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多様性の矛盾への取り組み

SDGsでポイント、急所になるワードとして多様性があります。
ジェンダーの平等の実現だけでなく、程度の差はあれほとんどすべての項目に関連する、多様性。
私の取り組みは、この多様性に関する矛盾を発信すること。一見後ろ向きなこの取り組みは、実は現時点で取り組んでおかなくてはならない問題点のひとつだからです。
ここでは国内と世界から1つずつ事例をあげていきましょう。

・国内「言葉の多様性について」

私たちは、どこで何を話すにしても、慎重に言葉を選び、場の雰囲気を和ませるジョークさえ封印し、極めて神経質になり、各々の段階での失言を警戒しなくてはならなくなっています。むろんこれは健康的な状態とはいえません。自由な発言を制限されることは、そのまま自由な言葉を奪われることであり、自由な思考を妨げられることだからです。
たとえば差別的とされる言葉について、まず言葉の多様性をどう考えるかによって対応は大きく変わってきます。世界には様々な言語があり、国ごとに言語があるというより文化ごとにあるといってもいい。そこで使われる言葉は文化圏の歴史を内包しており、多様性に富んでいます。日本でいえばアイヌ語があったし、今も方言があり、しかし国家の都合などで禁止されたりしたことをきっかけに消滅しかけている言語もあります。そんな中、差別的であるという理由だけで多様性に富んだ言語の世界から言葉を抹殺していき、しかもそれが正しいとされ進行すれば、どうなるかはわかりきっています。言葉と言語の多様性を破壊し、使うべきとされる言葉を限定し、言語の統一化が進めば、その地域、その国の文化が破壊されるのと同じことであり、私たちはまさに今その現場を目の前にしています。
生物の多様性が破壊されればたちまち私たち人間も影響されるのと同じことです。
・世界「ジェンダーについて」
と思ったのですが、字数制限が迫ってきました。要約すれば、現在のジェンダー平等は正しいけど日本にとっては正しすぎて「なんかおかしいな」状態になっています。

「諸外国もこうだから」と単純に右倣えでは、問題を深く解決したことになりません。川でいえば、浅い場所を渡ることになります。

多様性を重視した結果、なぜか自由な表現が制限され、結果多様性が殺される。せっかくのSDGsを、いき過ぎた正義にしないように、手遅れにならないうちに。



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