2016年初代オリジナル12弦ベース製作!
この記事は2016年に製作した12弦ベースをまとめたブログ内容を、2020年に少し加筆したものになりなす。
2016年のブログはこちら↓
2016年8月27日
超多弦ベースの流れが来ている!(一部で&俺の中で)
ということでまた変なの描き始めたぞい(←※2020年:たしかこのデザインはポットベリーがベースだった気がする)
9月1日
いろいろパーツ購入さすがに3本とかになるとダブルロッドは重たい
9月1日
ジャンボフレット60cm8本
24本売りとかだと今回は絶対打てない
あとこっちのほうが経済的
9月2日
ダンボールで指板の草案。ジャズベと比べるとヤバいデカい!
9月2日
ゴツい!ボディとヘッドデザインは後で
9月5日
木材でござる
シダーだよ(←※2020年:多分杉)
9月9日
7本プライするのに4日かかった
4本
6本
7本
9月10日
12弦の設計での壁1。市販の弦(ギター弦)が短い(まぁ設定スケールによるんだけど)
なんとか市販のギター弦使えないかしら?と無い頭を回転させる。
まぁファンフレは確定で、可能な限り弦の限界長を攻めるしかない。
よし、基準となるセンターをずらそう!(コペルニクス的転回)
センターを指板センターじゃなくて7弦上(というかハイ側)に移動させるとハイフレットの角度を緩やかにできる
横の赤線が指板センター
赤の斜線が指板センターを基準にファンフレ打った時のローとハイの角度
青い線が7弦を基準に打った時の角度。赤青がクロスしてる点が7弦の位置
紫がノーマルで打ったときの12F位置。黒が指板センターでファンフレ打った時の12Fと24F。赤が7弦上で打った時の12Fと24Fの位置。どう考えても赤が弾きやすいし弦の長さを活かせる
そして、それを踏まえて全体のラフ
9月12日
表面をRJもといまな板にする簡単なお仕事
シダーは鉋が気持ちいいね
9月13日
設計の壁2
ペグをキツキツに設置してもヘッドがデカ過ぎてやっぱり市販の弦(ギター弦)が短い(まぁ設定スケールによるんだけど)←2回め
なんとか市販のギター弦使えないかしら?と無い頭を回転させる←2回め
よし、基準となるセンターをずらそう!(コペルニクス的転回)←2回目
センター(赤線)からずらす事で弦自体の長さ(7弦)を変えずにスケールだけを伸ばすという錬金術的なアレ
9月14日
あーでもねぇこーでもねぇゆーてボディのデザイン考えるの楽しい
9月15日
設計した三角形を元にヘッドデザインを考える
なんかイカっぽいな(笑)これは後で変えよう
9月16日
ピックアップの位置決めとロッド溝の位置決め
ロッド溝はピックアップと干渉するからあべこべに入れる
なんかピックアップ平行じゃなくね?と見えるのはファンフレの延長線上に合わせてピックアップを設置してるからでハイ側に若干広がってるのだ
9月16日
マスキングできた。おいおい!テープ斜めってるじゃねーか!(笑)は大丈夫。計算の内。ネックはハイに行くほど太くなるもんだ
9月17日
マスキングにそってヘッドとネックを荒整形
腰が砕けるぅ!(このあと腰痛で湿布のお世話になります)
とりあえず荒整形はこんな感じで終了
フェンダージャズベとの比較
フェンダーのナット位置の幅が約38ミリに対して12弦は110ミリ
9月19日
ロッド溝掘ったり(←※2020年:お!この頃は高儀EARTH MANだ!)
