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the last of us part Ⅱ実際どうだった?(クリア後プレイレビュー)

友人に絶対やったほうがいいと発売前からプッシュされており、ちょうど私のAPEXブームも一区切りだったので最近はラスアス2をやっていた。ようやくクリアしたので記事を書いてみる。
なんか色々おかしいとこあったので、追記と修正中しました。

このゲームの紹介と実際オススメかどうか
 胞子を介して血液または空気感染するゾンビウイルスが蔓延した無政府状態の世界、崩壊後の世界でどうやって人が生きているかそれがとてもリアルにありありと描写されている。そんな世界で多くの犠牲を払いながら生き残った今作の主人公エリーと前作の主人公ジョエル。この世界ではかなり大きな集落の中で平穏に暮らす彼らは暗い過去をすべて消し去ってしまえた訳ではなく、暗い影が忍び寄る・・・
 導入はこんな感じだけれど、ストーリーは賛否両論だろうなーと感じたところ。ただ世界観、グラフィック、アクション性はやはりバツグンに高い、めちゃくちゃ丁寧に細部にこだわってそしてお金をかけて作っているんだろうなぁと感じたところである。
 今作は主にシアトルが舞台となるのだけれど、私自身昨年シアトルに観光に行っており、実際に行ったところなんかが崩壊後の世界になっているのが感動だった。スタジアムに難民キャンプができているとこは一番心動かされた。コンセプトアートを描いていた人は実際に現地に行ってこの場所が崩壊して数十年たったらどうなるだろうなんて妄想して楽しんでたんだろうなぁなんてことも考えたりする。
 で結局やったほうがいいのかと聞かれると別に全然興味がなかったならやらなくてもいいかなというのが総合評価。1のストーリー知らないと意味不明なとこ多いだろうし、その辺もいきなり触るには厳しい。「崩壊後の世界感」についてはやはり最高な作品なので、廃墟好きや崩壊後世界でのサバイバルが好きならやったほうがいい、全体のストーリーは正直私は好きではなかった。
ここから下はネタバレ込みの内容を書いていきます。
見たくない方はブラウザバック推奨。

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プレイしてみての感想と考察
ストーリーはやっぱり好きじゃない

 なんか途中から展開が想像できた割に、プレイしてて嫌な感情しか生まれなかった。
ジョエルが殺される→エリー復讐に向かう→仲間が殺される痛み分け→主人公二人は闇を抱えて決別
 細かい部分はそうくるかーと思いつつ、大筋こうなるだろうという予想通りだった。かといって斬新かというとそうでもないなぁという印象。
 ゲーム性とストーリー性は完全に一致しないにしても、やっぱりゲームである以上はそこは整合性を取ってほしい。エリーもアビーも人殺しすぎだよなぁ。ゾンビゲームとしてゾンビや人をバッタバッタと倒していくというのもわかるけれど、復讐と救いとかをテーマにするならちょっと舞台が違ったんじゃないかな。あれだけ人を殺しておいて、自分の家族がー仲間がーと自分の都合ばかり主張されるとプレイヤーとしては置いてきぼりである。ストーリー的なチグハグさはなんとなくテーマ性と結末のシーンから作ったんじゃないかなーと感じるところで、途中のエリーとアビーの心情と行動に感情移入してついていくのがきつかった。
 序盤は偶然とちょっとしたボタンの掛け違いが重なって殺し合いと復讐につながったというのはまだ分かったけれど(それでもちょっと我慢して人殺しするという感じでプレイしていたが)、後半からアビーが自分の命の恩人とはいえWLFの仲間を裏切ってまでスカーの兄弟を助けて殺しまくるのは最悪だし(元々にWLFの人と険悪という描写もないし)、エリーがディーナを見捨ててまで復讐に行くのももうムービーでやってくれって感じ、プレイヤーにやらせないでくれ。最後のアビーとの殴り合いも言葉で感情的にすべてを吐き出しあう代わりに拳で語り合って許してすべてを飲みこむという事をやりたかったのだろうけれど、実際に説明がないまま進む行動としては意味不明だし、エリーはすべてを捨ててまで復讐しに来ているわけでさっさと言いたい事言って射殺してほしかった。

