主題:異能系(アクション) 設定

#創作 #バトルもの #設定


メイン部分は最終2020年10月7日更新。
その他細かいネタを纏めた2種のtxtを統合。(更新は不明)
以前投稿した『悪戦のアギオス』より前に構想し
幾分か影響を与えている気がする。
また、全く別の作品設定に登場する語句が使われていたりするのが屡ある。


新訂版【十三人の異端者(Heretic of thirteen people)】

 ~Prologue~
かつて、正邪戦役と呼ばれた大乱があった。
長きに渡る戦乱で数々の国が滅びる中、戦地において
生き残った僅か12人は生き延びたその日を境に、
特異な能力を有した異端者となった。
それから数十年後。復興した首府王国の城下町ハーロムゥトで催された
復興記念式典に本来あるはずのない13人目の異端者が乱入し、世界は震撼する。
異端者の力を我が物にしようと王国を筆頭に捕縛部隊が組織され、
各地に潜伏する異端者たちを探し始めた。異端者は害を為す災いとしてお尋ね者となる。

 ~Character~
異端者の特徴:それぞれ異なった能力が備わる。
能力の発動は普段身に付けている"装身具"などを媒体としなければならない。
容姿や年齢は能力が覚醒した瞬間から 若返り/成長の著しい遅延/成長の停止
の何れかが発現し当時の姿を保つ。
基本的身体能力の向上(個人差がある)。
 -Heretic-
 [アイザック・オルト(Isaac Ortho)]
異端者となった際に起きた過去の事件で笑顔を失った青年。
常に冷静でどこか天然気味。
小型端末型コントローラー"DOX"を所持する欠番の異端者。
"DOX"のガイドAIである通称、ドクさんの指示に従ってハーロムゥトまで辿り着いた。
正邪戦役の終戦後、王国の辺境で行商をしていたが
ある日、見知らぬ男からDOXを渡され、運命的な何かと好奇心を感じて
起動させてみるが半ば強制的にDOXから命令を伝達される。
アイザックは欠番であり、
本来は正式な異端者ではないためか他の異端者より総合的に劣っている。
能力の"存在消失"も副次的なもので、実際はDOXのナビゲートなどを頼りにしている。
ベルを除き、異端者で唯一装身具が無くても能力を発動できる特異な存在。
しかし、アイザック自身の能力はDOXが補強しなければ弱い。
服装:/装備:DOX/能力:存在消失(イフェイスメント)
能力の第一段階は存在感を消すことでこれ自体は大した効果ではない。
尚、第一段階ならば低度のものでDOXが無くても発揮できる。
第二段階からはDOXが必須で捕捉した対象の存在を消失させる。
対象によっては事前にデータ(情報解析)が必要な場合や制約が付く。
第三段階は主に異端者の能力を対象として、その能力を一時的に消失させる。

  [DOX(DOX-A/Discourse Observation Xtra)]
異端者たちを監視する為に作られた傍観者システム。
高度なAIで構成されており、感情的な学習も随時更新している為
人間味のある一面もある。
アイザックの手に渡った後、異端者の本来の使命を共同して
果たすという最終目標がプログラムされており、
アイザックに異端者たちを探し出し、仲間にすることを指示する。
異端者を識別する高性能なセンサーが内蔵されているが
個人によって検知が困難なせいか、それが正常に作動した場面は少ない。
後にボディインターフェース(METE)を入手したことで人型AIのドクサとなる。

 [ベル・リベカ(Bell Rebecca)]
始めはアイザックを敵だと思っていたが盗賊のアジトでの救出をきっかけに和解する。
その後、旅に同伴するようになる。最初の仲間ではあるが、当初はその能力からか、
DOXさえも異端者であると感知できずにいた。
服装:紅紫色のドレス/装備:銀のアームレット/能力:可能性(ポシビリティー)
能力は未知数。無限の可能性を秘めた異質な能力であり、
時と場合や状態に応じて効果が変化する不安定な能力でもある。
最終的にはアイザックの秘められた可能性を開花させる助力となった。
戦役当時の役割は王国の第七皇女。

 [ジョシュ・エリアス(Josh Elias)]
アイザックとベルがアトルアンタで出会った
二人目の仲間。しかし、旅に同行するものの度々離脱する。
パーティでは瞬間移動を利用して商品の仕入れを担当するが最初は
使いこなせておらず能力的にも片道である為、
勝手に何処か行っては戻って来れなくなることも多い。
主に媒体とするのはシャツに付いているカフリンクスだがボタンの類なら何でも良い。
(ピンバッジなどでも代用できる)
服装:ワイシャツ/装備:カフリンクス(ボタン類)/能力:標識付与(マーキング)
ボタンをマーカーに見立ててポインティングすることでその標識を
引き寄せたり、その場所へ転移したりする。
但し、これは一方向性なのでテレポートに用いても片道である。
マーカーには種別があり、同時に付与できる数にも限りがある。
ジョシュの性格上、予め付与しておいたものを罠を張るために使うことが多い。
覚醒した最初の頃は単に文字通り標識を与えるだけの無意味な能力だったが
独自に修練を積み、使いこなしていく内にテレポート効果が開花した。
戦役当時の役割は公国軍の遊撃小隊副長。

 [プリム・フェリア(Prim Ferrier)]
クラセリア北地の氷の森で出会った三人目の仲間。
迷っていた所をアイザックが発見する。おっとりした寡黙な美女で
パーティでは財務管理を担当。仲間内ではクッションの役割を果たし、
無言の笑みの圧力で喧嘩を仲裁する。よく迷子になる。
服装:/装備:マフラー/能力:雪降らし(スノウフォール)|象徴化(シンボライズ)
能力は雪や雹などの自然現象を引き起こし降雪させる。
これ自体は大した能力ではないが積雪の分量などからその場所を理解し
策を練るきっかけとする。マグガンの決戦で窮地に陥ったアイザック等を助ける際に
自身の不甲斐無さを痛感し、二元能力に目覚める。
二元能力である象徴化はその物体の情報的な象徴を視覚化し
理解しやすく具象する、いわば弱点を発見する能力である。
物体的な概念だけでなく観念や思想も範疇の為、相手の思考を表面化することもできる。
戦役当時の役割は共和国軍戦術指揮官。生粋の戦略家。
製図が得意で地形を把握するのに長けている。

