細分化とコマ送り

#実践記録  2021/05/17(月)

土曜日は「荒馬」「SOHRAN」の実技指導を受けた。
民舞に限らず,日々の授業でも生かせる視点が見つかった。
キーワードは,みっちゅ。

「細分化」「コマ送り(静止)」「感覚」

本日の授業の中でいくつか溶け込ませた。

6時過ぎ起床。
日曜日は休むどころか…
加えて夜更かし。
もっと躰を労わってやらないと。
最高の状態で授業するために。


7時過ぎに学校着。
放送器具の準備。
係の子たちへのメッセージ。
毎回,これ! という視点を一つ提示。
本日は「雨かもしれないからこそ」。

通信を2号分起案。
残りの2号は,学校でないと作れない関係で後回し。

□ アーサー・タイム

子どもたちを出迎える。
挨拶は,ぼちぼち。
氣になったのは,支度のスピード。
8時10分までに間に合わなかった子が7人…。
板書しておいた。
“急ごう”という氣がない。
別の言い方をすれば,状況によって自身を変えようとしない。
ここに問題意識がある。

一人,お休み。
先週も喉の痛みを訴える子もいた。
季節の変わり目で体調を崩しやすい。

朝学は,スキルノートの直し。
時間内に終わった子たちは,計算プリントか読書。
どちらでもよい。
『自分が賢くなると思うことをやってごらん』

□ 朝の会

▼ 挨拶

起立までに至る動作を細分化する。
私なら…
椅子に腰かけた姿勢から立つまで3歩。
歩数も意識させる。
遅い子は,無駄な動きが多い。

立つ前の足の位置も意識させる。
右か左かのどちらかを少し後ろにしておく。
すっと立ち上がりやすくなる。
ちょっとの差だが,微差こそ大差。

『足の指は使えてる?』
『上履きの中でぐにゃぐにゃ動かしてごらん』

立つまでの動作を細かく観るなら…
足の指にいくのは当然のことだろう。
今回の指導でもっとできることは「コマ送り」。
あえてスローで動かさせる…
1歩目・2歩目・3歩目と。
1動作でどこまでいけるか。
1動作のクオリティーを上げる。
「立つ」に至るまでの過程をもっと意識的に動かさせる。

が,ちょっとくどかったかな(笑)
さらっとこういう要素を入れる程度でよい。
私の試したい欲求が強すぎた(笑)
その証拠に「座る」まで細分化しにかかっている…
一度に全部は頂けない。

▼ 日付け

時刻の時には,5とび。
今日は列でも5とび。
我がクラスはちょうど30人。
1列5人なので,まんま教材となる(笑)

『5人目まで起立。10人目まで起立。…』

お休みの子の席には,私が座る。
『足が長すぎて,机が浮いちゃう(笑)』
「でかーい!」
とヤジが飛び交う。

▼ 輪郭漢字フラッシュ

漢字オンリー。
シャッフルして提示。
声の出し方を指導。
ここももっともっと細分化できやしないか。

▼ ことわざフラッシュ

この時間を楽しみしている子がいる。
一人が,そういう声をあげると全体としても空氣がよくなる。
好奇心旺盛な奴がグループに混ざると…
がらりと変わるのと似ている。

前のと新しいの。
私は安定のあまのじゃく対応(笑)
『どうせ,これは言えないでしょ~』
『なぜ言えるんだ!?』
子供は,教師を狼狽えさえるのが好きなので張り切る(笑)
新しい方もどんどん覚えていっている。
知らぬ間に。

▼ 音読「あいうえお」

主任が用意した詩。
本日から音読カードが始まる。
その3つの教材のうちの一つ。
時間の関係もあるが…
私は3つを一緒に配らない。
下手なうちに保護者に聴かれたくないからだ。
学校で十分にうまくなった教材のみを家でも読ませたい。
今年度は,そうした融通を利かせるのが難しい…

とにかく私の後について読ませる。
3回目で,今度は私と一緒に読ませる。
“真似”させる事を基本とする。

▼ 音読「さとうとしお」

今度は,逆をつく。

『真似してはいけません。私がどんな読みかたをしても,君たちは正しい読み方をしてくださいね。釣られちゃダメだよ』

本文にはまるで書かれていないことを読み上げる。
子どもたちは惑わされずに文章を正しく読んでいく。
…自然と正しく読もうとする(笑)
爆笑しながらも,音読は真剣に。
弛緩と緊張のバランスがよかった。

▼ くっつきの「は」

ドラゴン桜の言葉を使うなら…
「言葉の暗黙知」
くっつきの「は」を感覚的に掴ませる。

連想言葉をひたすら繋げていく。
怪しいのもあるが,皆で意見を出し合った。

 そらはあおい。
 あおいはみず。
 みずはつめたい。
 つめたいはこおり。
 こおりはかたい。
 かたいはいし。
 いしはすな。
 すなはビーチ。
 ビーチはうみ。
 うみはさかな。
 さかなはさめ。
 さめはきば。
 きばはアフリカゾウ。
 アフリカゾウはアフリカ。
 アフリカはどうぶつ。
 どうぶつはキリン。
 キリンはレモン。
 レモンはすっぱい。
 すっぱいはラディッシュ。
 だいこんはしろい。
 しろいはくろい。
 くろいはくれよん。
 くれよんはレインボー。
 レインボーはにじ。
 にじはにじゅう。
 にじゅうはにじゅうとび。
 にじゅうとびはにじゆうとび。