ヘッド切り出したり
ピックアップキャビティも
9月21日
みんな大好きハードメイプル材(←※2020年:この指板材は実は特注だったのだ)
9月21日
ネックサイドの切り出し(←※2020年:16年はまだ手ノコだ。。。)
ヘッド周りも
イカっぽいな変えよう
9月22日
指板。今回は指板もセンターをズラしてる。非対称ネックならぬ非対称指板。ボディー側に向かと広がっていく角度がロー弦とハイ弦で異なるって仕様。これでハイ弦ハイポジのアビリティが向上する(はず)。こういう設計が実際に楽器業界にあるかは不明
さてここで重要なことの一つ
この12弦ベースのスケールは
12弦側89cm、1弦側72cm。
(※一般的ロングスケール約86.4cm、一般的スーパーロングスケール約88.9cm、一般的ギターロングスケール約64.8cm)
これはフレットの間隔
9月22日
定期的にパーツ配置して確認する&モチベーションを保つ。ボディーデザインもゆるゆる詰めていく。しかしボディーデザインって難しいしやってるとゲシュタルト崩壊する
9月23日
雨だけど指板加工。冬になる前に完成させたいんじゃ
9月23日
ハードメイプルは堅い
切り終わった。腰が。(←※2020年:ツライ、、、)
9月23日
確認&モチベーションを保つ作業
9月24日
ヘッド裏のアレの荒削り。どういうデザインにしようか迷った線がいくつか
とりあえずこんな感じで。あとは仕上げで傷を消す
9月24日
指板エンドが24Fに対して平行で、フロントピックアップがファンフレピッチでザグってあるから指板エンドから見るとピックアップが傾いてる
しかもややこしいことにリアピックアップはファンフレピッチではなく、フロントピックアップに対して平行ザグりというなんとも紛らわしい仕様
9月26日
ヘッドのところのアレ。
9月27日
ロッド溝とか再確認しつつ、ザッとサンディング後、指板貼りあわせ。曲がって接着されたらエライことなので指板貼りはかなり慎重に(←※2020年:クランプだいぶ増えたね。でもまだ足りてない)
9月29日
ウィング製作。桐。
桐ホワイトウッド桐の3プライ。これは中材のホワイトウッド(←※2020年:いわゆるスプルース)
カット終わり
10月2日
ネックシェイプの荒削り
10月3日
ちょっと休憩 ヤスリの振動で指が麻痺気味に
今日でネックヘッド周辺の荒削りを終わらせたかったけど無理やった
10月4日
んんー!1フレットで握れない!(笑)
10月4日
ネックヘッド周辺の荒削り終わり
10月4日
定期のモチベあげる作業
10月7日
ウィング荒削り終わり
コントロールザグり決めていざ本体と接着
10月7日
ポジションマークも埋める
10月8日
フリーハンドザグりのレベルが上がった気がする
10月8日
ロー弦側のウィング接着。クランピングが変
10月9日
ハイ弦側のウィングも接着
10月10日
ペグの穴開けと仮設置。見た目正直キモい(笑)でもわりと設計通りにペグがキツキツに収まって満足!手作業だから加工精度は低いけど
10月11日
ウィングのはみ出してる部分を鉋でフラットにしてくよ!
表面終了。
裏面もやるよ
カッタウェイの加工とスルーネック特有のネック付け根の人間工学的なアレ(名前は知らない)の途中経過
そしてモチベあげる作業! それっぽくなってきたぞい!
10月12日
名付けてファンドブリッジ!シングルブリッジ同士が平行ではなくとある間隔で扇状に開いてたり閉じてたりする。これをすることで平行設置時より弦間ピッチを抑えることができる!(画像はイメージで正確な扇間隔じゃないよ)
10月12日
位置決めて設置完了!ファンドフレットならぬファンドブリッジ!利点は省スペースで弦間ピッチがある程度好みに決められることかしら?
10月13日
ボディーとネックの接合部分(接合ではないけど)の人間工学的なアレはこんな感じにしてみた。そしてちょっとお勉強、この人間工学的なアレの部位の名前はヒールと言うらしい!ヘェ〜!
10月13日
そして本日のモチベ以下略
10月14日
絶対2ミリの溝切るマンでフレットの溝切るよ!
半分!
フレット溝切り終わり!
10月14日
尻尾というか余りというか、なんていうのかわからないボディーエンドのアレを取るよ!(←※2020年:今でも何ていうのかしらない)
のこぎりIN!
完了!
