ailes07流パーティ作成術

お世話になっております.aile07です.充実したGBLライフをお過ごしでしょうか.本記事では私のパーティ作成術について共有します.

GBLでは,実際のバトルのプレイング(選択や行動の質)だけでなく,基盤となるパーティ構築が勝敗に直結します.
また,最近のGBLでは特殊リーグなるものが存在しており,非常に短期間で最適なパーティを見つけることが望まれます.

私はこれまで様々な環境下でたくさんのパーティを作成してきました.
特に,特殊リーグでは卓越した記録を残していると自負しています(S6ではホリデーカップ世界42位,ラブラブカップ世界11位を達成).

そこで今回は,パーティを作成する際の基本的な考え方や、自分で0からパーティを作成する重要性,楽しさを共有することで,本記事の読者が1人でも多く各人の目標を達成できたらいいなと考えています.

Youtubeの動画を見るようにお気軽に読み進めていただけると幸いです.

☆パーティ作成の流れ

まず,本記事のメインテーマであるパーティ作成の流れを示します.
順を追って詳しく説明していきます.

パーティ作成の流れ改

  1. パーティの計画

まず始めに,パーティコンセプトを決めます
ざっくりとしたイメージで構いません.例えば,特定のポケモンを活躍させたいだったり,出し勝ち率が高いポケモンを初手で使いたい,格闘タイプを封殺したい,高SCPのポケモンで固めたい,流行りのパーティをメタりたいなど色々自由に考えます.また,これらを併用することが多いです.

この段階でパーティの軸となるポケモンを1匹決めておくと良いでしょう.

  2. パーティの作成

   2.1. ギミックの作成(軸ポケモンの相棒の選定)

次に,パーティコンセプトを実現するギミック(仕掛け)を作成します.
例えば,コンセプトが「チャーレムを活躍させたい」であれば,チャーレムが苦手なマリルリやゴーストタイプを呼び,かつ悪タイプや鋼タイプを呼ばないポケモンを引き先として選定します.また,初手にチャーレムを置いて対面を取りにいく構築を作ってもいいかもしれません.

パーティの構成[1]は色々ありますのでアイデアは複数出すことが多いです.ダメな案は後半で蹴り落とすだけなので,とりあえず色々考えてみましょう.場合によってはこの段階で「パーティの計画」に戻ってコンセプトを少し変えたり,追加することもあります. 

ここまでで,パーティのうち2匹が決まっている状態になります.

   2.2. 最後の一匹の選定

2.1.で選定した組み合わせの弱点(単に相性補完を整える限りではない)を埋め合わせてくれる最適なポケモンを選定します.特定のポケモンで詰むことがないように注意して選んでください.

重要なことは出し勝ち時にきちんと勝てるか,出し負け時に捲り筋[2]はあるかの2点です.特に後者がレートを伸ばす鍵であり,出し負け時に拾える試合の数を少しでも増やせるようなパーティ設計が大切になります.

   2.3.最終チェック

作成したパーティを用いて,相手パーティを想定した脳内シミュレーションを行います.具体的には,自分のパーティと相手のパーティがマッチングした際に,どのような展開で進行し結果的にどちらが勝つかを予測します.
予測精度に関してはある程度正しければ問題はありませんが,試行回数については多ければ多いほど良いです.
この時点で負け越すようならば改善が必要となります.

想定するパーティについては,自分でパーティリストを作成する方法[3]がおすすめです.パーティリストを作成する気力と時間がない方は,私が不定期に共有しているパーティリストを参考にしてみてください(引用ツイートは単なる一例であり,情報は古いのでご注意を).

  3. パーティの評価及び考察

自分の中で最終チェックが終わった後は,実際にGBLへの投入やフレンド対戦を通じて使用感を評価し,結果を基に考察します.
問題点や改善点を見つけた場合は「パーティの計画」からやり直します.
PDCAの要領で,「計画」「作成」「評価・考察」をぐるぐる回すことにより,パーティの完成度は必ず向上すると断言します.
ポケモンを一匹変えるだけでも勝ち負けはガラッと変わります.しっくりくるパーティが見つかるまで,ひたすらぐるぐる回し続けましょう.

