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恋愛詩:夜のピアノ

夜が囁く自由をやろうと
手を差し出すと孤独をくれた
もう持っていると答えると
それとは別物だと言う
天上人のものだとさらに言う
それは誰?と聞くと
あの人のだと教えてくれた
じゃあ貰っておくよと答えると
夜はピアノを弾いてくれた
月が指揮して星が踊り出した気配がする

旋律に涙したところで目を覚ますと
突っ伏していた机上に倒したままだったはずの
音楽家の亡き彼女との写真を入れたフレームが
立っていた
フリーテーマ「夜のピアノ」

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