業務の対象を分析して明確にする場合、いわゆる民間会社と行政の違いとしては、民間は市場を考えるが、行政はあくまで市民の個々の状況を考えるということがある。
行政需要において市場だけを見てしまうと、様々な事業を企画しても、それらが個々の幸福の醸成には全くつながらなくなってしまう。
今でも行政は民間のように定量分析を駆使してマーケティングを行うべきだと主張する人もいるが、そもそも数字というものは、見定めるべき個々の特徴を捨て去って量だけに注目しようとするものなので、やはり個々において定性的に状況を把握することが行政に求められるべきことなのだ。
じゃあ記述式のアンケートを取ればいいのかということだけど、その結果をまた定量的に扱うだけでは住民個々の顔は見えなくなってしまうのだ。