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ブルー・オーシャン戦略

みなさんこんばんわ😊

MORISISです!

今日は「ブルー・オーシャン戦略」という著書の内容を紹介していきます。

本書ではライバル同士で激しく競争する市場を、限られた餌の小魚(顧客)を多数のサメ(企業)が食いあい真っ赤な血に染まる海にたとえて「レッドオーシャン」と呼んでいます。

一方でライバルなき新市場を、真っ青な海にたとえて「ブルーオーシャン」と呼んでいます。

本書はこのブルーオーシャンをつくる方法を具体的に示した一冊です。

2005年に初版が出版されるや大ブームになり、「ブルーオーシャン」「レッドオーシャン」は一般用語になりました。
本書がヒットしたのは、ライバルなき市場を「ブルーオーシャン」という分かりやすい言葉で表現したことも大きな要因でしょう。
今回紹介するのは初版の10年後に出版された新版です。

私たちの周りには、電話・自動車・コンビニ・スポーツクラブなど、実に様々な商売があります。
そのほとんどは100年前には存在していませんでした。
この30年間でも、スマホ・ネット通販など、30年前には想像もできなかった市場が生まれています。
さらに30年後には今は考えられない無数の市場が生まれているはずです。

これらは例外なくブルーオーシャンとして生まれます。

このブルーオーシャンをつくるにはパターンがあり、本書ではQBハウスを例に考えていきます。

まずあなたが男性ならば、月1回くらいのペースで理髪店に行くはずです。
髪を切る時間は正味10分程度なのに、どの理髪店も時間がかかるし、料金も高い。洗髪、乾燥、蒸しタオル、整髪料、肩揉み、中にはお茶を出す店もあります。
「髪を切ってほしいだけなのに」と思いつつ、1時間の散髪で3000円〜5000円払っている人も多いでしょう。

QBハウスの創業者、小西国義さんも「なぜ長時間拘束されなければならないのか?」と疑問を持ちました。
調査すると、男性の3割以上が同じ不満を抱いていることがわかりました。
小西さんば「これはいける!」と考えてQBハウスを創業しました。
QBハウスは、洗髪、乾燥、整髪料、肩揉み、お茶などのサービスは一切やめて、髪のカットに特化しました。

しかしカット後の毛クズが残ります。
そこでエアーウォッシャーというシステムで、空気で毛クズを吸い取るようにしています。
おかげで水回り工事不要で出店できるようになり、出店コストも下がりました。
さらに店舗の外に信号機で空き状況を表示することで予約担当も不要にし、料金を1000円に下げました。

現在、店舗数は500を超え、理容業界が衰退し続ける中、成長し続けています。

ブルーオーシャン戦略に沿って、QBハウスの戦略を見てみましょう。

①一般的な理髪店の戦略を把握する
ここでは顧客視点で理髪店を選ぶ基準を洗い出します。
これを「顧客視点の競争要因」と呼びます。
価格、予約担当、各種サービス、ヘアトリートメント、衛星、待ち時間短縮、ヘアカット時間短縮。
これらの要因を横軸に取り、それぞれ顧客から見たレベルを「低い」から「高い」でスコアを付け、曲線で結ぶと、一般的な理髪店の戦略が分かります。

このように戦略をまとめた図を「戦略キャンバス」、戦略キャンバス上に描かれた曲線を顧客に提供する価値を示すことから、「価値曲線」といいます。
価値曲線を見れば、街で見かける理髪店はどこも似たような戦略であることが一目瞭然です。

②「4つのアクション」を考える
業界の価値曲線を把握した上で、次の問いへの答えを整理し、アクション・マトリクスをつくります。
Q1: 現業界で常識になっている要因のうち、何を取り除くか?

Q2: 業界標準と比べ、思い切り減らすべき要因は何か?

Q3: 業界標準と比べ、大胆に増やすべき要因は何か?

Q4: 現業界でこれまでに提供されていない、新たに創り出すべきものは何か?

③新たな戦略キャンバスを描く
新たな自社の価値曲線を描いていきます。
曲線の形の違いで、顧客から見ると、一般的な理髪店とQBハウスでは提供される価値がまったく違うことがひと目でわかります。

このようにブルーオーシャン戦略では、ライバルの動向を細かく調査分析しません。
代わりに業界全体の戦略を把握し、従来とは異なる考え方を見つけ出そうとします。
木を見ずに、森を見る」ということです。

既存のライバルに勝とうとするのではなく、あくまで顧客視点で考えて、顧客にまだ提供されていない高い価値をつくり出す一方、業界の常識を大胆にやめ、低コスト化も同時に実現するのです。
言い換えると、価値構造とコスト構造の変革なのです。
QBハウス創業者の小西さんはあるメディアの取材でこう語っています。

「なんだか目の敵にされていますが、既存店の息の根を止めようと思ったことなどありません。」

ブルーオーシャン戦略の考え方は、ライバルがいない新ビジネスを起こす大きなヒントになるはずです。

最後までお読み頂き、ありがとうございます😊

では✋

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