アナロゴンの繋がりが観える

#実践記録  2020/12/17(木)

昨晩は,深夜の2時過ぎまで…
卒業生へ送る「祝詞」を書いていた。
彼らが3年生の時に担任していたので想い入れが強い。
魂を込めて,自分らしく書き綴った。
1年生指導で培ったひらがなのポイントを意識して(笑)
完成の喜びが睡眠不足を凌駕した。

□ アーサー・タイム

ということで,本日も到着が遅れる。
教室も冷え込んでいる…
換氣のため窓も開けるとなおさら。
エアコンはスタンバイランプを灯したまま。

最近,手荒れがひどい子が散見される。
『クリーム塗ってる?』
「今日は朝,つけ忘れてきちゃった」
手を洗ったり,消毒したりする機会が多いので…
つけてきても水で流れ落ちてしまう。
大人であれば,氣になった時にクリームを塗れる。
学校,そして子どもがゆえにそうした対応ができない。
無防備に寒さに晒される手。
子どもの手を観る度にいじらしい氣もちになる。

私も昔は,よくしもやけに悩まされていた。
ぷっくりと膨れた小指の第一間接がパックリ。
あのときの手の感覚がまだ残っている…。
そのくせクリームを塗るのは嫌がった(笑)
『自分の手を大事しな』
登下校中は,手袋をつけましょう。
ポケットに手を入れない為に…
なんて言い方は起こり得ない。

□ 朝学

漢字練習帳の直し。
終われば,読書。

この間,職員打ち合わせ。

□ 朝の会

今朝は,教室でありえないことが勃発。
黒板に落書きをしていた子たちがいたのだ。
消してはいたが…
消し方が雑。
綺麗にさせた。
氣を抜くと,意識があらぬ方向へ流れる。

挨拶の段階で空氣をピリッと変える。

▼ 挨拶
▼ 日時

毎日毎日時刻を読む。
クリスマスまであと何日?

 八日

すぐに答えが出される。
実際に「筆算」確認。
計算の仕方を復唱する。

セミの一生について。
『あんだけうるさいほど声出すのも分かるでしょ(笑) みんなもセミに負けぬよう頑張っていこうぜ』

▼ 1日の予定

本日は,版画を2時間。
間に体育を挟み込むという変則日課でトライ。

□Ⅰ 基礎

▼ 5マス計算(11~20の合成分解)

ただ,上位層には10マス計算(繰り下がりのある引き算)にトライさせる。
初見でも100題を1分切る子たちもいる。
このレベルの子たちはかなり育った。
とはいえ,壁は高くなる。
1列ずつも5マスのタイムに合わせるので…
いきなり5秒(10題を)。
初見の問題としては大変だったことだろう。
案の定,Rさんが悲鳴を上げている(笑)
『いいよ。無理して10マスをやらなくて。5マスでもいいよ』
強くなったな…
拗ねずに,めげずに戦えるようになってきた。
相変わらずうるさいし,すねモードに入ることもあるが。
手のかかる奴ほどかわいい。

ミニ先生システムは,一度解体。
5マス計算で合格を目指している組は…
“いかに自身が頑張るか”という状況に置かれた。
終わった後にプリントを取りに動き出す子どもたち。
やる氣とはうらはらに品切れ(笑)
「予約者」としてあとでプリントを渡す子たちの名前を板書。
あとで渡したときにこんな話をした。

『名前の横に,プリントを確かに渡しましたという「○」を書くね。さらにさ,家で練習してきたら「○」がニコちゃんマークに変わるよ』

目がキラキラと輝き出す子どもたち。
努力で結果をつかみ取る体験への後押しをする。

▼「゜」のつくカタカナ探し

パパにあってママにないもの。
パイナップルにあってリンゴにないもの。

昨日の濁音からの半濁音。
クイズがすっと入る。
5分間。
今日はべらべらと対話しながら書いていった。
最高が30個。
この子は,家でもやってきた子。
家庭学習と授業がもっと繋がれば…

