破調

#実践記録  2021/04/22(金)

本日より2日連続で授業参観。
地区ごとにAとBに分かれる分散方式だ。
1年生は「どうぞよろしくの会」。
保護者の方々へも自己紹介を行う。
スタート2週目でどこまでいけるか??

主任が日直なので,早めに学校へ。
私が到着する頃には仕事が済んでいたようだ。
花に水をやる。
教室にて,子どもたちを待つ。

□ アーサー・タイム

授業時間中の挨拶は凄まじかったが…
入室時はどうか。
劇的な変化こそなかったが,意識が始まった。
その子なりの意思を込めて挨拶をしている。
元氣のよい子とその場でやり取り。

『元氣がいいねぇ。もう一回やって』
『よし,私もその後に続きます』

支度が終わった子には,今日もプレゼント。
「ひらがなの宝島」
友だち10人を探す。
えぇーー10人も!!!!!
3人から一氣に増やしてみた。
自然と子どもたちの間で交流が始まる。
これがいい。
静かに色塗りが好きな子たちにとっても。
動と静のどちらにも対応。


今日は初めてYさんをクラスの子が連れて来てくれた。
面倒見の良さが目覚めた。
保育園時代もお姉さん的な存在だった子。
彼の支度を手伝ってくれている。
そうなると,Yさんは人任せになるので…
一緒にやらせる。

どんなクラスにも,優しい子はいる。
大変な子がいるからこそ,優しい子が生まれる。
逆接的な考えもあるだろう。

□ 朝学

色塗りも終わったら…
本を読む。
私は,職員打ち合わせへ。

時間オーバー。

□ 朝の会

▼ 挨拶

すっと立つ。
その後の構え。
予備動作としての立つ姿勢。
棒立ちとは違う。

今日は,一発目でそこそこの大砲。

▼ 日時

漢字やら数字と絡める。

二十二日。
22

「今日のは反対にしても同じだ!」
『確かにね。他にはある?』

11
33
44…
と続いて,111なども出される。
私からは「101」。

「木」曜日は,「本」との違い。
「き」「もく」との読みの違い。
さらっと触れる。

▼ 入室時の挨拶

ひとまず1回。
やりたい子だけ。
9割方廊下へ。
聴力検査があるため,声出し系は先にやっておく。

▼ 返事

一人ひとりと目を合わせながら,呼名。
返事と挙手の所作。

▼ 1日の予定

3校時には,聴力検査。

□Ⅰ 国語科

▼ 輪郭漢字カード

声の支えは,引き続き指導。
デクレシェンドになっている(笑)
「葉」と「歯」で氣を入れ直す。
まるで道場。

前のめりになっている。
明日は,イラストなしにチャレンジさせてもよいかな。

▼ ことわざ

31個。
今の学級に合うことわざで語りを入れる。
たまたま最後の1枚が…
「我が身をつねって,人の痛さを知れ」
ここで生活に関わる指導。

▼ 数字の空書き

先に私が数字を書いていく。
今日は…
間違えない(笑)
子どもたちは毎回「ストップ!」と言う。
『だからさ,私は正しく書けるからストップって言わなくていいよ(笑)』
とボケまくる。
子どもの逆をつく。
こういうやり取りがおもしろい。

そして,理に適っている。
それぞれの数字の押さえ処を,「こうやるんだよ」と言わずに自分たちで氣がつくことができる。
なぜなら,担任が信用ならないから(笑)

今日も,躰全体を使う。
空手の型。
もっと緩急をつけたい。
百玉そろばんを使うのもいいだろう。
ブロックでは示したが,動的な量感覚としてのイメージもつくりたい。

▼ どちらが大きいか

AとBとで数字を並べる。
大きい方の数字を言わせる。
その後は,言い換えて言う。

 AはBより…「大きい」「小さい」

大事な概念である。
「大きい」「小さい」だけでにしておくのはもったいない。
「高い・低い」「長い・短い」「速い・遅い」など比較の対象はいくらでも作れる。

▼ 教科書の穴埋め問題

作業スピードにまだまだ差がある。
「8」と「9」が書けない子にはうすく赤鉛筆。
Sさんは,昨日指導で「9」が書けるようになった。

1時間に1度は,個別にチェックする機会があるといい。
間違いが発見される。

終わった子には,トランプをプレゼント。
DAISOから2セットで100円のトランプが消えた?
仕方がないので,今回はプレスチック製にした。
目玉クリップで挟む。

▼ せーの,どん!

ペアで,「せーの」で1枚ずつカードをめくる。
大きい方の数字を言う。
もう休み時間になっていたので,やりたい子たちだけ。

トイレ休憩。

□Ⅱ 体育科

▼ 着替え

本日もタイムを図る。
トップは,1分8秒。
一番遅い子は…
5分以上かかってしまった。

▼ 整列

時間を図る。
現在は,出席番号順で並ばせている。

 チーム1(ワン)
 チーム11(イレブン)
 チーム21(トウーワン)

3番目は,完全にモー娘の影響を受けている(笑)
1チームごと並ぶ。
黒板に整列するだけで…
それぞれ1分14秒,1分13秒,1分14秒と遅すぎる(笑)

