ジ・エンド

#実践記録  2021/03/24(水)

初の1年生担任。
コロナの猛威。
6月スタート。
マスク着用義務。
制限まみれ。

“これまで通り”を捨てるチャンスではあった。
制限があったからこそ…
“我”を押し通しきらずに済んだ。
『これもできたらなあ』
どこか余力を残っていた。
例年なら全て出し切っている。
でも,それだとしつこ過ぎてしまう(笑)
煮詰まらずに終わりを迎えられた。

□ アーサー・タイム

数人がすでに教室に居た。
挨拶をして入る。
いつも通りの反応。
戯れる。
その後は,一人ひとりを挨拶で出迎えた。
手紙をもらう。
また,自学帳へは何人かが私へのメッセージ。
写真をパシャリ。
コメントを返す。
1人につき1ページほど。

短縮日課のため朝学の時間がない。
検定をやりたがる子もいたが…
昨日でラスト。
後ほど,校長先生から賞状を頂ける。

代わりに,シール剥がしを頼んだ。

 ・下駄箱
 ・椅子
 ・ロッカー

ついでに,机上の名前シール跡を落とす流れになった。
みんなで消しゴムでこすりまくった。
なかなか落ちない…
落ちてもちょっとずつ。
それでも根氣強く粘る子どもたち。
シール剥がしを用意できるとよかった。
教室への御礼をより充実させられたことだろう。

□ 朝の会

▼ 挨拶
▼ 日時
▼ 1日の流れ

起立。
礼。
挨拶。
自然といつも以上に声が飛ぶ。

2校時に,修了式。

□Ⅰ 基礎

▼ 計算プリント「Shuffle」

これまでに,全員達成で喜ぶ体験は何度もできた。
おもしろいのが…
学級の子たちはあまりそれに固執していない(笑)
いい意味でどうでもいいと思っている(笑)

私としては,全員が2分を切って…
喜び合えればと思っているのだが。
もう,それぞれのペース(笑)
めちゃくちゃていねいに書いているお転婆娘のKさん。
鉛筆の先に全神経を集中。
1文字1文字,しっかりと書いていっている。
Nさんは横向きにやっている。
逆からやっている子も何人か。
各々が,今の自分なら何をやるかを選択してやっている。

だから,「全員」で,という感じではない。
そんな中,Yさんが1分56秒で新記録(笑)
『最後だから全員で!』
なんて言っていれば,みんなで喜び合えたかもしれない。
うーん,でもそうじゃなかったかもしれない(笑)
この一見自由な風土だからこそ,Yさんは切れたのではないか。
そんな氣さえする。

彼は,やる氣になっている。
いろいろな面において。
結果も出せた。
最後の一人まで伸ばせた。
1年生でも,+-の混合計算100題を2分切れる。
今後の目安にもなるだろう。

▼ トランプ九九

0~10の段+α。
10秒制限。
多くの子が切れるようになってきた。
覚えればできる。

あとは,思い出すスピードを速くするだけ。
難しいことはない。
回路ができる速さが人によって違うだけ…

◆“条件”が整えばどの子もできる。
前提や感覚の貯金が貯まれば。
「発芽の条件」に例えると分かりやすいかもしれない。

 ・水
 ・日光
 
その技を発動させる条件は何か?
条件がそろっても,すぐには発動できない。
水をあげて,日光に当ててもすぐに芽が出ないのと同じである。
“時間”がかかる。
技でいえば繰り返しが必要なのだ。

今年度最大の収穫は,まさに「発芽の条件」を実感したこと。

 ① その実践における芽(技の到達点)とは何か??
 ② 発芽(技の発動)をうながす条件(感覚)は何か??
 →どこを目指して,毎日何をこそ繰り返していくのか?

 ③ 見極めたあとは,毎日如何に反復していくか??