▼ 解釈×表現『くまの子ウーフ』

ウーフがお父さんに愚痴をこぼすシーン。
表現読み。
何人かは,家でも練習してきている。
前回よりもうまくなっている。

『実はね,このお話って,2年生の教科書に載せられていたものなんですよ。だから,こうやって分かち書きになっていないでしょ。読みづらいのよ。でもね,逆にこれをすらすらと読めるようになれば,大人が読むような文章だって読めるようになるかもよ』

一斉に表現読みした後で,一人ひとりに委ねる。

「ぼく,ねずみにもりすにも,水がほしいといったら,あげるよ。でもね,きみ一ぴきでかつむりぴきぶんだなんて,いわないぞ。」

『ウーフは納得しているの? 納得していないの?』

明らかに納得していないのに…
子どもたちはわかっていない。
そもそもウーフが何を言っているのか,理解できていない(笑)
前に集めて説明を始める。
ミミちゃんのくだり。
私の親友で唯一「ちゃん」づけで呼んでいる人の話に。
…大分話がそれた(笑)

  水やたべもの
   100匹分    100匹分 
 ウーフ ← ねずみ ← かたつむり
       りす

図解しながらの説明。
理解できた子は半数いればよい方か(笑)
ウーフは納得していないと告げる。

〈それから,三日目に,雨がふりました〉

 三 二 そ
 日 日 の
 目 目 日

『ウーフは,雨が降るまでの間,何をしたり,何を考えたりしていたと思いますか?』

発問は二度繰り返した。

 ・2日やその日の夜に,かたつむりの世話をしていた
 ・かたつむりとかにと一緒に「雨ふれ!」と願っていた
 ・ウーフは,かにとかたつむりが水を飲み干してまたからからになった夢を見た
 ・雨が降るまで心配して待っていた
 ・雨が降るまでかにやかたつむりに少しずつ水を分けて上げていた
 ・かたつむりとかにを手にとって窓の外を見て「雨降らないかな」と言っていた
 ・2人を心配して,夜になると水を分けに行った

など。

『今,外はどういう状態なの?』
「カンカン照り」
「暑い!」

 ・天氣予報を見て,「雨降らないかな」って宝くじの結果を待つみたいにして晴れのときには落ち込んでいた
 ・雨が降るまでみんなに水を分けてあげていた
 ・雨が降らない寝るときに,コップに水を入れてかにやかたつむりにあげておいた(ウーフがいないときに困らないように)
 ・かにとかたつむりは一緒に寝るなど世話してて,夕ご飯を食べるのが遅くなった
 ・お父さんのお仕事の手伝いをしていた
 ・次の日の天氣予報が「晴れ」で「雨がない!」といって,もう一回次の日に観たら雨の日があったから…

『天氣予報で雨の日って観たら,ウーフはどうなった? しゃあ! みたいな感じ?』

 ・明日は「晴れ」でガーンってなったから井戸の水を汲んで,雨の日だって分かった瞬間にすぐに傘を差して外に出た
 ・雨が降ったときに井戸の中に水をたくさんいれておけばいい
 ・その日の夜にかたつむりとかにを水をあげて,一緒にお風呂に入った
 ・雨がふらなかった時にモーターで井戸から水を汲んで,他の植物などにも水をあげていた
 ・水を入れるための砂の器をつけていた
 ・ウーフは,かたつむりにパンのカスをあげた
 ・水だけあげてたらおなかがすくから食べ物もあげていた

など。
途中で終了。
どうしても言いたい子には,私のもとにきてと伝えた。

□Ⅱ 図画工作科

休み時間にうちにある程度絵具の準備はOK。
昨日のトロさを挽回した。

▼ 流れの確認

前回の「とんぼ」の時のようにシナリオは作っていない。
各々に任せる。
ただ,外してはならない点は確認する。

主人公(主役)という概念。
教科書以外の教材や絵本をいくつも扱っているので,比較的呑み込みやすいようだった。
“主役の中心から描いていく”
色は明るいものを…
話はこれぐらいにして,作業へ。

