【3分読書】武器としての決断思考 ー 滝本哲史
こんにちは。GWが待ち遠しいKSKです。
今回も3分で読めるブックレビュー、要約をしていきたいと思います。
さて、今回取り上げる本は滝本哲史さんの「武器としての決断思考」です。
滝本さんは京都大学で教鞭をとっておられるようです。僕の大学にもこんな授業が欲しかった。。。うらやましい。。。
優柔不断な僕としては参考になる部分が多かったです。
早速見ていきましょう。
・議論のポイント
議論では必ず結論を出すように意識する。
結論の内容以上に結論に至るまでにどんな思考をしたのかが重要
議論に値し、明確に結論が出るものを論題にする
議論によって意識的に違う複数の視点を持ち込むことで今の最善解を出すことができる
ブレないことに価値はない。修正を繰り返すことでより良い結論に辿り着ける
イシューの枠組みは大きいものから考え始めて徐々に小さくしていく
議論の際には「やる」「やらない」の二者択一になるくらいまで、具体的な問題に落とし込む
・メリットの考え方
メリットが成立する3つの条件は、①何らかの問題があること、②それが深刻であること、③問題がその行動で解決すること
メリットに対する反論の際には、①その行動をとらなくても問題は解決する、②そもそも現状に問題はない、③問題が質的量的に重要でない、④別の要因が生じるため問題は解決しない、⑤原因を正しく解決しない、のいずれかに当てはまらないか探る
・デメリットの考え方
デメリットが成立する3つ条件は、①その行動を取った時に新たに問題が発生すること、②その問題が深刻であること、③現状ではその問題が生じていないこと
デメリットを考えるときは問題が発生する過程にしっかりとしたストーリーを組み立てるように注意する
デメリットに対する反論の際には、①その行動だけではデメリットの発生に至らない、②もしくは至るには影響が弱すぎる、③質的量的に問題ではない、④現状でも問題は起こっている、⑤その行動をしなくても将来同様の問題が起きる、のいずれかに当てはまらないか探る
・主張、反論のコツ
意見主張には必ず根拠が必要であり、その根拠は反論に耐えるものでなければならない
一般に公開されている情報でも、組み合わせることで新たな情報を生み出すことができる
相手を説得するときは相手が何を重視しているか理解して、それに合った重要性を提示する
きちんと反論するには相手の話をちゃんと聞いて、主張を支える根拠や推論がなんであるのか探る
主張を支える推論は、相手も無意識に言っていることが多く、そこに対してツッコミを入れると効果は絶大
「演繹」では、前提が間違っていたり言葉の定義が曖昧な場合がある。相手の主張にそういった言葉が出てきたら具体的に何を指しているのかきちんと確認する。
「帰納」では都合の良い事例や偏った事例だけを集めている場合があるので注意する。
「因果関係」では原因と結果のどちらが時間的に先行しているかチェックする
他者が発言の中で何かを強調した時は、逆に言いたくない情報を隠している可能性がある
相手の話の結論よりも根拠を聞くようにする
根拠に対して反論する時は資料の拡大解釈、想定状況のズレ、出典の不備や無根拠な資料がないか確認する
相手が一般論を語り出したら例外を聞くようにする
相手にナメられて油断させた方が本音は引き出しやすい
・決断する人生を
人生に正解はないのだから自分で答えが出せるようにならないと何かに従うだけの人生になる
「知識」を持っていても「判断」ができなければ意味がなく、「判断」ができても「行動」に落とし込めなければ意味がない。
専門的な知識を持つだけのエキスパートではなく、横断的な知識を持ち、全体を見て判断できるプロフェッショナルを目指す
みんなが知っていることに合わせて行動していては価値を生み出せない
情報に接した時は、それが本当かどうかまず疑うようにする
価値観や哲学の問題には自分自身で決着をつけるしかない
自分の人生は、自分で考えて、自分で決めていく
・KSKの個人的レビュー
「人生に正解はない。だから自分で答えを出せないと何かに従うだけの人生になる。」という言葉は非常に刺さりました。
自分で答えを出さないという道は、楽に感じて選んでしまいがちです。されど自分の人生。自分で切り開いていけるように、この言葉を忘れずにいようと思います。
「自分の人生は、自分で考えて、自分で決めていく」
それでは!