 [ガイウス・ハーディ(Gaius Hardy)]
常にスーツ姿で紳士的な人格者。やや哲学的でもあり、若者に説法を説きたがる。
装身具はポケットチーフ(布)で、基本は白色のものを使う。Mr.ガイとも呼ばれる。
能力はハンカチなど小さめの布を媒体に冷却と加熱を発現する。
このとき、媒体は燃え尽きず消滅することはない。媒体を通して
別のものへ伝達できるが時間が掛かる為、普通はポケットチーフのみで扱う。
凍らせて形状を整えれば剣のようにしたり、燃やして払うことで
火の粉を飛ばすこともできる。登場時期は早く、
港町ポルスタでアイザックと出会うがその時点では仲間にならない。
メテノスタウンで起きた暴動事件の際に再会し、成り行きから四人目の仲間に加わる。
帝国の内政は嫌っていたが先進的な文化は好んでおり、
普段着であるスーツ姿も帝国の流儀に従っている。
戦役時は補佐官という肩書きだったが古流な剣術だけでなく
射撃も秀でており仕組みさえ分かれば扱ったことのない銃器も使いこなす。
服装:スーツ/装備:ポケットチーフ/能力:冷却加熱(クール&ヒート)
ポケットチーフの折り方によって能力の形質が変化する。
基本はスリーピークスでツーピークス又はフォーピークスも同様に平均的な性質。
トライアングル、スクエアでは冷却の性質が、
クラッシュド、パフド、それ以外のものは加熱の性質に偏りやすい。
胸ポケットに挿したままでも能力は発動できるが、布を取って扱うことが多い。
冷却は固形変化、加熱は流動変化で物質としての使い方ならば冷却が適している。
加熱は広域に拡散させる場合などに使用する。
戦役当時の役割は帝国軍作戦本部補佐官。
前線には赴かなかったが本営が爆撃された為、ガイウスを除く殆どの者は戦死した。
ガイウスは前線の後退を通達するべく陣営を回っていたので生き延びたという。

 [シャーロット・バレンシア(Charlotte Valencia)]
通称、風のシャーロット。主に商人を相手にする渓谷のガイドで、
ガンダルシアで遭難しかけたアイザックを先導し、
迷宮攻略にも同行した。五人目の仲間。
服装:/装備:花弁/能力:風起こし(ウィンドメーカー)|叢雲(オーバーキャスト)
第一段階では微弱な風を生み出すこと、そして風を通してその場の環境を
知ったり周囲の状況を把握したりする。第二段階では風の風力を調整して
ある程度の突風などを発生させられるがこの能力自体に攻撃力はない。
アルシェンカで投獄されたアイザック達を助けるべく二元能力"叢雲"に覚醒する。
叢雲は大小様々な多層の雲を作り出す能力で、空気中の雲粒と結合して
水素の状態で漂わせる。それらを集め、いつでも雲を発生できる。
この雲はシャーロットや特定の者を除く全てに陰鬱の感情を及ぼす。
戦役当時の役割は帝国軍第六大隊の兵士。

 [マリアム・オースティア(Mariam Austere)]
海嶺の街"シャンティア"で考古学を研究しながら教会の信徒として身を隠していた。
只管正体を秘密にしていたがDOXに検知され、ガイウスの交渉で一時的に仲間になる。
六人目の仲間。
服装:礼装/装備:イヤリング/能力:音形成(フォームドサウンズ)
能力は音の具現化。音を発生させて、造形すると武器にしたりできる。
音は装身具であるイヤリングの周囲を有効とする。
(イヤリングそのものを突いたり耳元で拍手するなど)
主な形成物質は騎士団時代に愛用していた槍を模したもの。
戦役当時の役割は王国軍王立騎士団の女性騎士。

 [ジョン・ヘクター(John Hector)]
単独での戦闘技術に長けたサバイバー。
名前は偽名らしい。本名は本人曰く疾うの昔に忘れた。
異端者の中でも異質で、装身具に関しても戦役時代身に付けていた認識票という
他の異端者と比べて全く異なる。また、認識票は首から下げているだけで
能動的に効果を発揮する為、能力の発現に媒介する必要はない。
帝国の内紛に駆け付け、アイザックたちと共闘した。その後、何度か助力するが
正式に十人目の仲間として加わったのは魔のモノが現れ始めてからだった。
服装:/装備:認識票/能力:超生存(オーバーライフ)
能力は自然治癒力、危機感知と回避能力の向上に加え、
自己エネルギーの効率化によって最低限の活動力で最大の動作を可能とする。
能力自体は地味だがジョン自身がサバイバルのプロであることも加味すると
その生存能力は極めて高いといえる。戦役当時の役割は小国の部隊長。
戦役に巻き込まれた形で参加した小国の戦闘部隊を率いた。
実質的に戦力の大部分を担っており、一人で多大な戦果を上げた。