そして一気に面取りまでやっちゃう。
いよいよ形が出来上がってしまった。
次回以降の工程はサンディングへ、頃合いを見て指板だけクリア吹いてフレット打つ予定。(←※2020年:今見るとナチュラルもいい感じする)
10月16日
ざっくりサンディング終わったのでステインを兼ねた目止め作業。
10月19日
サンディングが終わってメインカラーをいれ(といってもステインだけど)トップのクリアを吹いてる。表面と裏面はアクリル、サイドはウレタンというなんともあれな塗り方をする
1時間おきに1回×3。今日はここまで。数日放置の後、ラッカーの痩せを見つつサンディングからの2回目の塗装へ
表面はすぐ乾くので風通しの良い所で陰干し?シンナー臭が取れる程度に陰乾燥させる。と言うか背景が田舎過ぎる!田舎はいいぞ!静かで!SB69見ながらザリガニ釣りができるんだぞ!
10月20日
天気がイマイチだったのでフレットでも切り出すかーと作業してたらいつの間にか12フレまで打ってしまっていた! しかしフレットのアールを逆に緩くし直さないといけないのは斬新な作業
10月21日
フレットエッジ処理のここ面倒いあるある
10月22日
クリア2回目。4回くらいやろうかと思ったけどこれでいいかなぁなんて。
10月25日
サーキットのチェック。
線材が新品でうねうねしてる時点でお察しピックアップ。
そしてコントロールの線材が3本一体の線材でプリアンプもお察し。
回路はフロントリア共にシリーズでマスターボリュームでパラレルになる。
まぁ簡単にいえばジャズベと一緒(但しパワーは3倍)
10月25日
アース線
10月27日
サーキットをプレートに組み込むわよ!
コントロールはマスターボリューム ブレンド ロー ハイ の2EQ4ノブ仕様。(後に後悔する)
10月28日
アース配線。量が半端ねぇなマジで
10月29日
ピックアップのシリーズ配線。仕組みは単純。
10月29日
導電塗料ぬりぬり。アースは大事。
10月30日
ぴっきゃっぷ組み込み中。
この後、サーキットを仮付けして回路チェックしてたんだけど、ノンメーカーのプリアンプがクソ過ぎて(出力かなり弱い。←パッシブ以下、その少ない出力が既に歪んでいる状態)樹脂で固めてある回路だから有無を言わさずゴミ箱へ。
全く、ゴミを売るんじゃないよ(^ ^)
10月31日
中華クオリティキター!\(^o^)/毎回毎回さらっと違うネジを一本だけ混ぜるあたり(笑)
10月31日
文字通りのブラックボックスなベースプリアンプからサクッと作ったバッファ(ブースター)アンプに交換
↓
10月31日
組み込み!そして組み込み!あとナット作ってフレットすりすりしたらとりあえず弾けるんじゃないか!?
11月1日
フレットすり合わせからの仕上げまで。
すり合わせでフレット打ちの未熟さが露呈して1人で反省しつつ溝ヤスリをかける。
このヤスリは特殊で代用品がないから買わなきゃいけない。
仕上がったら水研ぎからのコンパウンドでピカピカで終了!
11月2日
ナット製作。さすがに長さが足りないので継ぎ骨で。(継ぎ骨?)
本日はとりあえず長さを整えるところまで。
てか今になってコレは継いでる時点で牛骨である必要があったのかちょっと疑問。
普通に木材とかプラの一本でナット作った方が良かったんじゃ・・・
11月4日
ナット固定のために弦をゆるく張る。
んーなんか完成間近で微妙な気がしてきたぞい。
たぶんこのままだと4弦と9弦鳴らない(笑)やっぱ妄想だけで設計すると色々難点があるな。ちゃんと数字とって設計しなきゃだ!(後の祭り)
11月5日
チューニングが決まらん!レギュラーで4度チューニングだと弦が切れるし、1音下げ4度でも切れる。コレは変則チューニングか・・・?あ、心配してた音量のバランスは意外に大丈夫だった!んーチューニングが決まればあとはセッティングのみなのだが
11月06日
12弦ベース完成。
12弦ベース、89cm〜72cmのファンドフレット。
2016年8月27日開始〜11月06日完成。
総額
51787円でした!
2017年2月14日
というわけで、例の12弦は本日よりBEADGCFB♭E♭の9弦へ改造するよ。コレがこのスケールで張れるギター弦のゲージの限界だったので。
2020年
さぁ2016年11月に完成した12弦ベースは2017年2月には9弦ベースに改造されます。その内容は次回記事で!