見出し画像

これからの医療従事者に必要なスキルを考察する

近い将来、診断はAIがするようになるらしい。圧倒的なデータ分析で症状から考えられる疾患を割り出して、薬も処方してくれる。

そうなると医師をはじめとした医療従事者の役割はどうなるのか。

病気のことがちゃんと伝わっていない

生活期のリハビリテーション現場で感じることは、利用者も家族も自分の疾患の事や予後について全然知らないということ。

片麻痺も認知症もパーキンソン病も、運動をすれば良くなると思っている人が多い。
麻痺が残存することや、進行する病気であることをちゃんと伝えないと正しい未来が描けない。説明していても相手が理解していなかったら伝えていないと同じ。

言いにくい事はAIに言わせればいい

確かに治らないとか、この先も悪くなるということを本人に言うのって難しい。だからもしかしたらソフトな言い方でなんとなく遠回しに希望を含めた感じで説明をしているのかもしれない。

それならそういうことはAIに言ってもらえばいい。
AIの答えに曖昧さはない。
プリントアウトすれば後で読み返すこともできる。
医師はその答えを伝えればいい。
「コンピュータがそう言っているので間違いない」とそのままを説明する。看護師もPTもOTも、その診断結果の専門部分を説明すればいい。

どこがどの程度治るとか、何をすればQOLが上がるとか。
医療従事者にはAIの診断を上手く伝えるスキルが必要となる。
勉強が出来ることより、人の心を考える能力が大事になる。

テクノロジーが導入されるにつれて、人には人の人らしさが求められる。
未来はもっと心が温かい人が増えるのかもしれない。