 [アンシャル・シルシュ(Anshar Sirrush)]
異端者でありながら異端者を憎悪する男。動乱ある所に現れ、亡霊のように去って行く。
その目的は、異端者及び異常な能力の抹消とそれを果たした後、自らも消滅すること。
魔のモノが本格的に現出するまで、仲間に加わるどころか敵意しかなかった。
魔のモノが異質な存在、異端者覚醒の始まりである存在と知ると
その矛先は魔簇全体、果てに意図的に魔簇を生み出そうとしていた
リセスにまで波及する。結果、魔使いとも衝突し疎やヘルモーズと
壮絶な死闘を繰り広げるが最後はアイザックに理不尽な憤りを
捨て去ることを諭され、異端の力を認めて何かを守る為に力を使うことを
決意した矢先、ベルを庇って"魔の王"の攻撃を直撃で受け消滅する。
アイザック等が"魔の王"を倒した後、疎との最終決戦において
アイザックの「存在が消えたという事象を消失させる」事で
自身の効果反転が復活し、能力を失う代わりに再び世に戻る。
力を欲する時ほど力を失った今を後悔したがその後も、
情報収集を行う密偵としてアイザック達に陰ながら助力した。
選定者と邂逅し、能力が復活する。
服装:黒のローブ/装備:ロザリオ/能力:効果反転(リバーサルエフェクト)
能力はあらゆる事象の反転。発動には少なからず代償が要る。
その物事の度合いによって代償となる要素も増減する。
究極的に使うと死者を蘇生したり、攻撃を逆転させることもできる。
しかし、アンシャル自身が異端者に覚醒した瞬間に起きてしまった事故によって
異能を忌み嫌っている為、無闇に能力を使おうとしない。
戦役当時の役割は反乱軍の協力者。

 [ラヴァン・シャーレメイン(Lavan Charlemagne)]
白の王と呼ばれる北方領主の後継者。逸早く王国の動向を察知し、
協力者として作戦に参加することで例外の異端者として認められている。
他の異端者からすれば同族を売った裏切り者のようなもので
評価は良くないが、王国の思惑が徐々に自分の理想から離れていることを
感じ取ると異端者側を味方するようになる。魔のモノの伝承を知った後、
王立図書館を管理下に置き、魔簇の動向を探っていた。
その為、全ての異端者に魔簇の再出現を警鐘し、力を合わせることを提案した。
魔使いの出現も予期していたが第二級異端者の到来までは予想していなかった。
王都防衛の際に陣頭指揮を執り、王宮を死守しその後の古都決戦で、イビツと交戦。
疎の力の一部を騙し取ったイビツに苦戦しつつも辛くも勝利を収めたが
王都への帰還の途上で消息を絶つ。
服装:厚手のジャンパー+ケープ/装備:バングル
 /能力:光子加速(フォトニックスピーディー)
能力は日光などの照射をバングルで反射した光源を基点に、
自分の現在地とそこまでの距離に"光の筋"を作り、その上(周囲)ならば
瞬間的に光速で移動でき、全ての動作が高速になる。
大きく分けて、迅速化(クイックネス)と残光化(アフターグロウ)の性質がある。
迅速化は"光の筋"を主体とする性質。残光化は空間に存在する光子を一点に集束し、
一部分の光を強調させる。その残光状態を変化させることで相手の視覚を撹乱する。
また、二つの性質を併用すると光の筋という限定的な範囲に限らず
ある程度拡大できる。光子の制御は多大な集中力を必要とする。
戦役当時の役割は北方戦線の司令官。

 [ヴォルター・イェンス(Wolter Jens)]
七人目の仲間。パーティに参加した以降も、時折敵対する。
魔のモノとの戦いでは協力的だったが、それらを御す魔使いとの接触を試み
後に傘下に入る。しかしそれは"魔のモノ"が現れる巣窟を突き止めるべく
潜入していたのであった。リセスの研究施設を破壊してその情報を持ち帰ると
追ってきたクラムを倒し、古都での決戦で魔人と相討ちになる。
その後の消息は不明だったが最後にはアイザックを尋ね、礼を述べた。
傷が完治するまでの間、隠遁しており"裁断の群"との争いは遅れて参戦する。
服装:/装備:サングラス/能力:完全遮断(シャットアウト)
能力は見た地点から記憶する範囲の特定距離とを分断する。
遮断箇所は見えない壁のようなもので塞がれヴォルターの能力的限界か
意識的に解除しない限りは消滅しない。同時に複数個所を遮断できるが負担も大きい。
簡単に相手を閉じ込めることができるが四方を塞ぐなどの同時的、複数或いは複雑な
発動は明確なイメージを必要とする為、生成に時間が掛かる。また正確な記憶力も要る。
戦役当時の役割は帝国に雇われた傭兵。

 [デビッド・トラクト(David Tract)]
帝国軍に地位などを譲与される見返りに異端者として同盟する狡猾な奴。
その能力と言動から周囲に変態と称される。
八人目の仲間だがヴォルターと同じく完全に味方しているわけではない。
同性愛者でダンディなガイウスに一目惚れしている。
服装:/装備:バックル/能力:形態変化(エクスチェンジ)
戦役当時の役割は共和国軍作戦参謀。

 [アリーシャ・アルベルタ(Alisha Alberta)]
アリスとも呼ばれる。祭事が好きで見た目相応の少女らしい純真さと
無垢故の残虐さを併せ持つ少女。存在自体が不明確なアイザックとDOXに
興味を持ち、好意とも取れる言動で周囲を惑わす。九人目の仲間。
古都の決戦では緋夜と戦い、粒子変換の応用で予め"保管"しておいた
アイザックの封印式を使って緋女の人格を封じることで勝利。
一人となった緋夜と友達になる約束をする。
服装:/装備:ブローチ/能力:粒子変換(ミクロナイズ)
能力は生命を除く自然物や人工物などを縮小し、粒子に変換する。
変換した対象物は任意のタイミングで元に戻したりすることができ、
一時的な格納や運搬に適している。粒子となった物体はブローチに回収される。
質量によって粒子の変換速度が変化し、多大な質量ほど時間を要する。
粒子変換さえできれば容積はないので幾つでも格納できるが
取り出す際に煩瑣となるので多くて数十種類程度に限られる。
戦役当時の役割は反乱軍の指導者(実質は奉られていただけ)。
第三階梯の覚醒で変換可能な対象物の範疇が拡大した。それにより、
他人が持つ一部の能力を粒子変換し格納することで一時的、一度に限り
それを発動することができる。ただし、
自身に直接的に作用するような能力などは変換できない。

