オタク・陰キャ論 〜生存戦略としての自己卑下〜①
「私はオタクであり、陰キャである。」この一言には本来強烈な自己卑下の意味が含まれている。いや、含まれているべきだった言葉である。最近、「オタク」を自称する著名人やアイドルを見かけることは珍しくなく、周囲で陰キャを自称する人も増えてきただろう。2024年現在、私は17歳である。丁度「陰キャ」という言葉が生まれ、浸透するまでの流れを学生として肌で感じた世代になるわけだ。「オタク」に関しては生きているのか死んでいるのかわからない状態であり、我々はこれら2つに代わる「何か」を探してい