【2024年 最新版】今国内で注目のアートスタートアップ 10選
はじめに
近年、AIとアートの関係性について考えることがよくあります。進化し続ける技術に対して答えは出せません。
ただ、アートという領域においてスタートアップとしての観点から見たときに大きくトレンドが変わっていることを肌で感じます。
テクノロジーの発展は社会の発展に大きく関係しています。
アーティストにとって今後必要となるのは技術に加えこのような新たなサービスやテクノロジーの発展を知っておき必要な時に使えることではないかと考えています。
本文では
アート業界に近年参入している、これからのアート業界の盛り上がりを
推進するであろう企業について個人的に注目しているスタートアップを
ピックアップして紹介します。
ちなみにこの記事を過去に投稿した田邊氏は私の4年来の先輩で、
今回はその続きを記述させていただきます。
*続きを書くにあたっての承諾は田邊氏にいただいております。
*過去の記事に記載されている企業には今回は触れておりません。
今回初めて取り上げる企業 (※ 50音順)
1. ART X (アートエックス)
ArtXはアートを発見、購入、販売するためのスペースを提供することで、世界中のアート愛好家をつなぐプラットフォームの運営をしています。バーチャルな展覧会、アーティストのプロフィール、作品購入のためのマーケットプレイスなど、さまざまなサービスを提供しており、このプラットフォームにより多くの人々がアートにアクセスできるようにし、アーティストの世界的な作品発表をサポートすることを目指しています。
他にもアートギャラリー向けのオフィスツールの提供やアートオークションが注目を集めたりしています。
2. artkake (アトカケ)
株式会社artkakeは、アートシェアプラットフォーム「Enushi」を運営する企業です。アート作品の小口購入によってアーティストを支援し、成長と交流の機会を提供するイベント「アトコレ」を開催しています。また、アートを活用したオリジナルグッズの制作・販売も行っており、売上の一部はアーティストに還元されます。
中部エリアを中心に活動をしており、過去にはJRと共同でイベントの開催や、JRゲートタワーホテルなどでの展示をしています。
3. ACTUAL(アクチュアル)
株式会社アクチュアルは、現実世界と仮想世界のギャップを埋める没入型360度映像の制作を専門としています。
BMWやマツダのVR試乗会、ドキュメンタリー映画制作、教育目的のバーチャルリアリティ体験など、さまざまなプロジェクトに取り組んでいる。また、360度コンテンツの自己編集と配信のためのSaaSアプリケーションも開発しています。
「ART 360°」(https://art360.place/))では、美術展示の360°カメラでのアーカイブ制作を行っています。
4. Raptors ・ GAAAT(ガート)
GAAATは、アートとテクノロジーを融合させた新しい体験を創造する会社です。彼らはインタラクティブなアートインスタレーション、バーチャルリアリティ(VR)、拡張現実(AR)などのプロジェクトを手掛けており、技術革新を通じて芸術とエンターテインメントの新しい形を提供しています。さらに、イベントの企画やデジタルコンテンツの制作にも力を入れています。
『鉄腕アトム』『火の鳥』『ブラック・ジャック』手塚プロダクション公式NFTを世界初フィジカルアート化の制作をしています。
https://mainichi.jp/articles/20240703/pr2/00m/020/145000c
5. KAMADO (カマド)
KAMADOは、アーティストのインタビューやコラム、イベントレポートを提供している企業です。主要な活動として、展覧会の企画と運営を行っており、多岐にわたるアートイベントや展覧会の情報を提供しています。また、アートとコミュニティ、NFTなどに関する特集記事やレポートも公開しています。
最近ではアートの鑑賞に特化したアプリケーションの開発、運営を行っているそうです。
6. Clarus (クラルス)
Clarusは、アート作品のデジタル証明書サービスを提供する企業です。主なサービスには、アート作品の管理・引き継ぎを行う「clarus platform」と、AIとブロックチェーン技術を用いたデジタル証明書「clarus ID」があります。これにより、アート作品の真贋や来歴をデジタルで証明し、作品の価値を保護・向上させます。
画像認識に特化したAIを開発し、2024年6月に特許を取得しました。アーティストが簡単に作品の登録、アーカイブを残すことが可能になり、作品の二次流通面でのロイヤリティなどを還元することもできるそうです。
7. TODOROKI (トドロキ)
TODOROKIはマーケット構造への理解とサービス開発力を強みに、アートマーケットをDXし、アートと人が巡り会うチャンスを提供するシステムを創造しています。
サービスとして「ART Scenes」の運営をしており、全国のあらゆるアートフェアでのオンライン販売を行っております。(Art Scenes https://art-scenes.net/ja/)
8. HAKKTAG (ハックタグ)
株式会社IDEABLE WORKSでは芸術家が創作活動に専念するための
ブランディングHPサービス「HACKK TAG」を運営しています。このサービスでは皆様が創作活動に専念できる環境をつくり、ファンとの関係性を強化する芸術家のためのサービスです。
アーティストへの応援の形としてサブスクリプションサービスも導入し、アーティスト活動の継続的な支援を目的とし、事業を運営しています。
関西を中心に活動しており、最近では資金調達をするとともに配信型のデジタルギャラリーをリリースしています。
9. MASIRO(マシロ)
株式会社MASIROは京都を中心に活動するアートカンパニーです。
日常にもっとアートをモットーにギャラリーの経営や、企業とのPR企画、SNS「きみと美術館」の運営を行っております。最近では、アーティストとスペースを繋ぐプラットフォームの開発をし、アーティストが常設的に展示できる場所の創出を目的としています。
またさまざまにアート業界の抱える悩みを新規事業で解決するアクセラレーションプログラムを京都で構想中です。
詳しくはこちらからご覧いただけます。(完全にステマです。)
https://www.instagram.com/masiro.art/
10. めい ・河岸ホテル
株式会社めいが運営するのは京都梅小路エリアにある築45年の建物をリノベーション中の河岸ホテル。目指しているのは、現代アートの若手芸術家が共同生活を送りながら、同施設内で作品を生み出すことのできる滞在型複合施設だそうです。
他にもものづくりに特化した工房付きクリエイティブビル・REDIYなど、一風変わった切り口のシェアハウス事業を中心に展開しています。
KAGAN HOTELでは、実際にアーティストが滞在制作をしていたり、スタッフで働いたりと実際に宿泊する観光客の方からも今までにないホテルの形と人気を呼んでいます。
宿泊する際には好きな作品を部屋に飾り、宿泊と鑑賞体験を同時に楽しむことができます。
Instagram: https://www.instagram.com/kaganhotel/?hl=ja
以上、最近個人的に注目している国内のアート関連の事業を行っているスタートアップ企業10社でした。
僕は株式会社MASIROを創業する前にこの記事をかなり読み込んでいました。
この記事の中で紹介された会社様の動向や現在についてを実際の展示会や会社の方とお話しさせていただいたことでこの業界の解像度を多く上げられたと思います。
実際にこの記事を読んでいる人の中にも「アートで何かしたい」と考えている人もいるかもしれませんね。
少しでも自分が今まで調べてきたことが誰かのヒントにつながればと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
instagram https://www.instagram.com/ksk.matsuzaki/