 -Sub/Extra-
 [クラウス・トリリトン]
ベルの御目付け役である執事。老いてはいるが元宮廷騎士団所属の
高名な騎士で剣の腕は現在でも衰えていない。
 [メリアム・ランバート]
 [マイア・リディアン]
 [カンダル]
 [アキリ・ミララ]
自称"何でも先生"。とにかく珍しいことや不思議なことに熱心な若輩学士。
 [イル・キャルト]
最強の冒険者を自負する少女。
 [アインアルハイ]
始原の賢者。絶対的な御力でこの世の善悪を作り出した存在とされている。
神と同一視されるが一説では神の使いであると伝承される。
 [アクラシエル]
三賢人の一人。傍観の賢者。監視者とも呼ばれ、DOXのAIのモデルとなっている。
 [エルキュール]
三賢人の一人。正邪戦役の裏で"魔のモノ"と戦い、その大半を封印した偉大なる賢者。
 [オッドゲイル]
三賢人の一人。通称、聖賢のオジェ。異端者に異なる力を与えた張本人。
現存する最後の賢者でアイザック達の行く末を見守っている。
 [ゼノン・アルフォード]
DOXの開発者。異端の研究に心血を注ぎ、異端者となった者達の全てを知っている。
賢者の遺伝子を移植し、培養することで擬似的な異端者となり、不老不死に近い人物。
 [エピス(EP-is)]
DOXの別媒体に記録された高次AI。DOX-Aが男性的思考を模しているのに
反してエピスは女性的思考に基づいている。
 [ゲネン=トゥ]
 [アイシス]

 -Kingdom-
 [ハルウェル・クリフォード]
次期国王。
 [ジョサイア・ホワイトネス]
現国王。
 [ダスティン・ラズワルド]
王国軍総司令。
 [サイラス]
ダスティンの右腕である副官。前線の作戦指揮を執る。
 [ベルンハルト]
王国軍第一部隊隊長。
 [ラインハルト]
王国軍第二部隊隊長。ベルンハルトの双子の弟。
 [レオニード]
王国軍第三部隊隊長。弓の名手。現在の武器は帝国を中心に普及する
銃器が主流となる一方で旧時代の鉄製の弓を使い続ける。
 [ジェラルド]
王国軍第四部隊隊長。
 [ベイパー]
王国が雇った暗殺者。
 [ヘレル・フュアリ]
 [アリクス・フューリー]
 [フェリックス・ファマー]
 [ヴェルフ・ユーリー]
 [シュタルクハルト]
 [バロン・アルシード]
旧王国軍、宮廷騎士団の団長にして後に英雄と称される傑物。

 -Empire-
 [リガー・リカーランス]

 -Commonwealth-
 [ジャック・ヘクター]
共和国領に名高い最強の剣士。ジョンの兄。
常に片目を閉じ、片手で刀剣を扱うことから
"片腕のジャック"や"隻眼のヘクター"などと呼ばれる。
それは自身への修行であり実践でもある。本人曰く 普段から本来の力を抑制して
戦えばいざと言う時の切り札にもなるし、慢心を防ぐ為としている。
共和国に身を置いているが出身でもなく肩入れもしない。
理想的で正義感があるが住みやすい国が見つかればそこへ移住する現実主義者でもある。
普段はずぼらで飄々としているが実力は確かで共和国が魔簇に襲撃された際、
異端者にしか太刀打ちできないはずの魔のモノ相手に善戦し、
一人で魔簇の部隊を追い払った。デリング暴走時にはリガーと共に駆け付け、
交戦し封印式のシェアモジュールを使い能力を封印した。

 -Devil Master-
 [疎(まばら)]
最も強力な魔使いと称される第二級異端者を束ねるリーダー格。
失名者で、"疎"とは旧都で荒廃や疎開を意味して名乗った字である。
逃げ延びた失名者を同志として迎え入れ、魔の力を利用した魔使いの集団を組織し
力を身に付けることが"外"の敵意から自身を護る手段と教え、成長を促した。
個人的には帝国や王国への復讐心や魔のモノへの敵愾心を晴らそうと
活動する側面もあったが、仲間にそれは打ち明けず巻き込むまいとしている。
能力:再創造(リクリエイト)/複製(リプロダクション)/反発(リアクティブ)
 /八つの反逆(レベル・エイト)/再生(リバース)/
 [緋夜/緋女(ひよ/ひめ)]
疎、魔人と同郷の失名者。魔のモノに家族を惨殺されたショックで二重人格となる。
魔のモノを憎悪し、拒んでいたが疎に諭され第二級異端者に目覚めた。
リセス曰く潜在的な素質だけでいえば魔使いの中で一番であり、
その力の増幅を試みようと施設に拉致するが疎に阻止され助け出される。
普段は素の状態である大人しい少女、緋夜が主人格となるが
興奮状態や魔使いとして戦闘を行う時は活発な緋女が主人格となる。
 [魔人(まひと)]
失名者。それまでは名前がなかったが
魔使いだからという単純な理由から魔人と名乗る。
能力:/粉砕の門(ゲート・シャッター)
 [ストランド]
通称、鉄鋼のストランド。ルーゼン在住だった失名者。
昔から帝国師団に憧れ、志願することを夢見ていたが度重なる圧政、
果てに放逐まで行う帝国を許せず自分とその仲間達が追放されたことを
きっかけに疎のチームに属するようになる。当初はリセスにも勧誘されていたが
研究を目的とするリセスの下では自由を得られないとし、疎に従った。
多元異能の収斂を経て、影響が無かった唯一の人物。
"鉄の支配"は弱体化したもののそれまで不可能だった"無軌道"の
制約を無視した発動ができるようになる。実質、"無軌道"だけで十分なのだが
基本は"鉄の支配"を使った攻撃を用いなければ負担が大きすぎる。
能力:鉄の支配(アイアン・ハンド)/無軌道(アウト・オブ・オーダー)
第二級異端者では珍しく能力が二つだけだがどちらも使いこなしており、非常に強力。
 [チェルチェフ]
失名者。後にイビツと共にリセス側に付く。
 [七氏(ななうじ)]
失名者。
 [イビツ]
失名者。
能力:
触れた物質を思い通りの武器にする。質量は比例し、巨大なもの複雑なものほど
大質量且つ高度なイメージが必要となる。
 [クラム・クライ]
リセスが目を付けた魔使い。
能力:暗澹(ブラックアウト)
 [ラナンキュラス]
 [ヘルモーズ]
リセスが力を与えた最高傑作。
失名者ではないが誰にも素性を明かさずコードネームを呼び名としている。
 [デリング・アッシャー]
リセスが雇い入れた元暗殺者。国王暗殺を謀った罪で王宮の地下牢に囚われていたが
魔のモノとの同調性を見抜いたリセスによって出獄させられる。
 [リセス・アルバート]
魔簇を研究する王国随一の学者。数年前から失踪していたが、実際は
研究の露呈を恐れて隠居していた。魔簇との調和を図る魔使いの可能性に逸早く気付き、
率先して素養のある者を集めて第二級異端者誕生の発端を作った人物。
本人は魔使いではないが"魔のモノ"と擬似同体となり、
ある程度力のコントロールができる。魔使いを導く指導者でもあり、
次なる進化(高次段階成長)を追求し魔簇の完全復活を目論む。
 [ダミー・フォア]
リセスの実験の過程で生まれた出来損ないの魔使い。
実験の後遺症で人格が破綻しているが人間離れした身体能力と不死に近い生命力を持つ。
 [魔の王]
高位の魔簇を吸収したダミーを素にリセスが融合した魔のモノと
長年蓄積された"魔の意思"が合体した姿。魔のモノの根源を体現する存在で
膨大な魔の力を持つ。意識は邪悪そのもので、リセスであった人格は無い。