ただ繰り返していても…
つまらない。
楽しくなければ,感覚は育っていかない。
“即興性”が日々試される。

今日のトランプ計算のちょっとした工夫。

『ペアでやってもらいます』
『トランプが混じらないように氣をつけてね』
『2人で,同じ机でやります』

これだけで刺激の入り方が変わってくる。
九九の読み方。
トランプの置き方。
なんか刺激を入れた方がいいなと思い,考え出した手立て。
これがベストだったかは分からないが…
毎回こうやって,その瞬間に必要な方法を考えて,実践し続けられるか。
この差なのだろうなと思う。

▼ 10マスかけ算

3分切りだと…
あと2人で全員達成まで来た。
実践をスタートさせて,ちょうど3週間。
12人(19人中)は,2分切り。


Yさんと坊主頭のNさんは,個別に鍛えてやらないと厳しい。
ぱっと覚えられるほどには育てられなかった。
他の子たちは吸収力が尋常ではない。
真綿のように吸い込んでいく。
すっとそのまんま。
1年生の特徴ともいえるかもしれない。
そのまんま自身に取り込んでいく。
良くも悪くも(笑)

▼ なんのこれ式

表は,口頭で言いながら。
Rさんが九九の覚えが悪かったのは…
一つは,滑舌の悪さにあると思っている。
「7の段」に間違いが多い。
“ち”をうまく発音できない。
なかなか正しく脳にインプットできなかったのだろう。

さっと口頭で言えないと…
覚えが悪い。
狙うならその逆だ。
さっと口頭で言えるようにしてやる。
自然と覚えが早くなる。

裏面は,どんどん自分たちで取り組ませた。
タイムを測っていなかったので分からないが…
トップ集団はそれなりのスピードになっただろう。
2枚目,3枚目と追究が始まっていた。


私は…
自学ノートへのコメント。
一人ひとりに思いの丈を。

□Ⅱ 修了式

始まる前に,賞状のもらい方を指導。
一つひとつの所作を美しく。
大きく横から手を持ってくる。
賞状を下げずに礼。
など。

▼ 表彰

うちのクラスからは,マッシュルームヘッドのMさん。
返事,所作共によかった。
2回ほどの指導でも,劇的に変わった。
先生が終り間際でSOHRANの指導を入れるのもそういうことなのだろう。
指導が入りやすい状態に至ってから…
あるいは,その子の認識レベル,再現レベルが高まってから。

「両手でいいです…」
なんて言っていた教師もいた。
子どもたちがやれる可能性をなぜ潰すのだろう。

▼ 修了式

テレビ放送。

姿勢にはまだ課題あり。
静止し続けられない子がいる。
話を聴き続けられない。

□ 業間休み

多くの子たちは外へ。
1年生最後の外遊び。

私はコメントの続き。

□Ⅲ 生活科

▼ なわとび

体育館にて。
今年度の跳び収め。
この日まで,毎日続けてきた。
全員達成までには至らなかった。

それでも,なわとびにおいての発芽条件が観えた。
こうなると,技の成功に近い…
前よりも分かるようになった。

記録でいえば,新たなに二重跳びを10回以上跳べる子が1人増えた。
これで9人目(19人中)。
ここまで跳べている子は,手首で回せている。
後ろ二重跳びも“その感じ”で回せばいける。

本当にちょっとしたことの積み重ねだ。
足を左右のどちらかをちょいと前に出す。
こうすることで,足が開きにくくなる。
なわに当たる確率を減らすことができる。

親指を添えるか,人差し指を添えるか。
クロス系なら後者の方がやりやすい。
とはいえ,人によりけり。
『どっちでもやってごらん。変わるかもよ』
いろいろと挑戦するうちの一つ。

『友だちとなわを交換しながら,合うのを探しご覧』

自然と何度も練習するようになる。
このちょっとしたことの積み重ねで,子どもの姿が変わる。

▼ ふるさとジャンボKARUTA

本来であれば,全校で行うのだが…
今年度はコロナ禍のためなしになった。

最終日に,学級で実施。
皆で準備をする。
1枚が縦1m横60㎝ほど。
ベニヤに絵が描かれている。
枚数がかさむと…
かなり重い。
範囲を決めて,バラバラに並べていった。

