コンビニは贅沢
最近は仕事の関係で会社や企業、商店の人や情報に接することが多い。自分の知らない言葉や用語も多く、そのせいか最近は「税務」「会計」「簿記」「士業」「監査」などに興味が湧いている。
「お金」というと汚くて、生々しいイメージになりがちだが、誰しもお金を使わずに生きることはできないので、お金に対して敏感になることは至極当然のことだ。「お金」と賢く付き合うマネーリテラシーを身に付けたいと切に願う。
さて、最近ある動画を観たがその中のある言葉が印象的だったので紹介したいと思う。
これは美容室を多数経営する山下誠司氏のチャンネルである。今でこそ年収1億円、フェラーリといった豊かな生活を送っているが、そんな山下氏も下積み時代は極貧だったそうだ。
特に注目したいのは7:54あたりからの話だ。
「コンビニなんかいきませんからね」
「コンビニは緊急事態のときだけです」
「基本はスーパーで買う」
「コンビニは贅沢ですよ」
「今もコンビニ行くのは気が引けますね」
年収が1億ある今でもコンビニには基本的に行かないという趣旨の話が出ている。この徹底ぶりは経営者として尊敬できる。1円の積み重ねというモノを強く意識されていることがよくわかる。
ここで改めてコンビニとは何なのだろうか。私も記事の中ではコンビニを極力使わないということを何回か書いている。そして実際、コンビニにはコンビニコーヒーを買うくらいでしか行かない。なぜなら品物が高すぎるからだ。
こんなことを言っているが、「コンビニが悪」だということではまったくない。コンビニは別に法を犯しているわけでも、反社会的勢力でもない。むじろ我々の生活に「便利」をもたらす存在である。
だが、コンビニはその利便性(駅の近く、24時間営業、新商品の販売など)がゆえに品物の代金が高い。スーパーでは80円で買えるジュースが150円で売られているセカイだ。だがその代金には誰も文句は言えないし、ぼったくりだとは思わない、なぜならコンビニを利用する誰しもが利便性を享受していることを強く意識(無意識下においても)しているからだ。
また山下氏の言うようにその商品代金からすると「コンビニは贅沢」である。しかし多くの人がそれに気づかないのはコンビニは「希少性が低い」からだ。
一般的に「贅沢」なコトやモノは「希少性」が高い。誰しもが「贅沢だ」と感じるときは日常にはあまりない経験や消費であることが多い。日常的にあるものは「当たり前」になってしまうからだ。
だがコンビニは至るところにある。コンビニの対面にコンビニがある場所もある。そうコンビニは乱立しているため希少性を感じづらい。このコンビニの店舗の多さが「贅沢≒希少なコト・モノ」という認識を狂わせるのではないだろうか。
そう考えると確かに「コンビニは贅沢」と考える人は少なくなってしまう。何も考えずにコンビニで高い代金を払い続けるのだ。その事実に気づけた人は少しマネーリテラシーがアップしたと考えてもよいだろうと思う。
24時間贅沢できる
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