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語尾を変える「〜しなさい」を使わない/子育てにおける学びと成長
現代の子育てで、もっとも気にして欲しい、具体的なポイントは、言葉。
「〜しなさい」という語尾を使わないこと。
ほんのわずかでいいから、言葉尻を変化させること。
日本語は幸いなことに、かなり多数の語尾変化が可能だ。
たくさんある語尾の形でも、あえて、もっとも直線的な「〜しなさい」を使ってしまうのは、非常に抽象度の低い欲(これを煩悩と呼ぶ)によるものだ。
親はよく子育てを通じて、自分が学び成長する、と言われてきた。
昨今は、これまで世代間で継いできたような、知恵や経験知のようなものは、時代の変革の影響もあって、影が薄らいでいる。
それでもあえて、こういういわば爺さんが口にするようなセリフを思い出し、親自身が自身の煩悩に対峙し、苦悩と葛藤の中で、子育てをしていく必要があるのではないかと思う。
子供の幸せは、親の思い通りになること、ではなく、その子が思い通りに生きることである、というところに行き着くために。
そういう心構えと、親自身の学びと成長が必要なのだろうと思う。
いちいち大袈裟に書いたが、「〜しなさい」という、ごく直接的な言い回しを、頻繁に使ってしまう人は、おそらくそこから抜け出すには、実際のところ、相当な学びが必要なのだろうと思うのだ。
長くなったが、もっとも具体的なことの一つである言葉。
「〜しなさい」を使わない。
わずかばかりでも常に言い換える。
難しいと思う方は、先述の通り、根本の思考の枠を変える必要もあるだろう。
特に、完璧主義の傾向のある方、定型を信じている方は、注意が必要だろう。
もちろん、普段からこれは書いているけれども、ゼロイチ思考で、「じゃあもう何も言わない」も、ベストの手ではないことを付け加えておく。(言い過ぎるよりマシだけれども)
(おわり)
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