それではどうぞ!とは言わない理由
前の投稿の続きですが、出演者の紹介方法について
MCをはじめたばかりの頃は、出演者を紹介するのは出番直前、プロフィール紹介をしてお名前を呼んで、『それでは○○さん、どうぞー!!』※
こうすべきだ、と勝手に思っていました。
みなさん、そうされていますもんね。
※「呼び込み」または「フリ」と言います
そして、出演が終われば
「ありがとうございました!○○さんでした!」
と言いながら感想を少し交えて話しをしたり、出演者を掴まえてインタビューしたり。
お祭りやコンテストで「司会者」として、ステージに立つ場合は、私もそうします。
でも、影アナスタイルを始めて、必ずしもそうあるべきでない、ことに気づいたのです。
1.紹介は幕間に
ステージがメインではないイベントの場合、お客様は常に流動的です。
もちろん出演者のファンの方や、次に出演される方を楽しみに待つ方は多いのですが、ほとんどの方が「たまたまステージ前にいる」人、または「ステージ前を通りがかった人」。
出演者と出演者の間には、必ずリハーサルがあって、サウンドチェックや立ち位置の確認をされます。
私はこれが終わって、一旦出演者がステージから降りた間に、ゆっくりと紹介を(影で)します。
そして、こう締めます。
「○○さんのステージ、このあとすぐ!お楽しみに」
または、
「このあと○時○分から、○○さんのステージです。」
そしてジングルを流しBGMに切り替えると、ステージ前に不思議と観客が集まり始めるのです。
まぁ、出演者がリハーサルのときに充分に自己紹介をされるときや出演時間を告知されるときは、あえて何も言いません笑
2.直前の「フリ」をしない
もちろん、出演者によっては(例えば漫才)出番直前にお客様を煽ってほしいと要求されます。
「お待たせしました!よしもと漫才劇場!
○○、○○、二組続けて、どうぞー!」
これで観客もどっと盛り上がり、タレントさんがステージに上がるときの拍手も倍増するんですが、
それ以外は呼び込みやフリをしない。
どうするかというと
BGMを上げて、今から出番だよと観客に知らせる
のです。
そして出演者にはステージに上がっていだだき、準備が整ったかなと思う頃合いを見てBGMを下げます。
これは、○○さんどうぞ!というより、観客と出演者の気持ちを盛り上げるように思います。
演劇などの舞台が始まる前の演出に似ているかな。
3.出番あとに絡まない
演者さんのステージの終わり方はいろいろ。
でも、しっかりとパフォーマンスしたあとは、そのままステージを降りたい方が多いように思います。
司会者が「ありがとうございました」と出ていって、少しお話しを伺いたいとマイクを向けることは、せっかくカッコよくステージを終えた演者にとっては、迷惑なことかもしれません。
影アナスタイルではこう、
出演者が一礼したあとに短いジングルを鳴らす
そしてすかさずBGMを流す
これで充分。何も話す必要はありません。
テレビの音楽番組では、演奏が終わったあとに、特徴的なギターリフが入ってCMに移りますよね。
あの感じを想像してみて下さい。
4.例外
BGMの間に出演者はステージを下りるのですが、言い忘れたことを補足する場合があります。
このあと物販があることや、代表的なトピックス、告知などをBGMを少し下げて話すと、喜ばれます。
そして締めの台詞は
○○ステージ、このあとは○○さんをお迎えします
そしてBGMを上げればOK。
[注意]
出演者が退場時に流してほしいと曲指定(エンドS.E.と呼んでいます)される場合、ステージを終了して一礼をしたあとに、その曲に合わせて再び話し出す可能性があります。
それも出演者の演出の一部なので、終わったなと思ってこちらが喋り出してしまうと演出を邪魔することに。
できれば終わり方も事前にヒアリングしていると安心ですね。