文脈から表現をつくる①

#実践記録  2020/10/28(水)

「寝る直前に窓を開ける」
これまでになかった発想だ…。
換氣するのは“朝”だと思っていた。
確かに,睡眠時に酸素を取り込みやすい。
澄んだ空氣の中,眠りにつけるのもなんだかよい。
“ささやかな氣づき”をもたしてくれる本や音声(動画)。
爽やかな空氣と一緒に日々取り込みたいものだ。

今朝は,窓を開けがてら洗濯物を干す。
月が綺麗に観えそうな空。

□ アーサー・タイム

職員室には用はなし。
PCのコンセントを引っこ抜いて教室へ。
おはようございます!!
すでに何人かが登校している。
皆元氣そうである。
登校直後は話したくてしょうがないようだ。
今朝のトークテーマは,「赤い服」。
『スイミー』のVTR作りで使用する。
何人かが“赤ずくめ”の出で立ち。
上下のうちどちらか,ワンポイントの子たちも。
トークが一段落してから着替えが始まる。
すぐに始まらない子には声かけ。
氣づけないと,動けない…。

体操服になった子は,漢字練習帳の直し。
かなり厳しくつけた。
赤だらけ。
子どもたちは,ぎょっとしている(笑)
書くスピードが大分上がってきた。
“ていねいさ”を至る所で徹底する。

直しが成功すればするほど丸が増えていく。
『おぉ,丸だらけだね(笑)』
しばらくすると,教卓は付箋紙まみれ…。
以前ものすごく整った文字を書くあるクラス先生に質問したことがある。
『どうしてこんなにきれいな文字が書けるんですか?』
「丸をいっぱいつけるのよ」
褒めてほめて褒めまくるということか?
いや,この時に感じたのは執念(笑)
あぁ根氣だなと直感した。
要するに,こちらがブラさずに子どもたちに丁寧さを強いる。
徹底して子どもたちに付き合い抜く。
結局,“やり抜く力”によって結果がもたらされる。
その先生と接してみて思った次第だ。

だから私も,ここぞというタイミングで徹底し切る。
何もかも。
それが当たり前になるように。

□ 朝の会

▼ 1日の予定

2校時に運動会の全体練習。
朝の活動のチェックも。

 ・下駄箱のくつ
 ・ロッカー

誰でもできるが誰もがやるわけではないこと。
今日は「きれいきれい係」に出動を命じる。
『どうだった?』
と,感想を訊けばよかった…。

▼ 挨拶
▼ 日付け
▼ 今日の漢字

一昨日と昨日習った漢字から出題。
「夕」「千」「百」「村」「町」

私が毎回間違った漢字を板書してみせる。
間違っている箇所を黒板消しで消す。

『消しすぎるなよ(笑)』

が合言葉になった。
教室が笑いで包まれる。
ダチョウ倶楽部の「おすなよ!」さながら(笑)
ここでノッてこられる子がいればおもしろいのだが…
1年生は真面目にやろうとする。
一番いい加減なのは担任という図式。
最後の一人の子は,全て消して書き直した(笑)

クイズを出しながらミニネタも。
『千,百と来れば,次は?』

□Ⅰ 基礎 

▼ 四字熟語

40個。
いつもよりもテンポアップ。

▼ 慣用句

復習シリーズ。
ことわざの方が若干喰い付きがよい。
必殺技を繰り出す感じが強いからな(笑)

▼ 5マス計算

炎(ほむら)の10分間。
じりじりと全体のレベルが上がってきている。
一番速い子を相変わらずイジる。
『枠からはみ出したら電氣が流れます(笑)』
くすぐりまくる(笑)
他の子も刺激を受け,丁寧に進める。
「一つもはみ出してないよ」
「5個もはみ出ちゃった」
自己主張する子は,2パターン。
前者はちゃんとやれていますアピール。
後者は私もくすぎってほしいアピール。
あえて,クラスで一番速い子だけしかくすぐらない。
何となくその方がいい。

▼ 読み聴かせ『おひっこし』

まるで落語のような話。
読み聴かせのレパートリーにぜひ加えたい作品だ。
これはおもしろい。

たぬきさんの家の隣にきつねさんが引っ越してきた。
さっそく引っ越し挨拶で,あるものを持って行くが…
その後永遠と続くお返しのお返しのお返しのお返しの…
最後には…

実物投影機への写し方も絶妙だった。
後から見せたい挿絵がある。
さりげなく隠すことができる。
絵本の場合は,見開きで絵が全部観えてしまう。
お話の途中,でもだ。
だから,お話の一番ベストなタイミングで挿絵を見せてやる。
えぇーーー!!!
大興奮,大爆笑の連続だった(笑)。

