月のTシャツ

#実践記録  2021/05/26(水)

本日は,皆既月食。
「晴れ」の予報よ,当たれ!

何千年も前の地上でも…
今と変わらない“空”が広がっていた。
そこに光輝く月。
想像するだけで何とも言えない氣もちになる。
月食は,神の怒り。
天体学者はそれを鼻で笑っていたか。
もっと自然と対話を重ねていたんだろうな。

以前,後輩にもらった月のTシャツを引っ張り出す。
使いどころが分からなかったが…
この日の為のものだったのか(笑)
教師自身が何よりも“教材”である(笑)


5時40分に目覚めたが…
6時20分にワープ。
昨日もあったような。
時空を超える能力にでも開花したか。
太陽の声が聴こえたので,洗濯機を回す。


7時45分ごろ学校着。
子どもたちの登校時刻とかぶる。
いくつか印刷。
教室へ。

□ アーサー・タイム

さっそくTシャツへのツッコミ。
『スーパー・ムーン!』
とポーズを決める(笑)
今日は,いろいろな学年の子たちとこの絡みを。

支度が終わった子たちは着替え。
いつもMさんとSさんがスキルノートを配ってくれる。
他のために働くことを生きがいとしている。

Yさんが遅れて到着。
えらく眠そうだ…
そのまま1校時間中爆睡(笑)
昨日は朝からハイテンション。
本日は撃沈スカイウォーカー。
ふり幅が半端なさ過ぎてついていけない(笑)

□ 朝の会

定刻で始める。
ちょっとすると全体が揃う。

▼ 挨拶
▼ 日時

本日は皆既月食。
ちょこっと触れる。

5とびと2とび。
からの暗唱「春の七草」「数え歌」。
「春の七草」の方は,合格者に審査員をやってもらう。
いろいろな形でアウトプット脳に。

□Ⅰ 基礎 

▼ 輪郭漢字フラッシュ

動物編。
本日も一人ひとり。
テスト形式にすると…
全員がすらすらと答えられるわけではない。
3巡目までやっても残る子も。

ちゃんとやらないと答えられない…
窮地に立たせる。

似た漢字をいくつか並べる。
虫偏。
「蛇」「蝶」「蛙」「蜂」
けもの偏もいくつか。
横に並べると,違いがよく分かる。

▼ ことわざフラッシュ

これまた一人ひとりやったらどうなるか。
全体としてはよく言えるようになった。
本日も子どもたちの要望に応えて93個。

▼ 暗唱「あいうえおのうた」
▼ 高速読み「さとうとしお」

私は12秒。
2人にチャレンジさせる。
まだまだである。
が,挑戦を褒め称える。

ペア同士の対決も取り入れる。

▼ 表現読み『とんとことん』

寸劇を入れまくる。
爆笑の嵐。
「もう一回やって!」
ねだられるが,じらしにじらす(笑)

“ねずみが,さんぽからかえってきました”

冒頭のなんちゃない一文。
「散歩」がどうであったかによって読み方ががらりと変わる。
 
 ・犬のうんこを踏んで悲しい
 ・1万円札を拾ってラッキー
 ・猫に狙われて逃げ帰ってきた

など。
つづく一文も,シチュエーションを考えていろいろな読み方を試した。
とにかく振り切る。

▼ 文づくり

くっつきの“が”で繋ぐ文作り。
今回の主語は「ねこ」とした。
ひたすら書きまくる。

うまく書けない,分からない場合は赤鉛筆で書いてやる。
「あいうえお表」を自分で使えるようにもしたい。
よく書けた子には読んでもらう。

『一つでも答えられる人?』

今回はペアで確認。

▼ 検定「いくつといくつ」

少しずつ火がついてきている。
トップは,全クリ。
11~18に取り組ませてもいいか。
あるいは出題者側に回ってもらうか。
いずれにせよ,この先がほしい。

多くの子たちは休み時間までチャレンジ。

Yさんを起こす。

□Ⅱ 体育科

前半は,眼科検診。

▼ 準備運動
▼ 登り棒

まだ登れない子たちには補助をつける。
根氣のいる作業である。
上まで登れた子たちは「雲梯」にもチャレンジ。

▼ タイヤ跳び

馬跳び。
両足跳び。

両足跳びができない場合は…
タイヤに登らせてジャンプ。
しっかりと膝を曲げて着地させる。
跳び箱の終りに繋げる。
よくできている子たちは連続で跳べている。
バネがある。

▼ 鉄棒

 ・つばめからの前回り下り
 ・つばめからの振り子下り
 ・足抜き回り
 ・こうもり

補助を付けまくる。
地道な積み重ねだ。
目についた一人ひとりに声をかけまくる。
一度,実力を一覧化して把握しよう。

□ 業間休み

着替えが終わった子たちは外へ。
何人かは残っている。
Dさんに音読カードを配ってもらう。
この子は,入学して間もない頃はひろがなを1つも読めなかった…
友達の音読カードを配ることを通して,ひらがなを読む練習をさせる。
これも実践だなぁなんて思っていたら…