枠の外で待つ。
詠み始めたら中へ。
取った人は,上に掲げる。
皆,一端外へ出る。
これを繰り返していった。

本日は,紅白対抗戦にした。
どちらのチームが多くのカードを取ることができるか。

「どんどやき」のカードは,6,7枚ある(笑)
一氣に何人もの子が取れるのがいい。
どんでん返しできる。
自然と運動量を確保できるのもいい。
工夫次第で,もっともっと遊べると思う。
逆に,体育館の外側にぐるっと一周して並べるとか。

□Ⅳ 学級活動

▼ 宿題プリントの帳合

春休み中の宿題を閉じる。
国語と算数を5枚ずつ。

▼ 学年だより

春休みのことを連絡。
4月になってからのことをシュミレーション。

▼ 連絡帳

保護者の方へ御礼のメッセージ。
子どもたちに代わりに書いてもらう。
皆,これまでで一番最高の字を書いていた。

☆3つを超え,今日は☆4つあげる(笑)
渋ってきた甲斐あって,めちゃくちゃ喜んでいた(笑)
最後は「ごきげんよう」で締めくくった。

□ 給食

当番には,白衣をきれいにたたんでしまわせる。
学校で洗うため。

チーム4班の仕事ぶりやIさんのことを紹介した。
さりげない氣づかい。
バットに入った野菜を端に寄せていた。
増やしたい人に配る時に,お玉で取りやすくなる。
ちょっとしたところからも成長を感じる。

□Ⅴ 学級活動

▼ 先生,あのね

最後に回収。
あとで読み返すと…
思ったよりも意図を汲んで書いている子が少なかった。
評定をつけるなら…

 A…5人
 B…6人
 C…7人

もっと具体的に示すべきだった。
Cは,完全にいつもの振り返りになっていた(笑)

この程度で出来るだろう…
常にできない可能性も観ないといけない。
準備をする余裕がなかったのもあるが,取り組ませ方へのていねいさが足りなかった。
詰めの甘い,最後の書く実践となってしまった。

「先生,泣かないんですか(笑)?」

そうけしかけてきた子どもたちだったが,そのわりの内容だった。
子どもたちの書いた文章から反省点。

 ・短文をしっかりと書けるようにする

話し言葉に近い感じで書いている子もいる。
妙な点の区切り方。
文がねじれたり,論理が崩れたりしている。
一文一義。
自分の表したいことをズバッと一文で。
もっと徹底させるべきだった。
文章とは,文の連なりに他ならない。
まずは,一文。

400字原稿用紙を多用してきたが…
200字くらいでもいいかもしれない。
制限がある中で,意味が伝わる文章を綴らせる。
また,もっとていねいさに重きを置いてよい。

 ・文章の型に習熟させる

「型」を使って書かせてきたが…
やはりまだまだ物になっていない。
「ネーミング」するとか,「掲示」するとか…
今回も型に沿って書かせるべきだった。
技を自覚しながら書く。
そのためには,年間で身に付けさせる技能を明らかにしておく。
初の1年生で見通し切れなかった点もあった。
年度末こそ,来年度も1年生なら…
実践を構想しておきたい。
※1年生の構想は,結局他の学年でも使える

▼ 通知票

「先生,P(兄と姉がいない子にのみ配付)会員ですか?」

Nさんのこの発言には笑ってしまった(笑)
まだ通知票の意味が分かっていない。

▼ 帰りの用意
▼ 掃除

□ 放課後

▼ 下校指導
▼ 事務処理


紙幅が少ないので,ザックリと振り返り。

 読み…○
 書き…△
 計算…◎

子どもの育ちというより,私の腹の底からの手応え。
読みは,音読だけでなく,基本的な読解にも継続して取り組めた。
書きは,力を入れた割に…
もっとできたのでは?! という想いが残った。
ある面は伸ばせたが,突き詰めるとまだまだ。
計算は,予想を上回る結果となった。
特支の子も鍛えられた経験は大きい。

もっと詳細に振り返って,次年度に繋げたい。
これにてジ・エンド。


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