おばさんの記憶
パート主夫時代、職場にはたくさんのおばさんがいた。
おばさんというのは私というアラサー男子にとっては興味深い存在で、とにかく行動原理が分からない。
群れる陰口る決めつける、仕事の効率や出来よりも自分の優先順位やお気持ちを優先する。
またおばさんというのは一様でない。違うタイプのおばさん同士で上手くやったり上手くやらなかったりする。
タイプごとに分かれてけん制しあうその様子はさながらスクールカースト。学校と違うのは上に立つのが教師ではなく社員で、しかも教師よりも格段に立場が弱い。
私はつくづく思った、おばさん達も三者面談をやってやればいい。出来れば娘息子などを保護者として。
社員や我々非おばパートの力量というのは、仕事の出来は元よりどれだけおばさんに取り入って仕事を進められるかによるところが大きい。いくら仕事が出来ようとも、それがボスおばの意に背いた形だとまともに協力が得られないのだ。
私の職場には多様なおばさんが存在したが、厄介に思っていたのはジャイアンおば、スネ夫おば、そして誰にも与しないサイコおばの3人だ。
ジャイアンおばはパート歴が1番長くおばさんの中で率先してリーダーシップを取りたがる。その癖自分ルールが強く、同僚の仕事が気に入らないとすかさず直接指導が入る。
スネ夫おばはジャイアンおばの腰巾着で、ルールに沿わないと思ったパートの行動をジャイアンや社員に告げ口して自分の正当性を主張するのが主な行動。
そしてサイコおばは自分ルールでしか動けず、他パートの連携など完全無視。その上自分のルールに沿わないパートを直接糾弾したり、社員に告げ口した上で屈服するまで社員を説教する。しかもこれを勤務時間中にする。
これらのおばさん連中のシフトを確認して気持ちを整えるのが、出社後まず初めに行うルーティンだった。
ここで断っておくが、おばさん≠悪である。
先程挙げた3人のおばさん以外にも厄介な傾向のおばさんは居たし、それ以外は勿論善良なおばさん達だ。
ここで思うのは、働きアリの法則のようにおばさんの中にも一定数厄介おばさんの含まれる割合があり、且つその割合が思ったよりも大きいのではないか、ということである。
ただこれは実体験にのみ基づく。
今回はおばさんを例にしているが、これがおじさんだったり、もしくは特定の職業の人たちでも、厄介傾向が高いカテゴリがあるかもしれない。
皆さんの厄介率高め分類もぜひ教えていただきたい。
あの職場を辞めてもう2年が経つ。
何にせよ思うのが、抜けれてよかったおばさん職場。男社会サイコーーー