  4. 完成

自分が納得できるパーティに仕上げられたら完成です.
自分で作ったパーティは財産になります
例え大きく負け越すようなことがあっても,他に心強いパーティを持っていれば安心できます.昔に作ったパーティでも,少し最新版にアレンジするだけで化けることもあります.
環境が大きく変化した場合は,自身が作成したパーティから最適なパーティを選択する[4]ことで適応しましょう.


☆まとめ

1. パーティの計画(パーティコンセプト作成)
2. パーティの作成(ギミック作り・弱点をなくす・最終チェック)
3. パーティの評価及び考察(使用感を評価・それを基に考察)
---------------------ぐるぐる納得いくまで回す------------------------
4. 完成(パーティは財産.環境に合わせて使いまわそう)


☆補足(GBLで上達するための知識)

ここからは,詳しく説明しきれなかった補足事項について4点ほど述べていきます.GBLで上達するための知識として共有できたら幸いです.

  [1]一般的なパーティ構成について

一般的にパーティ構成は大きく分けて次の3種類が存在すると考えてます.

〇×△型(バランス型 : 相性補完の優れた3匹を並べる)
最も基本的な構成であり,出し勝ちに強く出し負けに弱い特徴を持ちます.
×にはクッション役を置くことが多く,〇△の相性補完を支えます.
例: Sユキノオー/デオキシスD/Gマッギョ,カイリュー/カビゴン/メタグロス
〇△△型(ギミック型 : 特定のポケモンを誘い,ラスト1匹を一貫させる)
出し勝ちした際の勝率は落ちますが,出し負け時の捲り率が上がります.
△△の部分は同タイプのポケモンを置くことを想像する方も多いと思いますが,それに限らず同様な役割で特定のポケモンを呼ぶ組み合わせなら何でも可能です.ラスト1匹をいかに通すかが鍵です.
例: デオキシスD/ブラッキー/Gマッギョ,  ジバコイル/カイリュー/トゲキッス
×△△型(特殊ギミック型 : ギミック型の初手にクッション役を置く)
ギミック型と基本的な構成は同じですが,異なる点は初手ポケモンで様子を見れる点です.裏に重いポケモンなら突っ張りますが,その度合いによって裏に引くタイミングをコントロールできます.また,裏のポケモンを読みにくくしたり,相手のギミックが機能しにくくなる利点もあります.
最近注目されてきている構成です.
例: ブラッキー/Aキュウコン/トロピウス,Sカビゴン/キングドラ/トゲキッス

特例として,次のような構築も存在します.
〇×〇型(役割破壊型 : 初手でラス1が重いポケモンを削り,一貫させる)
ギミック型の2匹目を初手に持ってきた形です.よく「相手の初手に〇に強いポケモンが来たら詰む」という理由で欠陥パーティと言われがちですが,私は構築の1つとして成り立つと考えています.
ここで大切なことは初手の〇が不利な相手に対して圧倒的に負けることなくある程度戦えることだと思います.

具体的として,私がホリデーカップで使っていたプクリン/Aガラガラ/Aキュウコンがあります.初手に鋼が来たら終わりだと思うかもしれませんが,ホリデーカップで甘える族に強いのはエアームドとAガラガラ,Sウツボットくらいです.そしてこれらに対してプクリンはある程度戦うことができ,相手も裏に引くことはないので確実に落とすことができます.

その結果,Aガラガラの起点作りとAキュウコンの一貫が実現し,まるで出し勝ちのような状況も作り得るのです.
よって,普段のような多種多様なポケモンが混在する通常リーグでは厳しいかもしれませんが,ある程度メタが絞られる特殊リーグでは〇×〇型はありだと考えています.

以上,パーティ構成について簡単に説明しました.
基本的に一貫して言えることは,パーティの裏には初手のポケモンが苦手なポケモンに対抗できる2匹がいるということです.つまり,出し負けた場合は相手の初手ポケモンには有利なポケモンを当てることができず(対面を返さない限りは),他に捲る手段を意識したパーティ構成が必要になります.
この考え方を知っておけば,自ずと相手の裏のポケモンも想像できるようになってくるでしょう.

  [2]捲り方の種類

一般的に出し負け時の捲り方は次の3種類が存在すると考えています.