 ~Scenario~
 -異端者編-
□第一章「王国の騒乱」
□第二章「異なる存在たち」
□第三章「帝国の内紛」
□第四章「開戦の烽火」
□第五章「大集結」
□第六章「端倪の群集劇」
□第七章「王位継承式」
□第八章「魔簇」
□第九章「反逆者アイザック」
□第十章「正統なる異端者」
 -魔使い編-
□第十一章「統御する者」
□第十二章「新たな災禍」
□第十三章「反撃、反抗」
□第十四章「大脱走」
□第十五章「共和国奪還作戦」
□第十六章「実相」
□第十七章「闇に魅入られる者」
□第十八章「逆襲の"魔"」
□第十九章「決着の日」
□第二十章「そして終わりに」
 -選定者編-
■第一章「神の標榜」
魔使いとの抗争に終止符を打ち、疎と和解したアイザック達。
魔簇とそれに類する存在はすべて封印されこの世から"魔"は去った。
そして、アイザック達は異端の力を捨て去るべく
最果ての地にて儀式を執り行おうとしていたがベルの予言によって中断する。
再び集結した異端者たちの前に現れたのは"裁断の群"と名乗る集団。
疎等魔使いの生き残りとも合流し、アイザックは予言の真偽を確かめる為
遺跡へと向かうがその途中、選定者に遭遇する。

 =Word=
 <異端者>
異端者の証として身体の何処かに刻印がある。
 <第三階梯>
異端者の能力はその度合いに応じて三段階ある。第二段階までは
全ての異端者に共通して顕れるが第三段階は"素質"のある者にしか発現できない。
 <二元能力>
一部の異端者は第三階梯が発現しない代わりに、稀に別の異能が発動することがある。
二元能力は元の能力と性質が全く異なり、同列に扱うことはできない。
また、その発動も限定的で基本は元々の能力が優先される。
 <レグナス王国>
 <ハーロムゥト>
 <エレンディア>
王国領、ハーロムゥト近隣にある辺境の街。
 <ポルスタ>
王国領東端の窪んだ海陸に面した港町。
 <ククルトト>
 <アトルアンタ>
 <クラセリア>
 <フォートシティ>
 <メテノスタウン>
 <シャンティア>
 <マグガン>
 <ガンダルシア>
 <アルシェンカ>
 <トランシア帝国>
その昔は大帝国として王国よりも強大で大陸全土を手中に治めん勢いだったが
帝王の座を狙う野心家たちの陰謀で内乱が続き、国力を弱めていった。
そうして王国と同等にまで失墜すると、若くして帝王となったアーベル指揮の下、
大規模な侵攻作戦が開始され急激に領土を拡大させた。
しかし後年、正邪戦役の勃発で王国と長き戦争を繰り広げる中、
戦力の中核であった帝国師団が魔のモノと遭遇して足止めされ、劣勢となる。
最終的に帝国師団の残党と本軍は合流したものの、戦役は王国の辛勝に終わる。
王国側も戦力の要である宮廷騎士団が魔のモノと交戦していたため、
どちらも同等の戦力であった事から力の優劣ではなく国の差で負けたと考えられている。
 <ジルバーナ共和国>
王国と帝国、どちらにも従属しない独立国家。
正邪戦役終結後、その大半の領土は王国に吸収され今では
共和国自体が王国の内国となっている。
 <失名者>
主に帝国の侵攻によって名前を剥奪された者の俗称。
国内外で呼び名を奪われ、互いを呼び合う習慣さえ喪失したが
コルカッサやルーゼンで暮らす人々は帝国を欺く為の独自の文化を形成し、
文明を取り戻した。その後の帝国敗戦による王国の統治となって以後も
本来の名は失われたままだが新たな字を用いて社会を維持している。
 <旧都コルカッサ>
王国の東に位置する旧時代の死都。戦役の引き金となった事件の起こった場所で
それにより、魔のモノの群れに襲撃され一夜にして壊滅する。
辛うじて生き延びた人々はルーゼンに移り、隠遁している。
市民の大半は失名者であり、異流の文化を築いていた。
 <古都ルーゼン>
正邪戦役以前に建都され、帝国に占領されていた都市。
戦役を経て、王国の支配下に置かれたが今では廃墟となっている。
 <正邪戦役>
 <魔のモノ>
異端者が本来立ち向かうべき相手とされる災厄の権化。
正邪戦役の陰で異端者や賢者と戦いを繰り広げた。その際、英雄と謳われた
バロンの活躍で殆どの個体が消滅したが生き残りが身を潜めていた。
 <魔簇(まぞく)>
"魔のモノ"の総称。"魔のモノ"は伝承に残る記述の名称であるが
魔簇は"魔のモノ"の集団を指す呼称であると同時に現代における通称である。
 <魔使い>
魔簇を御す存在。基本的には"魔のモノ"を使役することが特徴だが
"魔のモノ"の力を宿し自らが驚異的な力を発現する場合もある。
 <新世代の異端者>
魔簇の力を完全に制御し完璧に融和した魔使いは擬似異端者ともいえる
新たな異端者となった。元々の異端者達と比べ、基本的に変わりはないが
第三階梯や二元能力が発現しない代わりに多元異能と呼ばれる複合的な
能力を身に付けている。通常で二つ以上の能力を併せ持ち、さらに
二元能力の偶発性や同時発現を無視した併用可能な性能といった特徴を
挙げると普通の異端者の上位互換ともいえる。但し刻印は無く、
異端者同様身体機能は向上するが不老や不干渉の性質は失われている。
また能力の発動に装身具は必要ないが、力の流れを制御する媒介とすることで
効率的に異能を扱える。疎が登場して以降、
複雑化する異端者を形容して旧世代を第一級(ファーストクラス)、
新世代を第二級(セカンドクラス)と分けて呼称されるようになる。
 <多元異能>
 <多元異能の収斂>
魔簇が全て消滅し、それに関わる"魔の力"が絶たれた第二級異端者達は
その能力を失うも疎の指導の下、残留する魔の因子と異端者の才能を
結合し、異能を統一化することで"異端"の消失を防いだ。
ただし発動できる能力は二種類以下となっている。
多元異能の特徴である二種以上複数という利点はなくなったが限定的ながら
併用可能且つ高次元にある能力が多いので第一級異端者に引けを取らない。
 <裁断の群>
『裁きを処す者』を称する集団。独自の教義に基づき活動するカルト的な組織で
最高指導者"天主"を頂点とし、絶対的な忠誠を誓っている。
 <選定者>
"裁断の群"に属する審判を執行する者達。階級の高い聖徒の中でも有数の
精鋭から選出され十人程度で構成される。天帝の加護により
異端者に匹敵或いはそれ以上の力を有し、各々が自由を尊重されている。
 <有相化(うそうか)>
魔使いとの激戦で装身具を失った第一級異端者達は選定者の出現で
勃発した新たな戦いに向けて装身具を心象として現すことで
物質的な装身具を介さず異端の力を振るえるようになった。
これを有相化といい、力を喪失したアンシャルが
再び覚醒したのもこの有相化が一因となっている。
心の強さがそのまま反映され、今まで以上に能力は精神の影響を受ける。

