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マスターホンダの【この音、聞くべし!】 Vol.10 ハイム『Women in music Pt.III』

マスターホンダの【この音、聞くべし!】

Vol.10

第十回にお届けするのは、姉妹3人のバンド「ハイム」。ちょうど彼女たちの最新アルバム「Women in music Pt.III」がリリースされたのでそちらをご紹介します。



ロサンゼルスで結成された姉妹バンドなのですが、まずはそのとってもインディーズ的な音の作りに共感が持てます。

派手さやゴージャスさはあまりないのですが、好きなことを好きな風に歌い、演奏していることが伝わってきます。それもあってか、ポップやロックに留まらないとても多様な楽曲が並びます。  

インディーズっぽさは、ガレージロック的な音の雰囲気なのか、あまり埋めすぎない音作りのせいなのか、いずれにせよ、大変心地の良いポップロックです。

ライブ動画などを見ても、好きな楽器を好きなように演奏しているように思えます。


では、肝心の音に話を進めましょう。

先述の通り、決して音数は多くない空間を生かした曲づくりになっています。けれどもその一音一音がきっと彼女たちの好みの音なのだというこだわりを感じさせます。

毎度お伝えしている歪みもしっかりと伝わってきます。

シングル曲「Don’t wanna」を聞いてみましょう。


MVも印象的なこの曲。

音数は少なく派手ではないのですが、しっかりと歪みが感じられますね。後半、盛り上がってくるところを聴くと、キックを中心にかなり気持ちよい歪みが付加されているのが分かります。

ドラムとベースから始まる冒頭も、程よくタイトな音づくり。

時折入ってくるギターフレーズはかなり耳元近くで鳴っていて、うまくアクセントになっています。このギターの音も派手ではなく、しかししっくり耳に馴染みます。

ボーカルやコーラス含め、すべての楽器が鳴り始める頃には、ドラムの歪み感がはっきりと伝わってくるのがわかるはずです。


どこか手作り感も残る彼女たちの楽曲。

今後のリリースも楽しみです。



(終わり)


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本田篤嗣(Master Honda)
記事を気に入っていただけると幸いです。NPOまなびデザンラボの活動の支援に活用させていただきます。不登校および発達障害支援、学習支援など、教育を通じたまちづくりを行っています。