妻はなぜ不倫に走るのか?
存在の耐えられない軽さ
人間は考えたこともない新しい概念に出会った時、それを理解するために、その言葉を自分の脳に取り込み、意味を考えてしまいます。

従って全くもって意味不明な内容をタイトルにするケースや、誰も考えたことのない概念を提示するというのも、印象を残す手法の一つです。

ただしこの手法も色物作品となってしまう可能性が高いので、注意が必要です。

売れている本のタイトルの決め方 その15:文章型のタイトル

悪魔が来りて笛を吹く
冷たい校舎の時は止まる
葉桜の季節に君を想うということ
ベロニカは死ぬことにした
小説や文芸書、俳句に多い文章型のタイトルは、タイトルがセンスがある場合に読者の興味を強く惹く傾向にあるようです。

センス先行のインパクト型手法になるため、文章型の手法を使う場合、考えたタイトルを先に多くの方にレビューしてもらい、反応を見てから使用可否を判断した方が良いと思います。

マーケティングの観点では売れる本にするためにどのようなタイトルをつけるべきか?

本のタイトルを考える時、おそらく「こんな風なタイトルにしたい!」という気持ちはどんな著者でもあるはずです。

印象に残る本のタイトルにしたい
面白い本のタイトルを作りたい
おしゃれで秀逸な、センス抜群の名前をつけたい
きれいで素敵なワーディングの本の名前を考えたい
すごいかっこいいタイトルにしたい
・・・・・
しかしながら、記念で出版するのでもなければ、本のタイトルは「売れるタイトル」にするのが正しい付け方です。

「おしゃれ」「センスある」など、なんとなくの自分の感覚で決めても悪くはありませんが、やはり本のタイトルはマーケティングの観点から適切にターゲット層に訴求出来るものがベストです。

今一度自分の本は誰に読んで欲しいのかを考え、その上で、上記のどの手法を使って本のタイトルを決めればターゲットに刺さるのかを検討してみるようにしてください。

良いタイトルが決まるよう応援しております!

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