 ―Skill―
 -アイザック-
《消去(イレイジング)》
有機的要素を含まない物体や自然の状態などの一部を消去する。
効果の対象は限定されており、過負荷の臨界でなければ最大に発揮できない。
使い方次第で何でも実現する便利な能力だが実際は多くの制限がある。
例えば人体を対象にその周囲の重力を消去するには予め宙にいる条件が付く。
原理は自由落下の逆に近い。さらにその効果も一時的である。
つまり、地上にいるときにそのまま重力を消して浮き上がるといった芸当はできない。
これらはDOXに内蔵された特殊機能であり、発動にはアイザックの
『存在消失』が関わっているがDOXそのものの能力といってもいい。
《存在消失(イフェイスメント)》
特徴となる部分を消失させる。簡単に言えば存在感を消す能力。
対象は任意で自分以外にも効果はあるが、
対象者が消失していることを認識する必要がある。
認証解除せずにDOXを介して発動することも可能。(その場合、効力は
認証解除より低下し、認識距離はアイザックが視認して把握できる相手に限定される)
《認証解除"存在消失"(コードアンロック・イフェイスメント)》
DOXの力を借りて、『存在消失』を発動する。
通常との違いは無制限となり、効果による制約もない。
だが負荷は最大限掛かる為、長時間の使用はできない。
《失われし力(パワー・オブ・ロスト)》
存在消失の第三階梯。
《次元閉鎖(ディメンション・クローズ)》
"失われし力"とDOXの機能を同時に発動させた状態で発動する空間を消滅させる技。
《存在否定》
アイザックの真の第三階梯。存在消失が昇華したもの。
《隠された眼(コンシール・サイト)》
DOXの解析ツールを起動し、多角的に相手を分析する。
《封印式(シールド・モード)》
力の制御と本来の覚醒により、DOXを再起動させた状態で発動できるDOXの隠された機能。
エルキュールの封印術をそのままプログラム化したような仕様で
対魔簇用の最終兵器であるが、完璧ではない。
調整すれば魔のモノ以外にも発動できるが封印は一時的且つ相手の性質に影響する。
《上書き保存(オーバーライト・プリザベイション)》
存在消失の本質を応用しDOXの最大性能を引き出すことで発動できる
存在を書き換える技。ほぼ全ての対象に干渉でき、非常に強力だが永続的ではない。
作中では魔のモノと完全に同化してしまったベルを救うために発動させ、
魔簇であった存在を上書きし元に戻すことに成功する。
また、魔の王となったリセスにも使用したが結び付きが強く、上書きは失敗した。
終盤において救世主の伝説を信じる人々に応え、自分を救世主と上書きした
アイザックが魔の根源を絶つ事で世界は救われるがDOXはその機能を停止してしまう。
《シェアモジュール(共有装置)》
エピスの解析により、DOXに備わる機能を他者へと一時的に与える能力が開花した。
共有対象は、DOXの範疇で扱える存在消失の一部と"隠された眼"の情報、
封印式 の三種で主に封印式を抽出して"魔のモノ"の封印に活躍した。