▼ 作業

ひたすら個別指導。

□ 業間休み

着替え。
教室の端で行させる。
机上には絵具セットがならんでいるため。

□Ⅲ 体育科

▼ 準備運動

流れの中に,二重跳びの基礎運動も入れる。
空中で2回手バタキ。
腰バタキ。
エアーで2回転。
手首をぶらぶらさせながら。
余計な力を入れさせない。

縄を伸ばして置いて…
いつものようにジャンプして跳び越えさせる。
俊敏な動きができる子が増えてきた。
私の想定以上に力が高まっている。

▼ 鉄棒

 ・つばめ

跳び乗る前にから指導を始める。
鉄棒を軽く握らせる。
すっと横にスライドできるかどうか。
躰を持ち上げた瞬間にくるっと手首を返す。

以前と指導が変わったのは…
男女が交代する場面。
『何氣なく下りずに,技を決めながら下りな。前回り下りでも,振り子飛びでも』

 ・布団干し

今日,指導しながら一つ繋がった。
後方支持回転の後半部分の起き上がりの動作なんだと。
布団の状態で,躰を振る。
その勢いでつばめの姿勢に戻る。
…この動きは,なんだったら逆上がりにも生きる。
全ての動作を分解し,パーツごとに鍛えていく。
完成図を想像しながら,ポイントを外さずに指導できるか。

 ・ふりこ跳び

そうなってくると,ふりこからの急ブレーキ。
この動きを観るだけで…
その子が後方支持回転を完成させられるまでの道のりが観えてくる。
近いか,まだ遠いか。
鉄棒における観える世界が変わった。
技と技のつながりが以前よりもはっきりと見える。
「手首の返し」と「振動」か…。
もっと別次元を観たい。

 ・こうもり振り

これまた振動系。
脱力できないと触れない。
目線に位置を変えることで,頭が動き重心が移動する。
多くの子は,前方に振る際に正面を観られていない。
足が外れそう恐怖でそこまでできないのだろう。
Jさんにはこうもり振り下りを伝授。
私が補助をつけて何度か挑戦。
まだ足を外すタイミングをつかめない。
私の手に体重を預けたのを見計らって足を離している…
さて,これをどうするか?

 ・足抜き回り

運動同士の繋がりによって,時に副産物ができる。
足掛け上がりで足をかける練習をしていたおかげで…
鉄棒に足をかけられるようになってきた子が何人かいる。
Rさんもその一人。
私が補助をつけると…
初めて足抜き回りができた!

 ・後方支持回転

何人かは,補助をつければ回れる。
逆上がりができる子に限定されるか。
逆ルートも開拓できるとおもしろいのだが…
後方支持回転(空中逆上がり)からの逆上がりの習得。

その他,いろいろな技。
くるりんベルトがたまたま鉄棒についていたので,それも活用する。

▼ タイヤ跳び

逆さ感覚,回転感覚などは養えている。
こうもりから手をついて降りる動作…
まさに倒立の動きだ。
鉄棒を通してマット運動の力を鍛えたい。
ということで腕支持を使うタイヤ跳び。

▼ なわとび

ひたすら積み重ねる。
高速回し。
いかに手首を使わせるか。
手を取って脱力を体感させる。

あや跳びや交差跳びも。
まずはエアー。
慣れてきたら足をつける。
先を見据えて鍛えていきたい。

▼ 持久走大会の練習

4グループに分けて。
あれ?!
前回よりもやる氣に満ち溢れている。
今日は,7秒遅れとした。
6秒がちょうどいいかな。

▼ 自学

2周を全力疾走したあとは疲労困憊。
『残りの5分間は,鉄棒かなわとびの好きな方をやっていいよ』
こういわれると,また元氣がわく子どもたち(笑)
この組み立て方いいな。
5分で,さらに個別指導ができる。
しかもその子が一番やる氣のあるもので。


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