・初手のポケモンに役割破壊技を持たせて起点を作り,対面を覆す
・ギミック型パーティを用いて,一貫するラスト1匹で突破する
・シールドアドや交代受け,奇襲を駆使して頑張る

これらを考慮したパーティ作りが所謂「出し負け完璧後追い」に対抗するために必要となります.
しかし,3つ目についてはパーティ作成段階では考慮することが難しく,再現性も低いため,1つ目か2つ目のどちらかを盛り込むことが望まれます.
また,これら2つを盛り込むことも可能であり,捲れる確率も向上します.

そこで,おすすめしたい具体例として,私の大好きな構築である次のような「うち逃げ戦法構築」があります.

スーパー:デオキシスD/ブラッキー/Gマッギョ
通常ハイパー:ニャイキング/ラグラージ/ニョロボン
(@sanmasanEX_PGoさん構築)
マスプレ:ジバコイル/カイリュー/トゲキッス

初手のポケモンで大技をうち逃げしてシールドを削りながら,ギミックとしての機能を備えたパーティです.
私が理想とする綺麗なパーティの完成形です.

以上のように,無理パーティに負けてイライラすることを少しでも減らすために,パーティ作成の段階から捲り方を意識することをおすすめします.

  [3]パーティリストの作成法

私はパーティリストを作成する際は,自身の対戦相手のパーティを記録することに加え,ストリーマーの動画配信を参考にしています

ここで注意したいことは,自分が想定するレート帯のパーティリストを作成することです.私の目標はリーダーボードの上位に位置することですので,作成するパーティリストもリーダーボード帯のみのものに制限しています.

同じ考えの人におすすめなのは海外のTwitch配信(Arrohh & TheAsianMilkMan,2OButters,HouseStark93,ThoTechtical,FPSticks,th3six4ninja,holesome,Inadequance,TINYBOY305など)です.
上位帯でプレイしているストリーマーが多く,素早く簡単に環境を把握できるからです.上位帯の完成度の高いパーティをリアルタイムで学べるだけでなく,レベルの高いプレイも参考になります.おまけに英語のリスニング力も鍛えられます.

パーティリストを作成して,たくさんのパーティに対してシミュレーションを行うことは,GBLの実践における裏読みに通じるものがあり,プレイングの向上も図れるため,非常におすすめです.

  [4]複数のパーティから環境に最適なパーティを選択する方法

私は環境に適したパーティを見つけたいとき,パーティリストを用いた脳内シミュレーションを数値化し比較する方法を用いることがあります.
やり方は,パーティ作成で行った脳内シミュレーションの結果を数値化して合計値を算出し,パーティ毎に結果を比較して最も優れているものを選択するだけです.
具体的には,私は( -2, -1, 0, 1, 2 )の5つの値をそれぞれ(絶対負け,多分負け,微妙,多分勝ち,絶対勝ち)と割り当てて計算していました.

画像2

この方法は,特にマスプレや特殊リーグなど参加ポケモンの種類が限られ,固定化された立ち回りでパーティ相性によって勝敗が決まりやすい環境において非常に有効です.

実際に私はこの方法をシーズン3のマスプレで活用して,作成した5つのパーティから一番勝率が高くなると予想したジバコイル/カイリュー/トゲキッスを用いて3日でレートを200上げて最高ランク到達(世界69位)を達成できました.シーズン4でも同様な方法で世界7位まで上り詰めることができました.

このように環境に適したパーティを選択することはレートを上げるための重要な要素の1つだと考えています.パーティを固定化して立ち回りを頭で覚えることも有効だと思いますが,そのパーティがずっと使う価値があるものなのかどうかの判断は誤らないでください.

☆おわりに

最後までお読みいただき誠にありがとうございました.
パーティ作成は時間がかかるし大変な部分もありますが,それに見合うほどGBLで勝つための重要な要素が得られると確信しています.
また,パーティ作成は非常に楽しいものでもあり,私は「パーティ作成こそがGBLの醍醐味である」とまで感じています.
社会に出てこのような時間は減るとは思いますが,できる限りパーティ作成は継続していきたいです.
本記事の読者でパーティ作成に挑戦する人が少しでも増えたら嬉しいです.

どうか楽しいGBLライフを!

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