演出される嫌悪感
 前述のシーンを含めプレイしてて殺しあいの嫌な感覚を味わったことはかなり印象に残った。その嫌悪感っていうのは2人のキャラクターを操作させてボコボコにしてたり犬の名前を付けてたりとわざと演出しているふしがある。アビー編始まったあたりはマジで地獄だよなぁ。この嫌な感情を含めて色んなことを感じたり考えたりといったところへ至らせるこのゲームを凄いと取るか、いやこんな展開僕は望んでいなかったと取るかで評価が180°かわると思う。個人的にこういうシナリオならマルチエンドにしてほしいと思うところ。映画ならともかくゲームは割と主人公になり切ってやりたいから。
 「幼いエリーを守る」この一点がラスアス1でジョエルが非人道的な行為を行ってもプレイヤーが一定の共感を得られた点だろう。今作には生きている人間(特にNPC)に対しての敬意が少なく問題なのはこの辺なんじゃないかなーと思った所である。

社会情勢を反映している?
 序盤からエリーとディーナのレズシーンやそして実は妊娠しているの・・・というバイセクシャルの人物描写、2人のめちゃくちゃタフな女主人公これが今のアメリカのトレンドのなのだろうか・・と疑う配役だった。二人とも凶悪すぎるし性に関して特殊、プレイヤーは男性が圧倒的に多いだろうからその辺も含めて感情移入しにくいんだよなぁ。人権や人種的なトレンドをぶち込むのはマーケティングの手法なのかもしれないが、もうちょっとやりかたあったんじゃないかなぁ。あとエリーが唐突にアジア人ほめ始めたなーと思ったらジェシーあっさり死んで笑った。レブは社会に逆らって粛正されそうになっているトランスジェンダーだけれど、マニーは実はゲイとかあったんだろうか?いやマニーはよく考えたら登場からノンケアピールしていた。ゲイキャラもさがしたらいるのだろうか。色々感じさせたい考えさせたいという意味であれば成功だろうがそれが前面に出た時みんなに好まれるかは別問題だろう。そして商業的な成功も別問題だろう。気が向いたらそういう目線で調べてみるのも面白いかも。

ただやっぱり世界観はいい
 他のゲームで例えると「ワンダと巨像」のようなゲーム感だったなぁという感じ。ストーリーはまぁそうだよねという感じで、廃墟とか朽ち果てた巨像のデザインに感動してそこで自由に駆け回るのを楽しむ。
 特に博物館の廃墟駆け回ってジョエルと宇宙旅行の妄想している所なんかは最高だった。やってるとなんか実際に博物館に行きたいなって思えてきた。1はアメリカ横断だったが2は横断ではなく、崩壊前ユニークだったスポットを駆け回れるようなテーマ設定の方がラスアスの進化としてはよかったんじゃないかな、多くの人の犠牲とジョエルのエゴによって生かされたエリーがどうやってその呪いから逃れて自由に生きるかそんな話だったらプレイヤーも納得だった気がする。一緒に崩壊後の色んな場所いってこんなところで暮らしてるんですか!?とワクワクしたかった。昨年実際にいったシアトルの観光地図とかが出てきてて、勝手に興奮してた。スタジアムが実際に行ってきたt-mobile parkかと思ったが、後でよく見たら全然違った。アメフトのスタジアムだここ。

ステルスアクションとしては完成度高し
 ステルスゲーとして完成度が高く色んな武器やルートで攻略できるんだろうなぁと想像できるギミックやフィールド、敵のAIもかなり賢くこっちのいる位置を的確に声に出していてこの辺は「おっ」と思うところだった。
ただ前述したがエリーが伝説の傭兵よろしく暗殺しまくっているのはゲーム性とビジュアルの違和感がとても大きかった。あとシアトル3日目くらいからは同じことの繰り返しになりがちでちょっとダレた。

という事でラスアス2のレビュー記事でした。単体として考えるとやっぱり惜しい作品だったなぁという感じです。特にラスアス1からの熱狂的なプレイヤーだともっと思うところありそう。これから他の方のレビューも見てみたいなと思います。

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