10円とあといくつか?

#実践記録  2021/08/27(金)

始まって2日目の疲労ではない……。
覚悟はしていたものの,あまりに頭が回らない。
納得するまでやり切ってから寝る。
自分が選んだ道だ。
落ち着いて対処する。
まずは,呼吸を深くする。
脳に酸素を送り込む。
体には,タンパク質を流し込む。
少しずつ覚醒。

□ アーサー・タイム


子どもたちの状態もいまいち。
昨日よりも疲労が蓄積されている(笑)
表情,顔色,目の光,動きなど,大方の子がお疲れ。
予定の組み方を変える。

8時10分よりスタート。

□ 朝の会

これまでの流れ通りに行う。
が,声のボリュームは限りなく0へ。

▼ 挨拶
▼ 日時

調子が狂ってしまう。
「声を出す」ことの大事さが身に染みる。
声を出すことは息を出すことだ。
吐き出し分,たくさんの空氣を取り込むことができる。
頭が回り出す。
また,掛け合いによって授業にリズムも生まれる。
やっているかどうかの指標にもなる。
しかるべき時に声を出していなければやっていないと見なされる。
声は,内からも外からも影響を及ぼせるのだ。

□Ⅰ 基礎

▼ とび計算

2とびを一つずつ板書していく。
次の数を予想させる。
20まで書いたところで問う。

『10~20までの数で,2とびはいくつあるか?』

予想がバラける。
板書してあるのだが,それは目に入らない。
黄色いチョークで|10 12 14 16 18 20|区切る。
あっ,何人かがひらめく。
全体で数える。
答えは,6。

『では,5とびは10~20までの数で,いくつあるでしょうか?』

今度は板書しない。
反応の悪さを観て,また一つずつ書いていくようにした。
だが,まだピンとこない。
先ほどと同じように答え合わせ。

もしも全員に,この問題を解かせたいならステップを細かくする必要がある。
もっと小さい数で,少ない範囲で。
そもそも「範囲」の概念がまだなかった。
〇~●まで。
10より大きな数と,質が違う。
分けて扱った方がよかった。
「(質が違うので)分ける」という意味で,スモールステップを敷くべきだった。
教材提示に至るまでの分析が甘い……。

「10より大きな数」に別の角度から迫る。
この程度しか考えが及んでいない。
この問いには,どんな算数概念が,いくつ含まれているか?
これぐらは明らかにしておかないとダメだ。
複合されるごとに難しくなる。
そういう意味では,1年生でやるべきことは一つひとつの概念を腹落ちさせていくことだな。

▼ 10円玉を使って遊ぶ。

一人に1枚ずつ配る。
10円玉とは,「10のかたまり」そのもの。
ここに1円玉を合わせれば,10とあといくつという具体的な場を設定できる。

 ・10円玉を立たせる。

意外と難しいようだ。
ぱっとできる子。
そうでない子。
学力と相関関係にある。
指先の微妙な力のコントロールが要求される。
根氣も大きいか。

 ・10円玉を回す。

両端をもって,ぐるっと回転させる。
どれぐらい回り続けさせられるか。
皆,軽く勝負も行った。
手品も一つ伝授。
指をこすっているだけなのに10円玉が回り出すマジック。

 ・10円玉を弾き飛ばす。

親指で弾いて,上空に向かって回転させる。
それをキャッチする。
両手でなく,片手で取れたらなおよし。

▼ 10円玉と1円玉を使う。

10とあといくつか。
ここに何度も立ち返りながら,1円玉を5枚ずつ渡す。
『はい,11円にして。』
『次は,14円ね。』
操作活動を通して,10とあといくつを体感させる。

 ・じゃんけんゲーム

持ち点は,15点。
じゃんけんで勝ったら,相手から1円玉をもらえる。
負けたら1枚あげる。
すべて渡しきって,10円だけになってしまったとき……
教師のもとに行き挑戦を受ける。
じゃんけんで見事に勝利すれば,また1円玉がもらえる。

時折,『いま何円?』と訊く。
自然と数える活動になる。

 ・硬貨とばし

  →〇〇

2枚をくっつけた状態で,一方のコインを上から叩くと……
衝撃が伝わって,前のコインが弾き飛ばされる。

『家でもお金でいろいろと遊んでごらん』

▼「夏」といえば??