27コンボ。
楽しいひと時であった。

▼ 表現読み『とん こと とん』

今度は真似させる。
大げさな表現。

□Ⅱ 運動会練習

1・2年生合同にて。
「デカパン競争」
入退場+バトンを使った競技。

1年生では徒競走練習も。
スムーズに動けるようになってきた。
が,鍛える要素が少なすぎる。
この程度なら1週目から運動会は流せる。

早めに終了。
Yさんを連れて帰る。
着替えが終わった子から図書室に行かせた。
ちょうど本を借りられる時間のため。

□ 業間休み

放送係との打ち合わせ。
当日の担当割り振り。
その後は,練習。
6年生の3人の読みはよく分かっている。
問題は,5年生だ。
その子の課題と強みを伝え,練習してくることを伝えた。

□Ⅲ 算数科

▼ トランプ神経衰弱「10」

ここでも細分化して見せる。
トランプの取り方。
さっと取れない場合の対処法。
また,めくる時の考え方。
できる子たちが無意識にやっていることを意識にあげる。

3分間の記録がどんどん上がっている。
カードさばきがよくなった証拠。

▼ 7の合成分解

教科書を使って進める。
サイコロの目の組み合わせで,7をつくる問題。

『サイコロを振ったことがない人?』

3人いたので,その子たちに振らせてやる。
彼らが出した目に何を足せば7になるか?
ちょっとゲーム要素を入れつつ合成分解を押さえる。

その後は点つなぎ。
さらには復唱。
「7は3と4」
「3と4で7」
など。
穴埋め形式でも出すようにした。

『7は,4と?』
『好きな食べ物は?』
『4と3で?』
『7のつく食べ物は?』

間に余計な質問を挟む(笑)
こうすることで脳が忙しくなる。
そんな中でもぱっと答えを出せるかどうか。
ペアでも先生役と解答者とに分かれてやらせる。

この口頭でのトレーニングはめちゃくちゃ有効だ。
ほんの数分でどんどんできるようなっているのが分かる。
「問題形式」でぱっと答えさせるのがいい。
すぐに正しい答えも確認できる。
だんだんと回路が繋がっていくのが分かる。
今年度も口頭での検定に取り組もう。

▼ 5マス計算「2~10の合成分解」

まあまあ火がついてきている。
家でやってくる子も何人も。
支度が終わった後にすぐに取り組む子も。
前向きになってきたところで,翼を授けたい。

休み時間になってもほとんどの子が追究…
15分近く問題と向き合っている。
驚異的な集中力である。
次の時間までツッコむことになった。

□Ⅳ 国語科

▼ 手紙の配付

先週の反省を生かして。

▼ 音読カードの使い方

「あいうえお」の詩の続き。
今度は自分たちだけでも読めるか。
その後は,指定されたページの音読。

発見したことを伝え合う単元。

例文が載せられているが…
あまりおもしろくない。
私の方で問題を出す。
1問目は,つばめ。
2問目は,くも。
3問目は,バナナ。

ポイントは,答えを言わせずに質問させ続けること。
どんどん輪郭がくっきりとしてくる。
3問目の際には,「甘いですか? すっぱいですか?」という質問が出された。
これを価値づけた。

『なぜこの質問がよかったと思う?』

近くの人たちと話し合わせたが,子どもたちはよく分からないようだ。
私が図解しながら説明する。
その他,答えを導き出すための推論の仕方。

▼ 読み聴かせ『ネコヅメのよる』『私はネコが嫌いだ』

ネコシリーズ2本立て。


5分前に授業を終了。
給食準備へ。

□ 給食

チーム1班もなかなかの働きっぷり。
成長が見られる。
自分から動き出す子が増えた。

□ 昼休み

あれこれと事務処理。
スキルノートの直しで,何人かのお相手。
最終的には,私含めていつもの3人。
RさんとYさんと私。
部屋とYシャツと私にみたいになってる(笑)

よく分からないが,この怪しい3人の仲が深まっている。
『昨日はラブラブしているところを見られたからなぁ』
会話が可笑しい。

□ 掃除

Yさんは…
6年生でも手に負えるわけがない。
だからこそ,私が指導すべきはお兄さんとお姉さんの言うこともいかに聴かせるか。

□Ⅴ 生活科

▼「ん」「す」のつく言葉探し

それぞれ4分制限で言葉を出しまくる。
全て私が板書する。
「ん」は32個で,これまでからすると新記録。
「す」はさらに記録更新で37個。

数えながら読ませる。

▼ スキルノート

先ほどの2文字のなぞりと写し書き。
10分間時間をとっているが…
スピードに差がある。
何人かはまだまだ指使いが絶望的だ。
鉛筆を持たないアプローチも必要そうだ。

▼ 帰りの用意
▼ アサガオへの水やり

2日先に蒔いた1組は,芽を出し始めている。
我がクラスも今週中には?
水やりの目安は,鉢から水が漏れ出すまで。
花屋のおっちゃんから聴いた情報。
会話を通して教えてもらったことは抜けないな。

▼ 上り棒と雲梯

時間がちょいと余ったので,躰を動かす。

矛盾しているのだが…
運動会練習期間中の方が運動能力が下がると思っている(笑)
“鍛える”意識がまるでないからだ。
体育科の教科として機能していない。

だから,隙間時間を見付けては鍛える。
「あっ,この前より上に登れました!」
こういうことはやるからこそ生まれる事実だ。

□ 放課後

▼ 下校指導
▼ 出張

小中一貫の話し合い。
道徳。
記録係を買って出る。

▼ 事務ワーク

戻ってから通信の続き。
休みだった子,Yさんのお宅へ電話。
その他雑多な仕事。

今週は,雨予報…。
本番やいかに。


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