 -ジョシュ-
《座標指定(コーディネートポイント)》
指定した箇所に"標識"を配置する。標識はジョシュにしか可視化されず実体もない。
指定できる座標は記憶に依拠し、視界になくても脳裏に描ければ配置可能。
"跳躍の扉"は例外として、基本的に一度使用した標識は消滅し同じ座標地点に
標識は配置できない。また、標識が作用する時間はジョシュの精神力に応じ
ジョシュが意識を失ったりすると全部消去される。当然記憶力も相応に要る。
《瞬間転移(シフティング)》
標識のある地点に瞬間移動する。標識が複数ある場合はどれか一つを選択し
どれも選ばなければ最初に配置した順に次々転移する。
一回で転移できる距離には限りがあり、長距離を移動するには
幾つかの標識を経由することになる。
《跳躍の扉(ジャンパーズ・ドア)》
広範囲に標識をばら撒き、それらの標識で囲んだ複数人を一度に瞬間転移する技。
一方向であるが転移した際に使用した標識は一定時間残留し、
それを通ることで第三者が転移することも可能。
《招く領域(ゾーン・アトラクト)》
標識のある地点から物体を引き寄せる。標識を複数配置した場合、
その"地点A"から"地点B"などに物体を飛ばすことができる。瞬間転移との併用で
人間も転送可能だが転移だけならば"瞬間転移"をそのまま使用した方が良い。
《短距離移送(ショートレンジ・スキップ)》
通常の"瞬間転移"などでは転移直後に隙が生じる為、より短くより速く転移することを
重視して編み出した技。直線的な動きなら"座標指定"をする必要がなく
動作を省略できる他、"招く領域"と併用することで何らかの物体を瞬時に
飛ばす。ただし複雑な調整が難しく基本的にはジョシュ自身にしか使わない。
これを連鎖的に繰り返すことで高速移動を実現する。
《転送(オンフォワード)》
対象物を規定し、それを標識を配置した地点又はランダムに転移させる。
通常の瞬間転移などとの違いは彼方が地点の変化(移動)を行うものに対し、
此方は連続して送られた対象物を他方へと送ることにあり、基本的に物質に限られる。
起点と終点さえあれば標識の中継を必要とせず、
一方向性ではなく再び送り返せば戻すことも可能。
《最短距離(ゼロ・ディスタント)》
"短距離移送"を応用して瞬時に相手の懐まで接近する技。
通常はジョシュを対象とするが物体を飛ばすことも可能。
《最長後退(ロングアウト》
最短距離の逆ver。此方は物体を対象とできないが同時に
標識を付与した複数人を瞬時に後退させる。
《空間移動(エクステント・ディスプレイス)》
一度に広範囲の対象を動かす。空間ごと干渉するので場の環境を継続して運搬可能。
標識を利用して敵味方を識別し移動の制限を設けることもできる。
《時空超越(スパティオテンポラル"トランセンデンス")》

 -プリム-

 -ガイウス-
《凍える手(ツーピークス"コールドハンド")》
手の平に巻きつけたクールの性質を持つポケットチーフで発動する技。
基本的には手が氷で覆われるが微粒な冷気を纏うだけの状態も維持できる。
《燃焼する掌(スリーピークス"ファイアパーム")》
手の甲に巻きつけたヒートの性質を持つポケットチーフで発動する技。
灼熱の度合いは微調整でき、手の炎はある程度の距離まで伸びる。
《氷炎の腕(フォーピークス"ミクスチャーアーム")》
クールとヒートを同時に発動させる技。腕に巻きつけたポケットチーフが根源となる。
両腕にそれぞれ別々の性質を巻く必要がある。通常はどちらか一方の片腕で
効果が発揮され、両腕で使うには二枚重ねするなどの工夫が要る。
《霜付く剣(トライアングル"フロストソード")》
クールのポケットチーフを剣のように尖らせて氷でコーティングした武器。
表面の氷は厚く、薄くもでき根源となるポケットチーフの部分が
破壊されない限りは何度でも氷の刀身を生成できる。ある程度の形状変化が可能。
《四辺形の氷塊(スクエア"アイスランプ")》
ポケットチーフをクールで圧縮し、四角い氷を形作る。
それをそのまま投擲したり、複数枚あればフロストソードなどに付加できる。
氷塊の形成時に大気を密集させて、巨大化させることもできる。
《炎熱の雨(クラッシュド"バーンレイン")》
広げた瞬間に燃やしたポケットチーフの塵を上空に放って、
炎の赤い雨を降らせる。また、燃やさずに地面に配置することで
時間差で地中から火柱を出すこともできる。
 →《赤熱の間欠泉(ブレイズガイザー)》
《焦げた弾(パフド"スコーチショット")》
火の玉を放つ遠距離攻撃。速度はポケットチーフを振り払う速度に比例する。
弾の大きさや威力はポケットチーフに込めた精神力に応じて変わる。
《万別の具象(ホイム"ディバースアトランダム")》
その場の思い付きでポケットチーフを変化させる。咄嗟の技ではあるが
何かしら名称があった方がいいと命名している(が実際にそう名乗る場面は少ない)
形質変化の多様性からホイムの形で行うのが前提。
《焔銃身(フレアバレル)》
砲身に巻きつけたヒートのポケットチーフを部分的に調整しつつ、加熱することで
射撃時に瞬間的な熱を加えて灼熱の弾丸と化す。熱への耐性が弱い部品でも
1回限りなら実現できる。銃器以外でも射出する武器なら効果を発揮する。
冷やかな外皮で作った弾丸でも炎を纏う。(威力は重なるが溶けるので射程は短くなる)
《冷やかな外皮(チリースキン)》
クールのポケットチーフで包んだ或いは覆った物の硬度を高める。
これ自体は大した技ではないが、圧縮することで弾丸の代用になる。
覆う物は被せられる大きさなら何でもいいが小さいものほど冷却速度は早い。
《熱せられた着火点(ホット・インフレイム)》
《発火霰(イグナイト・ヘイル)》
《白い零点(ホアー・フリーズ)》
《焼き付く鎧(アームド・ベイキング)》
最大発火したポケットチーフを瞬時に燃やし四肢などに炎を纏う。
《祁寒外套(フリジッド・コート)》
最大凍結させたポケットチーフを中心に全身を凍て付かせ、薄氷を纏う。
隅々まで巡らせるのに多少の時間が要るが触れたものは瞬時に凍らせ、
且つ絶対的な防御力も得た上にさらに身体能力が向上する。
この状態を長時間維持すると心臓まで凍ってしまうので生命を削ることになるが
クールの性質の技と併用可能でそれらすべての効力が上がる。

