学校ぐるみの対応へ

#実践記録  2021/04/14(水)

授業2日目。
昨日,闘いの日々が確約された…。
覚悟を決めて学校へ向かう。


到着後は,通信の印刷。
この学校での発行は初めて。
保護者の方々はどんな反応をするだろうか??
起ち上げ期の学級経営と同じで…
ワクワク感と不安感が入り混じる。
“反応”しやすいようなお膳立てはしておいた。
どれだけの方が賛同し,行動に移してくださるだろうか。

□ アーサー・タイム

教室で一人ひとりを出迎える。
挨拶は,これからだ。

 ・自分から挨拶ができたか
 ・私の挨拶に対して返せたか

今できていることは全て認める。
やるからには何か仕掛けよう。

朝の支度。
もう少しスムーズにいくかと思いきや…
次々と課題が出てくる。
ランドセルに学習用具を入れたままロッカーへしまうなど。
一つひとつに丁寧に対処。
今は“入力”している段階だ。
6年生に手伝ってもらう。
ぜひともこのシーンをカメラに納めておこう。
明日こそ。
今日も余裕がなかった…。
途中,Yさん登場。
相変わらず登校班に大迷惑をかけている。
ちょっとした後で置き忘れの弁当と上着が教室に届く。
支度もなかなか進まない。

□ 朝の会

昨日教えた「てらせもな」ができているか確認。
さらに「と」も付け足す。
トイレである。
この学級の子たち,異様にトイレに行く頻度が多い。
今の時期だけか?
間が悪いのか?
経過観察したい一つの指標。
その他,登校後の手洗いにも行かせる。

10分近くオーバーしてから挨拶スタート。

▼ 挨拶

立つ際に,椅子を両手でしまう。
今日は,立った後の立ち方にも指導を入れる。

『ちゃんと立てていればね。私に押されても吹っ飛ばないよ』

一人ひとりを押していく。
ここで楽しい掛け合い。
子どもたちはもう一度押されたくなってくる。

自然とすっとした姿勢に切り替わる。
挨拶。
昨日よりもさらに声が出ている。

▼ 日付け
▼ 本日の予定

業間休みに1年生を迎える会。
そこで自己紹介をする。
1時間目は,その練習。

□Ⅰ 学級活動

自己紹介の練習。
定型文に当てはめながら,自分を紹介できるか?

 ・一人ひとり声を出す
 ・拍手の仕方の指導
 ・話の聴き方
 ・テンポ
 ・ペアでの活動

いくつかの要素を絡めながら行った。
拍手は「強く・細かく・元氣よく」。
合言葉にすると,子どもたちの中に入りやすい。
自然と口ずさむ子が出る。
他の活動においても活用したい。

『私がハンカチを投げて,飛んでいる間だけ拍手をしてごらん』

自然と音が大きくなる。
フェイントをかけたり,技と途中でキャッチしたり…
手品を仕掛けたり,あの手この手で心を掴む。

自己紹介については,もっと簡略化しておけばよかった。

 ・1年2組の○○です。
 ・□□が好きです。
 ・よろしくお願いします。

好きな○○は,□□です。
これよりも「□□が好きです」。
これぐらい短くてよかった。
3文を繋げると…
言いづらくなる子がぐぐっと上がってしまった。

□Ⅱ 図画工作科

▼ 読み聴かせ『スイミー』

トイレから戻ってくるのに時間がかかる…
チャイム後にぱっと全員が揃わない。
ある程度揃ったら読み始める。
先に席につけば,お得なんだと実感させたい。

私の全力表現読み。
ほぼ絵本を見ない。
絵は子どもたちにググッと見せつけながら,語る。
爆笑の連続。
アドリブもいろいろと放り込んだ。
教室を縦横無尽に動き回りながらの舞台となった。

読みながら,子どもの反応を観る。
Yさんは目の焦点こそ合っていないが,ずっとこちらを観ている。
すーっと引き込まれているのが分かる。
時折反応を見せる。
完全に黒ではない。
まだ可能性がある。

最後方の子たちには,もうちょっと配慮が必要だな。
場所を変えて読むとか。
実物投影機を使うとか。
見づらいから集中力が途切れた…
これ以外の理由も考えられるので,様子を見ていきたい。