途中,感想タイム。
時間の関係で近くの仲間と。
ものすごい熱量だった。

▼ 漢字スキル

練習のページ。
よみがな,なぞり,写し,隠し書きと進む。
丁寧に一文字一文字。

□Ⅱ 運動会全体練習

▼ 応援団の練習

コロナ禍バージョン。
声を発さずに,手拍子。
ウエーブは跳び上がるだけ。

応援団の型が決まっていない。
やれるなら指導をしてみたい。
いろいろな面においてうずうずしてしまう。

▼ 閉会式

整列は,小走りで行うことになった。
毎回変更点があがる。
修正しながら本番へ向かっていく。
あれこれと言われる体育主任を労いながら。

放送担当の子たちにも指導。
『声を大きくするんじゃなくて,お客さん全員に聴かせたいから自然と声が大きくなるんだよ』
多分,この子はこれで分かる。
ある子には私の真似をさせて読ませる。
原稿を最初から最後まで同じ調子で読もうとしてしまう。
“誰に向けて”伝えるのか。
一番はここだろう。

私が塾で指摘された点も同様だ。
「カメラ」の向こう側の,伝えたい相手を明確にすること。
全てはつながっている。

▼ おたよりノート

早めに終わったので,おたよりノート。
丁寧さを徹底させる。
強制されて書く文字だが…
丁寧に書けばうんと星がつく。
これが自然となってくれば…

□ 業間休み

事務処理。
…平穏な時間はすぐに崩れ去った。
「Rさんが転んで泣いています。近くの先生が保健室に連れて行こうとしても行こうとしません」
ため息を一回ついてから立ち上がる(笑)

私の姿を見るなり,Rさん復活。
おい(笑)
そのまま皆でバスケをする流れになった。
いや,1対全員のバトルだ(笑)
華麗なドリブル? で抜き去りながらシュートを決める。
子どもたちはそのたびに向きになって追いかけてくる。

□Ⅲ 国語科

▼ 計算プリント

たし算&ひき算。
10題ずつ。
今日もSさんのもとで。
1回目は,答えを口頭で言ってからよーい,どん!
裏面は,そのままスタートを切る。
1問目~50問目まで,やはり後半にしたがってタイムが遅くなる。
最初の10問目は,たし算もひき算も共に10秒を切っている。
つまり,何がいえるか?
練習すればできるということだ(笑)
後半の計算を集中的に練習させていきたい。

通してやるのが楽しみだ。
まだ楽しみはとっておく。

▼ 表現×解釈『おとうとねずみ チロ』

本文に即してどれだけ読めるか。
子どもたちは,全くと言っていいほど文を読めていない。
意味を掴もうとしていない。
この認識を変えたい。

冒頭から表現読み。
指導を入れてきた箇所は,それなりに読めている。
本題へ。

 A「おばあちゃあん……。」
 B「ぼくはチロだよう。」

2つの台詞。
どちらの方が大きな声で言うべきか?
意見が割れる。
子どもたちなりの理由づけが続く。
それはそれでよい。
子どもたちになりにチロに成り切っていたり,物語に入り込んでいたりするからだ。
ただし叙述に従わないと,とんでもない読み方になってしまう。

 A「おぼあちゃあん……。」
  チロは,ひとこえよびました。

 B まえよりもこえをはり上げて言いました。
  「ぼくはチロだよ。」

『まえよりとは,どの時ですか?』
まず,このことが分かっていない。
一昨日だの,3歳の時だのわけの分からない読みが続く(笑)
「     ……。」
ヒントを板書してやる。
やっと何人かがピント来たようだ。
“まえよりも声をはり上げて”
従ってBの方が大声になる。

例を使って体感させていく。

「ありがとう。」

『この後に続く文章によって,読み方を変えてごらん』

 A と,つぶやきました。

平氣で大声を出す輩がいる(笑)

 B と大きなこえでいいました。

子どもたちの期待に応えて後の文を変える。

 C とゾウより大きなこえでいいました。

先ほどよりもボリュームが上がる。
後に続く文章によって声の大きさが変わってくる。

 D とロボットのように言いました。

子どもたちには?(笑)
私がAから見本を見せていく。
いよいよロボット…
さらに変化球を投げつける。

 E と小さなこえでさけびました。

我ながらおもしろい球だ。
“叫んでいる”のだが,“小さな声”で表現しなければならない。
この一番を理解したらしく,皆小さなか声で叫んでいる(笑)
一体どんな状況なのだろうか。
さらと2,3語れるとよかった。
今度は,文の前につける。
どうせなら,Dくらいから前に切り替えるべきだった。
やりながらバランスの悪さに氣がついた。

 F とびあがって,えがおでいいました。

分かりやすいお題。
A「おばあちゃあん……。」
B「ぼくはチロだよう。」

再び立て続けに2つの台詞を表現。
ちょっと変えたかな。
もうひと超え欲しいところだ。

▼ 撮影『スイミー』

机を後ろへ。
赤い服に身を包む。
帽子も赤色。
みなで大きな魚のフリをする(笑)

「ぼくが目になろう」

で群れ,いやチームにスイミーが混ざる。
このシーンの撮影。
もっと臨場感を出すにはどうしたらよかったのだろう。


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