恋愛詩:#優しい言の葉[お題]揺
子供達の去った日暮れ
公園のブランコを一人
漕いでいると思い出の
景色も揺れた
好きだと言われた店内
初めて手を繋いで歩いた繁華街
喧嘩して一人タクシーの
車内から見た流れるネオン
手作りしたチョコレート
そして患者のいなくなった
病室で揺れるカーテン
「そこのブランコに座ったまま
泣いてるお嬢さん大丈夫?」
夜に犬の散歩をしてるお爺さんが
声を掛けてくれた
「すみませんもう大丈夫です
吹っ切れました」
と涙を拭いて少しだけ漕いだ後
えいっ!と呟いて飛び降りた
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