ホラー短編[呟怖お題]猫目婆
猫共が勝手口をカリカリして私を呼んでいた。近所の婆さんに餌を貰っている野良達だ。ついて行くと彼女が縁側で倒れており急ぎ救急車を呼んだ。数日後一匹が呼びに来たので行くと屋内から婆さんとおぼしき声がして待たされた。しばらくして襖障子が開き、お礼の品だと綺麗な反物を手渡されたが、チラと合った目が猫のものでギョッとした。その後、人伝に婆さんは退院できずにあのまま院内で息を引き取っていた事実を知った。
猫共が勝手口をカリカリして私を呼んでいた。近所の婆さんに餌を貰っている野良達だ。ついて行くと彼女が縁側で倒れており急ぎ救急車を呼んだ。数日後一匹が呼びに来たので行くと屋内から婆さんとおぼしき声がして待たされた。しばらくして襖障子が開き、お礼の品だと綺麗な反物を手渡されたが、チラと合った目が猫のものでギョッとした。その後、人伝に婆さんは退院できずにあのまま院内で息を引き取っていた事実を知った。