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マスターホンダの【この音、聴くべし!】vol.9 マルーン5 『V』

マスターホンダの【この音、聴くべし!】vol.9


音にこだわった、制作サイド目線による音楽紹介。

久しぶりとなる今回の『この音、聴くべし!』は、

マルーン5のアルバム『V(ファイブ)』をご紹介します。


アメリカのロック&ポップスバンド、マルーン5による5作目のアルバムです。2014年リリース。

非常にダンサブルでパンチの効いた楽曲を聴かせてくれるバンドですが、この『V』も同様に持ち味が発揮されていますね。


まず聞いていただきたいのは、やはり『歪み』。

アルバム1曲目「Maps」を聴いてみましょう。(上記動画リンク)

キック(バスドラ)は、見事に歪んでいます。うん、ずっしり、わりと派手目に歪んでいます。

時代のトレンドを見て、アナログというよりはデジタルなドラムセットに感じますが、ゆえにしっかりと歪んでいます。ハイハットなど鳴り物を聞いても同様で、ドラムセット自体が歪んでいます。

ダンサブルな楽曲群は、カラッとしているというよりは、粘りのある音、「ねっとりと歪んで」いて、聞き手がより歪みを感じやすいように思います。


もちろん、おなじみの特有のファルセット的なボーカルスタイルは見事です。キャッチーさもアーティストとしての魅力も、このバンドのボーカリスト、アダム・レヴィーンがしっかりと引っ張っています。

あまり目立たないギターも、フレーズがよく練られていて、要所を埋めてくれていますし、アクセントとなっています。


今時のデジタルなサウンドを、単調なデジタルに終わらせない歪み感が、このアルバムを彼ららしい作品に引き上げています。

ダンサブルなポップ・ロックのお手本のような彼らの楽曲。

是非聴いてみてくださいね。


(終わり)







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本田篤嗣(Master Honda)
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