▼ 好きなものの絵

物の受け渡し方。
受け取り方。
質問。
多い…。
途中で,遮って,個別対応することにした。

子どもたちは,意氣揚々と書き始めた。
思いっ切り書かせつつ,自分の想いを語らせるのもおもしろいだろう。
今日は余裕がなかった。

画用紙の裏には,名前を書かせる。
どれぐらい書けるのか?
程度と個人の実力チェック。
Sさんは,吃音で母音だけでしゃべっているようなものだが…
文字は書ける。
ついでにいえば,絵もレイアウトがうまい。
私に必死になって伝えてくれたものから察するに…
彼の中で構想が出来上がっているのが分かった。
あと1体描き加えるらしく,そのスペースをちゃんと確保している。

休み時間になる前にトイレに行かせる。
戻ってきた子たちから廊下へ整列。
縦割り班ごとに並ぶ。
Yさんはここでも暴れている…。
ただ,絵を描いていた時には黙々と取り組めていた。
指示は聞けていないので,裏面まで描いていたが。

□ 業間休み「1年生を迎える会」

各教室で1年生を迎えてくれた。

他の教室の様子も観る。
自己紹介はまだまだだった…。
空氣感で分かった。
さすがに1時間では変わり切らなかったか。
荒々しい子たちも多いのだが,一方で引っ込み思案な子も多い。
引継ぎや親からの話でもいろいろと聴いている。

昨年度まで持っていた子たちは解放されている。
今もなお。
廊下で会うたびに,笑顔で元氣よく挨拶をしてくる。
また,みんなして寄ってくる。
ギャップが凄まじい。
このまま2年目の指導ができていたら…
頭によぎらないことはない。

今,受け持っている子たちが解放された姿が見えない。
そうなるまでに行くか自信がない。
といっても,去年もそうだった。
自信はなかった。
でも,自信はなくていいと悟った。
あろうがなかろうが,次へ繋がる指導ができているかどうか。
ただそれだけ。
一心不乱に授業をしていればよい。
自信なんて,氣分の問題だ。
だから,自信がないと言っている自分のことを一切悲観していない。

さて,Yさんの様子は…
学校ぐるみでの対応が決まる。

□Ⅲ 道徳

▼ 読み聴かせ『アレクサンダとぜんまいねずみ』

子どもたちを惹きつける。
私の熱を,教材を通して伝えていく。
表現読みの感覚づくりだ。
今できる最高の演技をしきる。

ウイリーが居なくなったしまったシーンなど,本当に涙が出そうだった。

▼ 小学校での出来事

一応教科書を使う。
基本的なことを教える。
写真を使って,どんなことがあるのか確認。
また,どんなことを楽しみにしているか?
言える子たちに意見を言っていってもらう。

 ・勉強
 ・運動
 ・イベント

私が入力したものがベースとなっている。
多様性の保障は,担任次第か。

▼ 手紙の配付
▼ 帰りの支度

ここも手順を視覚化しておこう。
自分で確認できるように。

かなり時間がかかった上に…
いくつかトラブル。
Rさんそして,Lさん。
さらにはTさん。
この子たちが学級のキーマンになってくるだろう。

一方で,育ったらおもしろそうな子も発見。
Eさん。
道徳の教科書を集めるしぐさで分かった。
あとで要録で確かめると,予想が的中。
Cのフォローも初期から…
同時にAもぐーんと伸ばしたい。

▼ 下校指導

1つの下校班が行方不明に。
明日は青シールの班を要チェック。

Yさんが学童に持って行く弁当を無くす。
捜索…
昨日は学童の先生に取りに来て頂いたのでもう無くすわけにはいかない。
昇降口の傘立ての横にあった…

とはいえ,彼には好かれつつあるらしい。
私がどこかへ行こうとするとついてくる。
愛情を求めている。
彼の想いの丈をどう表現(行動化)させていくか??
放課後も関係する先生方といろいろと話し合った。
他地区からいきなり来たせいで,引継ぎもなかった…
管理職とも相談して,いろいろと動き出す。

□ 放課後

▼ 職員会議

2つ提案。
1つは,昨年度からパワーアップ。
教材を創った。

珍しく我が校で退勤時刻をオーバー。

▼ 事務ワーク

先々のものも進めておく。
“余裕”が要る。
余裕がないから,ミスが出たり力を発揮できなかったりする。
また,イレギュラーに対応するために。


6時過ぎに退勤。


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