『どう? もう一度やる??』

今度は,全体でやってみる。
記録が一氣に伸び14秒へ。

▼ 移動

右側通行を教える。
できないのは,分かっていないだけという場合もある。

▼ 入室時の挨拶

『校章や時計に向かって言おう』
「失礼します!!!」

からの流れるように真似っこダッシュ。
体育館中を動き回る。
集合。

▼ バナナ鬼

毎回新しいゲームを導入する。
ルールを説明。
聴いて,すぐにできるか?
「聴く」力を育てていきたい。

▼ ライン鬼

交換鬼方式。
ここのルールが途中からおかしくなった…。
明日,他と絡めて話をする。

もう一つが,線上しか動けないこと。
頭を使う。
また,視野を広げざるを得なくなる。

▼ いろいろなダッシュ

 ・スキップ
 ・けんけん
 ・サイドステップ(左右)
 ・バック走
 
男女に分けて行う。
2列での動き方も同時に学ばせる。
運動量を確保するための移動のしかた。

また,自然とソーシャルディスタンスをとれるか。
腕を広げさせ,友達と重ならないようにする。
後半にいくにつれ,自分たちでできるようになった。
なぜなら,できているところを褒めていったから。
“注目(指摘)”した箇所が伸びる。

▼ 自己紹介からのダッシュ

十分な間隔をあけているので,大声を出させる。

 ・こんにちは。
 ・1年2組の
 ・好きなもの紹介
 ・よろしくお願いします

居酒屋甲子園のごとく声を出す。
からのダッシュ。

▼ 整列

一人,ずば抜けて良い姿勢の女の子がいる。
目付からして違う。
取り上げる。
この子と民舞をやったら絶対におもしろい。

『君,空手やってる?』

習ってはなかったが,家でよく闘っているそうだ(笑)

□ 業間休み

着替え終わった子から外へ。

□Ⅲ・Ⅳ 聴力検査 → 発表準備

先に1組。

その間,5校時の発表準備。
一人ひとりの絵の後ろに磁石を貼る。
用紙を渡していく。

できるところから,実際の発表やらせてみる。

時間がきたら聴力検査へ。
4校時は早めに終わらせて,給食準備。

□ 給食

栄養士にも褒められるほど,ぐんぐん成長している。
仕事がうまくなっていく。
なぜか?
よくなったところを指摘するから。

Tさん。
もはや誇りをもって,お盆に箸を置いている(笑)
箸の置き方一つにも所作がある。
どう真心を込めるか。
彼にはこの点にセンスを感じた。
それを認めて,さらなる上を示した。
こうなると子どもは前のめりになってやり出す。

スープを配っている女の子もそう。
どんどん上達。

□ 昼休み

私も外へ。

「先生,何してるんですか?」
『うーん,散歩(笑)』

ふらふらと歩きまわる。
いろいろな学年の子たちと絡む。
校庭を外回りして,様子を見守る。

Yさんを掃除場所へ連れて行く。
毎回思うのだが…
なぜ他の方々は彼を連れて行くのが大変そうなのだろう。
“動かそうとする”からなんだろうな。
ひどい場合は,無理やり。
彼に抵抗させてしまうような関わりは良くない。
マイナスでしかない。

□ 掃除

縦割り班。
Yさんの面倒をみつつ。
徐々にではあるが,彼の急所が分かってきた。
何をされるのが嫌で,どうしたいのか。
こっちの方が人間観察バラエティーだ。

□Ⅴ 学級活動「どうぞよろしくの会」

掃除から戻ってくるのが遅い…
2回目なので仕方がない。
その後,トイレへ。
定刻から5分後にスタート。

保護者の方を招き入れる。
ちょっとトーク。
&リアクションの仕方の指導。
舞台と同じだ。
観客があってこそ,パフォーマーは力を発揮できる。

その後は,一人ひとりの発表。
好きなものの絵を1~3枚貼る。
自己紹介。

 ・挨拶
 ・名前
 ・好きなもの+理由
 ・よろしくお願いします

全員に「理由」も言わせるようにした。
スタート2週間に満たない段階の実践ではないだろうが…
チャレンジ。
見事に全員達成。
1組は早々に終わって違うことをしていた。
うちは時間いっぱいまで発表が続いた。

合間は,トークで繋ぐ。
指導も入れる。
大変な子たちがずっと話を聴き続けるのは無理(笑)
Tさんは鼻血を出したり,動き回ったり…
床を這いずり回って私に捕獲されり…
抱き枕になったり…
Yさんも,Lさんも…
その他の子たちも…
カオスだった(笑)
特に発表の聴き方には,まだまだ課題がある。

それでも温かい雰囲氣で,笑いもありながら最後まで。
保護者の方に「お後がよろしいようで」と言わせる締めになった(笑)
チャイムと同時に終了。

下校。

□Ⅵ 図画工作科(4-2)

遅れての入室となった。

▼ 礼の指導

礼や挨拶の意味も話す。
教室の空氣を変える。
子どもたちの目付もがらっと。

この1時間は,語りがすーっと入っていく時間だった。
心を完全にわしづかみ。

▼「木々を見つめて」の導入。

一文解釈。
どんな木を思い浮かべたか?

そこからあらゆる方面へ話題を持って行った。
かつ,図工指導とも絡める。
生物分野はいくらでも語れる。
感動体験を持って。

見えない世界を観えるようにしてやる。

教育の作用として重要な視点だ。
前回は自画像の指導で,鏡の自分の見え方が変わった。
今回は…
自然の見え方が変わった。
ラスト10分は,木々を見つめに行く。
感動が続く。
この子のたちの良さだ。
素直に受け取れる。

『どう,今日は自然の見え方が変わったでしょ。見え方が変わると,絵も変わってくるよ』

みんな目が見開かれている(笑)
挨拶が終わった後の反応,帰り際廊下での私への挨拶。
授業を進めていく上での土台は整った。

□ 放課後

▼ 面談

Yさんのお母さんと。
登校の仕方について。
もう一つは,彼の学びやすい環境について。

早いうちに特別支援学級に繋げようと考えている。
昨年度も1人。
今年度も。
Yさんに関しては,診断すらできていないが…
我がクラスには診断が降りている子がたくさんいる。
今年度のお試しで,私が学ぶべきことは何だろうか?
大切なことはいつも人との関わりが教えてくれる。

5時過ぎに退勤。


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