「先生,これ誰のカードですか?」
『自分だよ(笑)!』

笑い話だが,厳しい現実でもある。
発達遅れに伴う構音障害のSさんからは…
ティッシュを忘れたと訊き出すまでに10分以上かかった。
指文字,ひらがな表,何度も何度も聴き直す。
それでも分からない。
絵を描いてもらったが…
余計に混乱。
色のついた四角いものに,紙がついている。
何色もあるらしい。
…正解は,ティッシュだった。

□Ⅲ  算数科

▼ いまなんじ

「○時」と「○時半」をミックスした問題。
どっちが正しいか?
クイズ形式。
その後は,時刻を答える問題。

▼ たし算

本日もノートを使う。
文章題。
言葉。
図。
式。

本日は,2回分。
手本を習わせながら。
まだ自分の考えを書かせるようなことはしない。
ひたすら写す。
写させながら,ノートの専門用語を教える。

 ・マス
 ・1マスあける
 ・1列
 ・マスに文字を書くコツ
 ・下敷きの使い方
など。

▼ 5マス計算「いくつといくつ」

どんどん前のめりな挑戦に。
まだ厳しい子たちの手を直接とる。
復唱させながら一緒に書く。
Tさんがガチガチに力んでいる。
字が乱れるわけだ。
手を取って一緒にやると分かることがある。

□Ⅳ 道徳

▼ 手紙の配付
▼ 昨日の事件と関連させる

人任せ,自分がしたことの裏側を考えない…
子どもたちの弱点が明るみに出た。
それを受けて授業を展開する。

▼ 2枚の写真を比べる

 A ランドセルを背負って登校する子
 B ボトルを背負って水を汲みに行く子

Bの現実を写真や動画で見せる。
水を汲みに行くのに1時間。
我々は蛇口をひねったらすぐに水が出る。
当たり前のこと。
でも,それが当たり前でない人たちもいる。

初めて村に水が通った時の映像も。

『彼らがこんなにも喜ぶ理由が分かった?』

我々は蛇口をひねって水が出ても感動はしない…。
でも,その国の人たちは喜び合う。

世界の果ての通学路も少しだけ見せる。
水汲みの映像と通じるところがある。
“生きる”ために必死。
生半可のものではない。
これらの事実を子どもたちに突きつけた。

私が給食で学んでほしいことを改めて伝える。
“感謝”である。
それを行動で表わすこと。
授業を受けた上での感想を言ってもらう。
キレものが一人もいないな(笑)
まだ開花していないだけか。
にたような意見が続く。
時折出る別角度からの意見を価値づける。

□ 給食

ただ,さっそくここでの動きが変わる。

 ・自主的に机を拭く
 ・サブの机を移動させる
 ・配膳台を出して,拭く
 ・白衣に着替える
 ・配膳前に静かに待つ
 ・牛乳を一滴も残さずに呑み切る
 ・完食に向けて時間一杯までがんばる
 ・食器をきれいにする
 ・次の人が入れやすいようにゴミ袋を直す
 ・給食係が率先して動き出す

など。
昨日とは別人。
道徳授業によって認識ががらりと変わった。
この子たちの認識にまでアプローチしたければ…
ちょっと時間をかけた方がよさそうだ。
先日の『しあわせのバケツ』の話をYさんは家に帰ってからも話していたそうだ。
ちょっとずつ溜まるものが出てくる。

□ ロング昼休み

掃除の時間も昼休み。
長い休み時間。
ひたすら子どもたちと遊び続けること40分ほど。

 ・氷鬼
 ・増やし鬼
 ・交換鬼

他のクラスの子たちも巻き込んで。
遊んでいる間に,他の学年の子たちともいっぱい関わった。

□Ⅴ 国語科

▼ 2文字のひらがな

なぞる。
写す。
ひたすら思いついたものを書く。
のっていたのでノートの時間を長くとる。

▼ 歌

ちょこっと。
いよいよ歌の練習もスタートさせる。
さぁどこまでいけるか。

発声練習。

□ 放課後

▼ 心肺蘇生講習

担当の方にいろいろと質問。
100/1分間のリズムを改めてインストール。
本当に目の前で子どもが倒れてしまったら…
それも話題に出して,想像しておく。
絶対に焦る自信がある。
そんな自分の状況も踏まえつつ,まず何をすべきか?

▼ 事務ワーク


晩酌しながらちらちらと月見が…
曇っていて姿は観えず。
12年後までお預けか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?