図工の粘土で扱うテーマ。
先取して,イメージを広げさせておく。
『指を折りながら,10個以上見つけてごらん』

▼ 検定「いくつといくつ」

いよいよ,本格的に2~18までの検定をスタート。
繰り上がりのあるたし算と繰り下がりのあるひき算を見越して動き出す。
※上位は,夏休み前から始まっている。

30人( うち1人お休み)いるので……
2手に分けた方がよいか。
今日は一氣に取り組むことにした。
検定を厳しくして,1人当たりの時間をなるべく短くした。

□Ⅱ 図画工作科

簡単な流れを書く。

 ➀ 夏をテーマに,5分で作品を仕上げる。
 ➁ ペアで作品について語り合う。
 ③ 一方が質問し,もう一方がそれに応える。
 ④ 交替して質問を行う。

これを3セット続けた。

5分という時間設定。
粘土というと,やたらと長い時間が設定される印象が強い。
45分間で1つの作品を仕上げる。
今回は,あえて短時間ながらに作品の精度を高めるよう迫った。
時間がないなかで,取捨選択しながらイメージに近づける。

質問について。
1回目は,作り手から話させるようにしていた。
2回目以降からは,質問者から話させるようにした。
いわばインタビュー形式。
以下の順番にしたがって質問させていった。

 1.なにをつくったの?
 2.どうしてそれをつくったの?
 3.どこをがんばってつくったの?
 4.どこをくふうしたの?
 5.みてほしいところはどこ?
 6.つぎになにをつくりたい?
 7.これ以降は,質問者自らが問いを考える。

作文にそのまま生かせそうな構成にした。

【はじめ】
 1.ぼくは,〇〇をつくりました。
 2.なぜなら,□□だからです。
【なか】
 3.☆☆をがんばってつくりました。
 4.△△になるようにくふうしました。
 5.○○をみてほしいです。
【おわり】
 6.つぎには,○○をつくりたです。

授業しながら考えたものなので,問いは吟味した方がよい。

 ・つくってみておもったことは?(感想)
 ・つくるときにむずかしかったところは?
 ・「まず」「つぎに」「それから」「さいごに」それぞれつくったか?
などの問いも考えられる。

まずは,口頭でべらべらと考えを表せるようにする。
そのうえで,書き方を伝授する。

▼ 算数×図工(粘土)

全員を前に集める。

『今から,これを作ってもらいます。』

 27円。

こんなお題を出したのは初めてだ(笑)
8月27日にぴったりだが……
「27」は理に適っている。

まず10円玉から作り出す子が圧倒多数。
その後は,1円玉を7枚。
もしくは,1円玉2枚と5円玉を1枚。
2つの表し方の違いをもっと並べて提示できるとよかった。
ちらっと触れる程度にとどまった。

□ 業間休み

粘土の続きをやっている子も多い。
片付けを済ませた子たちも教室で遊ぶ。
本日も熱中症警報アラートが鳴っている。

□Ⅲ 国語科

2つの詩を対比させる授業。

『あるけ あるけ』
『おおきくなあれ』

ねらいとしては,まずは詩の内容理解。
解釈があいまいな箇所を取り上げる。
『あるけ あるけ』でいうと,「みんな」「だれか」。
具体的な言葉に置き換える。
また,「ちきゅうのうらで」は,どこのことか?
図に描いてイメージをもたせる。
『おおきくなあれ』では,「あめのつぶつぶ」「はいれ」などの言葉。
詩の中でどんな意味にとれるのか?
今回は,あえて間違った詩を書いて,間違いを指摘させるところから切り込んだ。
「ぶつぶつ」「はいるな」

『入らないとどうなるの?』
「枯れちゃう」
意味がよく分かっている子は答えられる。

その後扱ったのは,リフレイン。
それぞれの詩で繰り返されている言葉がある。
そこに氣づき,なおかつなぜ繰り返されているのかを考える。
子どもたちは何となく繰り返した方がいいことは分かっている。
言語化できるか。

『あるけ あるけ』の場合。

 ・勇氣が出る。
 ・いっぱい歩いている感じがする。 
 ・読んでいて楽しい。
 ・いっぱい音を鳴らしている。

『おおきくなあれ』の方は,第3連を考えさせる流れにした。
リフレインしたところのみ書く。
空いたところを考えさせる。

 あめの つぶつぶ
 【みかん】に はいれ
 ぷるん ぷるん ちゅるん
 ぷるん ぷるん ちゅるん
 おもくなれ
 ゼリーになれ

Tさんのこれが一番傑作だった(笑)

□Ⅳ 

▼ 漢字スキル

4文字。
空書きののちシステム通り。
○をもらった子は書き込み。
変態が何人かが誕生(笑)

▼ 計算プリント「+&-」

2日目にして勘を取り戻してきたか。

練習タイム。

□ 給食

本日からクラス全員の消毒が義務づけられた。
Eさんにスプレー役を頼む。

□Ⅴ 国語科

▼ 連絡帳

図工の振り返りを日記風に描く。

▼ 検定「いくつといくつ」
▼ ひらがなの宝島

「ひらがな」。


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