東京五輪🏊♂️萩野公介選手の決勝レースと北島康介のインタビュー
連日テレビが忙しい!東京オリンピック2020。
私は、競泳の200m個人メドレー決勝の萩野選手の泳ぎ、そして競泳界のレジェンド北島康介さんからインタビュー映像にグッときました。
2016年、リオデジャネイロオリンピックで金メダリストとなった萩野公介選手。
小学生から水泳を始め、ジュニアの頃からライバルの瀬戸大也選手と、数え切れない数のレースを共に戦ってきました。
ここから彼の競泳競技人生は始まりましたが、北島康介さんのインタビューは、「人間萩野」としての、これまでのストーリーを感じさせるインタビューでした。
萩野選手には、リオ五輪金メダリストとしての重圧や、他人には分からない苦しみがきっと沢山あったのだろうなと。
そして一番の原点である「泳ぐことが好き」という純粋な気持ちを感じながら、夢の舞台で、戦友の瀬戸選手とまた泳げたことが、ただただ嬉しかったんだろうなと。
一度は競泳を嫌いになりかけ、平井コーチに、はじめて「辞めたい」と辛い胸の内を打ち明けた2019年。
想像でしかないけれど、きっと萩野選手は色々と一人で抱え込み、自分に対して厳しく課して、結果を出さねばと色んなものを背負っていたんだと感じました。
彼のレース後の解き放たれて安堵した表情や笑顔を見て、心の底から、お疲れ様でしたと声をかけてあげたいなと思いました。
北島康介「泳ぐことは好きですか?」
萩野「好きですね、はい。好きでした(笑顔)」
北島康介「肩の力ちょっと抜けましたか?」
萩野「はは(笑顔)だいぶ抜けました(リラックスした表情)」
二人「(お互いを見ながら)ははは」
北島康介「良かったね」
萩野「はい。ありがとうございます」
北島康介「ゆっくり休んでください」
今回のレース、インタビューで萩野選手はこうも語っていました。
「キャリアの最後の方になって、やっと水泳の楽しさに気づけた。最終的に望んだ結果には全然ならなかったですけど、結果とかよりも何よりも大切なことに僕はもう気づけたので、良かったなぁって思います(安堵した表情)」
この素直な言葉や彼の姿勢を見て、思わず涙してしまいました。
彼の「水泳を諦めなくてよかった」と語っている柔らかい笑顔を見て、本当に本当に良かったねっていう気持ちになりました😢
ここまでやってきたからこそ感じられたことが、きっと彼の中であったんだろうなと思います。
共に平井コーチ門下生として泳いだ北島康介さんからの決勝後のインタビュー。
インタビューアーという立場として、しっかりと質問しながらも、選手の口から語られる言葉に、時折「うん」って、優しい相槌を打ったり、涙を堪え言葉を詰まらせたりする北島康介さんにも、胸打たれるものがありました。
今回の萩野選手からの学びは、「自分の本音を大切にする」こと。
誰かのために、応援してくれる人の期待に応えられるように、そうやって頑張ることはとても素敵なことだし、きっとパワーにもなるのだろうけれど、潰れてしまうのであれば、それはしんどいと思います。
純粋に「自分はどうしたいのか?」という自分の本音をちゃんと省みてあげることがやっぱり大事なんだなと思いました。
たくさんの「ある」に気づいた萩野選手は、きっと五輪のレースを泳ぎきり、心からの幸せを感じる事ができているのかなって勝手に想像しています。
予選から準決勝、そして決勝までの彼の泳ぎを通して、萩野選手が自分自身を取り戻す過程を見せてもらっているような気がしました。
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