 -シャーロット-

 -マリアム-
《音形成"槍"(フォームドサウンズ"ランス")》
《音子盾(フォノン・シールド)》

 -ヴォルター-
《自己防壁(プロテクティブ)》
《斥力の壁(リパルシブ)》
《捻転の壁(コントーション)》
《閉鎖隔壁(コンファイン)》
《双対の壁(デュアリティ・ウォール)》
《迫り来る圧力(サージングプレス)》
《鏡の障壁(ミラーカーテン)》

 -デビッド-
《オルタレーション》
《バリエーション・チェンジャー》
姿形を変化させる。宛ら変装であるが相手の表面的な特徴(声や匂い)をも真似る。
《メテオ・トラクション》
《バリアンス・フォーム》
《シフト・チェンジ》
《ターン・ラウンド》
《ビシシチュード》

 -アリーシャ-
《最小化(サイズダウン)》

 -ジョン-
《生命活性化》
《肉体活性化》
《緩速治癒(スロウヒーリング)》
《急速治癒(ハイヒール)》
《超精神(スーパーソウル)》

 -ラヴァン-
《迅速の光明(クイックネス"ブライト")》
《残光する輝き(アフターグロウ"グリッター")》

 -アンシャル-
《カウンター》

 ̄― ̄

 【十三人の異端者】簡略版
王国反乱編

追われるアイザック。
ラヴァンの情報提供で異端者を集めるジョサイア王。
城に集められる異端者。 ベルは王女即位前
(この時点でベル、ガイウス、プリム、シャーロット、マリアム、ジョンが居る)
合流。

味方:ベル、ジョシュ、ガイウス、プリム、シャーロット、マリアム、ジョン
中立:ラヴァン
敵側:ヴォルター、デビッド、アリーシャ
イレギュラー:アンシャル

ベル:次期王女と目される。式典の数週間後に控えた即位式で自身の運命が
 決定してしまうのを恐れ、王国から脱出。逃げた先で衛兵に追われる
 アイザックと出会い成り行き上同伴する。
ジョシュ:旅の商人に扮していた。逃亡中のアイザックを助け、
 城を抜け出したベルと共に同行する。
ガイウス:帝国出身の料理人と語るが以前任務で一緒になったジョン曰く、下手らしい。
プリム:共和国から派遣されたお抱えの軍師。王国へは
 和平の使者としてやって来たが正体が異端者であると判明しガイウス等と同じ処遇に。
シャーロット:王宮騎士を志す女性騎士。本人は後衛に居た為自覚はなかったが
 戦役を生き抜いた一人であり、ラヴァンの進言から異端者の検査を受け
 異端者として扱われる。
マリアム:従軍医として戦役に同行。異端者の発覚は遅かったが他にも
 自分と同じ者がいると知り、情報を求めて王国へ。
 衛兵の前で力が発動してしまったことから不審者として拘留される。
 ラヴァンの計らいで客人扱いとなる。
ジョン:戦役を生き延びた剣術指南役として共和国から来訪。
 異端者であることは自認し隠していたがラヴァンが見抜いたことで
 "賓客"として迎えられる。
ラヴァン:逸早く異端者として自覚し王国と接触した。
 その協力的な態度から国王の信頼を得て、王国でも上位の階級に位置する。
 異端者を集めることを提案し、導いた張本人。
ヴォルター:異端の能力を悪用する敵として登場。
 王国の反乱に合わせて王都を襲撃し異端者達と対峙する。
デビッド:ヴォルターの協力者。二重人格者。
アリーシャ:ヴォルターに騙されて襲撃計画に参加。
アンシャル:敵味方関係なく異端者を襲う。

 ̄― ̄

 【十三人の異端者(ヘレティック)】
 ~キャラクター~
 [アイザック・オルト]
何をやっても辛うじて及第な凡才青年。
欠番の異端者として、"O-DOX(Original-Difference Owner Xtra)"
を固有している。が、その特異性から異端者と正式に見做されない。
 -異端者-
 [ベル・リベカ]
"万象の主"を継承する少女。神託の巫女として崇められていたが
協議会の異能狩りによって追われる身となる。
異端者の位は三位。能力を極めれば最も優れた異端であるといわれている。
 [レセフ・ドーア]
諸国を騒がせる義賊。一匹狼を気取っているがその癖、寂しがりや。
異端者の位は十一位で閉ざされているものを"開ける"能力を持つ。
決して強くなく、戦闘に不向きだが相手の予想を超える奇策で凌駕する。
 [アン・イミル]
失われた王国の王女。世間では死んだことにされているため身分を偽っている。
異端者の位は七位。アンシャルと同じ天空に属するが性質は全く異なる。
 [アンシャル・シルシュ]
異能に異常など憎悪しており、自分を含めて異端を認めない。
その目的はすべての異端者を抹殺し、その後自らも消失すること。
異端者の位は二位、"中つ天"という天空に関する事象を司る。
 [黒衣の男]
一位の異端者。協議会の異能狩りに真っ先に反抗し、
千人の兵を相手に三日三晩戦った。その後、消息不明となる。
諸所で名前を変えていた為、素性は誰も知らない。
 -協議会-
 [ラヴァン・レウエル]
 -その他-
 [オジェ]
聖賢のオジェと呼ばれる異端者を認定する賢者。
無数の世界に散らばる"理"の釣り合いを取る為、
定められた人物に異端の能力を与える。
(厳密には元からある異能の欠片を増幅させ引き出す)
:Lord of the Earth

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